大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

雨水を過ぎて。

雨水を過ぎたが、今朝は久しぶりに車のフロントガラスが凍っていた。

寒くなり、冷たくなり。

その繰り返しで季節は巡っていく。

山に積もった雪がゆっくりと解け出し、田畑を潤すといわれる「雨水」。

農耕を始める目安とされた節気だ。

七十二侯では「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」、冷たい雪が雨に変わり、大地を潤し、眠っていた動物も少しずつ目を覚ますころ。

冷え込みは変わらずとも、いつの間にか季節は流れている。

気付けば、道すがらに咲く花に目が留まる。

黄色い、花。

花の名前を調べてみると、「ヒイラギナンテン」というらしい。

ギザギザの葉が柊に似て、全体の雰囲気が南天に似ているから、ヒイラギナンテン。

ラーメンライスのような名前が、どこか可愛く。

名前を知ると、世界が広がる。

土質を選ばず、日向でも日陰でも花を咲かせることができると聞く。

その黄色は、どこか健気で、それでいてどこか力強く。

花は、いつも見る人に癒しと霊性を与えてくれる。

春は、黄色から始まる。

春は、もう近くまで。

f:id:kappou_oosaki:20200220180957j:plain

同じ花が、どこかで咲いていて。