大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

麻雀強者は相手の手から自分の手の行く末を知る。 ~自分を深く知るための小考

誰しもが自分自身のことを知りたいと思う。

 

自分の価値や才能もしかり、自分の正直な気持ちもしかり。

 

そのためには、瞑想などの静かな時間、あるいは運動などの身体を通して、自分との対話を深めていくことができよう。

 

自分という内面に深く潜っていくという、そういった手法もあるが、反対の方法もまた有効なように思う。

 

すなわち、自分の周りを見て、自分というものの内面を知る、というアプローチである。

 

誰かに言いたいことは自分に言いたいことであり、

誰かに言われることは自分がそう思っていること。

 

自分を深く知るためには、時にそんなアプローチもいいのだろう。

 

 

相手を通して自分を知る、という考え方の参考に、麻雀というゲームで考えてみる。

 

将棋や囲碁、チェスなどの完全情報ゲームと違い、麻雀は相手の手牌やこれから来る牌が伏せられており、見えない情報がある中で行うゲームである。

 

個々のプレイヤーに明らかにされる情報は、自分の手牌と、相手の捨て牌、それからドラ表示牌だけである。

 

残りの牌の情報というのは、どこに何があるのか分からない。

 

では、プレイヤーはサイコロの目よろしく、運否天賦に任せて種々の判断をしているのかといえば、そうでもない。

 

強いプレイヤーというのは、残りの牌山に何が積まれているか、読んでいるのである。

 

どうやって?

 

麻雀というゲームは、一つ牌をもってくるたびに、一つ牌を捨てる。

 

その捨て牌というのは、もちろん相手のプレイヤーが「要らない」と判断した捨て牌だ。

 

ということは、捨て牌から相手の手の内に残された牌を、推測していくことができるのだ。

 

この推論をさらに進めると、相手の手牌にない牌が、残りの牌山に積まれている、と考えることができる。

 

そうなると、これから来る牌の想定がつき、それによって自分の手牌の行く末を決めることができる。

 

自分の手牌+相手の捨て牌

相手の手牌

残りの牌山

自分の手牌の行く末

 

という順番で推測をしていく。

 

麻雀に慣れた人の多くは、精度の違いはあれど、こうしたパターンの思考をしている。

 

その精度が高い人ほど、麻雀の上手いと言えるのかもしれない。

 

麻雀を始めたばかりのプレイヤーは、自分の手牌ばかりを見ているが、手慣れた打ち手は自分の手牌と同じくらいに、場の捨て牌=相手の手牌を見ている。

 

 

下世話な例えになってしまったが、ここで言いたかったのは、「相手を見る → 自分を知る」という図式である。

 

相手を見て、己を知る。

 

たとえば、誰かと話しているとき。

 

人の話を聞くというのは、難しいものだ。

 

親しい関係であればあるほど、相手との境界線を引くのが難しくなる。

 

求められてもいないのに、相手に何か言いたくなってしまう。

 

だが、そこで相手に言いたくなってしまうことは、実は自分自身に言いたいことなのだ。

 

自らの内面を、無意識的に相手に映し出し、それに対して「ああせえ、こうせえ」と言いたくなっているだけだ。

 

その話し相手は、己の内面を見せてくれているに過ぎない。

 

それが分かっていれば、境界線をもう一度引き直すこともできよう。

 

 

自分の周りを見れば、自分自身を知ることができる。

 

たとえば、誰かに何かを言われて、傷ついてしまったとき。

 

「ほんと、仕事が遅いよね」

「あなたって、優柔不断よね」

「君はいつも人のせいにして逃げる」

 

そうしたことを言われて傷つくのは、実は「自分自身が」そう思っており、それにネガティブな評価を下しているからだ。

 

すなわち、誰かに言われることは、自分がそう思っていること、と捉えることができる。

 

もしそう思っていないなら、

 

「間違えないように、やってるんですよ」

「だから、決めてくれる君が必要なんだよ」

「えー?そんなことないよー笑」

 

と、軽く返すこともできよう。

 

もしくは、言われたこと自体、気にも留めないかもしれない。

 

人は、自分が意識する世界だけを見るものだから。

 

それが分かったからと言って「そう思っているからダメだ」とか、そういう訳ではない。

 

「ふーん、私はそう思っているんだ」

 

くらいのものでいいのだろう。

 

これからいくらでも変えていけばいい。

 

麻雀強者のように、相手の手から自分の手の行く末を決めればいい。

 

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そうは言っても、自分の手ばかり見てしまうのも私だ。

 

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