大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

流れていく風景を、眺めるように。

時に小寒。

もうすぐ大寒を迎える、一年で最も寒いころ。
そんな中でも、春に向けて季節はめぐるようで。

七十二侯は、「雉始雊、きじはじめてなく」。
オスの雉が求愛のために、鳴き始めるころ。

時の流れ、季節のめぐり。

決して止まらず流れてゆくそれは、ときに残酷で、ときに癒しでもあり。

それは、ときにうれしく、ときにかなしく。

こころもようも同じように、流れていく。 

ただ、

吹く風の凛とした冷たさであったり、
朝の冷たい地面であったり、
透明度の高い空であったり、
穏やかな陽の光であったり、
そんなことの一つ一つが、宝石箱のように。

流れていく風景を、眺めるように。

この寒さもまた、愛でていよう。

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