大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

立冬、冬には赤がよく似合い。

早いもので、もう立冬。
冬、立てる日である。

朝晩の空気の冷たさが、少しずつ真冬の凛とした寒さに近づいていくようで。
けれど、立冬の今日の朝は、どこか暖かかった。

昼過ぎから雨の予報が出ているせいか、昨日までよりも空気がやわらかく、暖かい。

その雨も、降る前は少し暖かくなるが、降った後はまた一段と冬に近づいていくのだろう。

七十二候では、「山茶始開、つばきはじめてひらく」。
ツバキ科の山茶花(サザンカ)が咲き始めるころ。

冬の風物詩の赤も、このあたりから街角に赤色を差してくれるようだ。
冬の空気は冷たく、どこか透明や白を思わせる。

きたぐにからは、初雪の知らせも届く。
色づいた葉も木枯らしに吹かれて、地に落ちていく。

アスファルトに貼りついた黄色や橙色が、どこかもの悲しく。

されど、そんな折に。

彩りを差してくれる花を愛でるのも、楽しい。

冬には赤が、よく似合い。

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山茶花はまだ見つからなかったが、その代わりの赤を。