大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて

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 ほんの小さな出来事に

愛は傷ついて

君は部屋を飛び出した

真冬の空の下に

 

軽やかさの中にも寂寥感と哀愁を含んだアルペジオに乗せて、財津和夫さんの透明感のある歌い出し。

 

チューリップの名曲・「サボテンの花」は何度聴いても、センチメンタルに胸を締め付ける。

 

続く歌詞が、またいい。

 

編みかけていた手袋と

洗いかけの洗たくもの

シャボンの泡が揺れていた

君の香りが揺れてた

 

主題歌となったドラマ「一つ屋根の下」のせいもあるのだろうが、その歌詞が切り取った情景が浮かぶ。

 

その情景の中の冬の陽射しは、どこか淡く、そして切ない。

 

 

ほんの小さな出来事に、傷つく愛があるのだとしたら。

 

ほんの小さな出来事に、癒される愛もあるのかもしれない。

 

ほんの小さな出来事が、すべてを決める。

 

もしも人生を、世界を、確実に変える方法があるとしたら。

 

それはきっと、ほんの小さなことを、積み重ねることだけなのかもしれない。

 

ほんの小さなこと。

 

傍から見れば、小さな小さな、小さなこと。

 

ノイズのようなか細いその声に、耳を傾け続ける、ということ。

 

ほんの小さなことで、いいのだと思う。

 

大きいか、小さいかは、関係がない。

 

ミクロよりも小さな分子や原子、そのさらに小さな小さな量子の世界は、銀河の風景に似ているように。

 

私たちの内なる心の深淵が、宇宙の広さと同義のように。

 

極小は、極大と同一だ。

 

 

私が好きな曲に多いことなのだが、「サボテンの花」は、サビよりも、それに至るまでのパートに惹かれる。

 

盛り上がるサビよりも、そこに至るまでの過程の部分が好きなのかもしれない。

 

2番の歌い出しもまた情緒にあふれて、たまらなくいい。

 

想い出つまったこの部屋を

僕も出てゆこう

ドアに鍵をおろした時

なぜか涙がこぼれた

 

君が育てたサボテンは

小さな花をつくった

春はもうすぐそこまで

恋はいま終わった

 

特に、最後の2フレーズ。

 

「恋はいま終わった」から「春はもうすぐそこまで」

なのではなくて

「春はもうすぐそこまで」だから「恋はいま終わった」

 

この順番の、切なさ。

 

サボテンの花」を何度も聴きたくなる要素が、ここに詰まっている気がする。

 

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