大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

立夏に覚える寂寥感。

夏立てる日、立夏。

少し前まで、まだ朝晩の寒さがどうのと言っていた気がするが、もう暦の上では夏だ。

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空の色は、まだ春のぼやけた色を残しながらも、陽射しの匂いに夏を感じる。

一年のなかで、最も気持ちがいい気候の時期だ。

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やはり、この色の空には、淡い色の桜ではなくツツジがよく似合う。

夏生まれだからだろうか、夏は私の最も好きな季節だ。

ただ、それはどこか寂しさがともなう。

お盆が終わった頃に覚える、あの夏が終わってしまった寂寥感を感じるのが、年々早くなっている気がする。

今年などは、「立夏」と聞いた時点で、すでにその寂寥感を覚えた。

夏立てる日に、夏の終わりを想像してしまうのは、それくらい私は夏が好きだということの証左なのだろうか。

夏が、やってきた。

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