大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

奇跡の価値は。

やってしまった。
ついに出た。

何がって、「ラッキーカード」である。
何のカードって、「プロ野球チップス」のラッキーカードである。

www.calbee.co.jp

プロ野球チップスには、もともと「プロ野球選手カード」というオマケ(いや、こちらが本体か…)が付いているが、そのオマケの「大当たり」である。

10円ガムやチョコバットといった、駄菓子の「当たり」の延長線と考えて頂いて問題ないが、すごさのレベルが違う。
何がすごいって、この「ラッキーカード」が出ると、それと引き換えに「専用カードホルダー」や「キラキラカード」がもらえたりするのだ。

2020年度のプロ野球チップスでは、第1弾は「専用カードホルダー」、第2弾は「好きなキラカード(箔押しサイン入り!)2枚」がもらえることになっている。

何と、すごい。

基本的に、何が入っているか分からない商品の特性上、特定の選手のカードを当てるのは至難の業だ。
(もちろん、それだけに出たときの感動もひとしおだが)

それなのに、「好きなキラカード」がもらえるとは、なんとも素晴らしきかな、「ラッキーカード」。

「ラッキーカード」は、私の子どもの頃からあったように覚えている。

Wiki先生に聞くと、以前はラッキーカード1枚で専用カードホルダー、3枚集めると箔押しサイン入りのキラキラカードがもらえたようだ。
その後、廃止になったり復活したりしながら、今に至るという。

残念ながら、私は子どもの頃に、ラッキーカードを当てた記憶がない。

このプロ野球チップスのカード以外にも、ガンダムのカードやビックリマンチョコなど、収集に忙しく、そちらに注力していたのかもしれない。

それでも、友だちの誰誰が当てたと聞いて、羨ましく思ったりした記憶がある。

それが、である。

不惑を迎えながら、またプロ野球チップスを買うようになったのは、間違いなく息子のおかげである

現代っ子らしく、所有や収集に興味の薄い息子のこと、すぐに飽きてからは、私がコツコツと買い集め続けていた。
ただし、溜まっていくカードは定期的に息子に徴収されるのだが。

それでも、コツコツと買い続けたところ、記憶と意識の外にあった「ラッキーカード」を当てることができた。

集めたカードの枚数から算出するに、出現率1.58%と出た。
どうやら、奇跡の価値は1%くらいの水準らしい。

いつもそうなのだが。
小さな先生は、こうやって私の夢を叶えさせてくれるようだ。

集めたところで、当たったところで、何の役にも立たない、何の意味もない、無駄の極みのようなものかもしれない。
夜中に、集めたカードを1枚1枚眺めてニタニタしていると、ふとハッと冷静になって、こっぱずかしくなることもある。

それでも、いいのだ。

こころの中の、小さな私が喜ぶのだから。

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不惑にして初めてお目にかかるラッキカードの神々しさよ…