時に小寒。
もうすぐ大寒を迎える、一年で最も寒いころ。
そんな中でも、春に向けて季節はめぐるようで。
七十二侯は、「雉始雊、きじはじめてなく」。
オスの雉が求愛のために、鳴き始めるころ。
時の流れ、季節のめぐり。
決して止まらず流れてゆくそれは、ときに残酷で、ときに癒しでもあり。
それは、ときにうれしく、ときにかなしく。
こころもようも同じように、流れていく。
ただ、
吹く風の凛とした冷たさであったり、
朝の冷たい地面であったり、
透明度の高い空であったり、
穏やかな陽の光であったり、
そんなことの一つ一つが、宝石箱のように。
流れていく風景を、眺めるように。
この寒さもまた、愛でていよう。
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