大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

私の陰は、あなたの陽。あなたの陰は、私の陽。

秋の日はつるべ落とし。

その言葉の通りに、日に日に夕暮れが早くなっていく。

少し前まで、7時を過ぎてなお煌々と明るかったような気もする。

けれど、いまは気づけば5時で夕闇の足音が聞こえる。

秋の夜の、静かな夕闇。

虫の声、風の音。

夕闇のその静寂は、時に内省を促してくれる。

その夕闇も、いつかは明ける。

やがてまた冬至という極がやってきて、そして去っていく。

誰かの闇は、誰かの光。

どうしようもない闇は、いつか誰かの光となり希望となる。

くるくる回る地球儀からすれば、昼も夜もなく。

ただ、そこに在るだけ。

陰極まれば陽と成し、陽極まれば陰と成す。

私の陰は、あなたの陽。

あなたの陰は、私の陽。

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秋の夜空に、雲の十字。