秋らしい晴れ方の空に誘われて、近所の公園へ。
徐々に燃えゆく緑が、秋の深まりを感じさせる。
青、緑、赤。
「光の三原色」と呼ばれる三つの色。
混ぜ合わせると明るくなり、限りなく白に近づいていく配色。
これから白い季節に向かうことを暗に示していると考えたら、少し穿ちすぎだろうか。
ふと気づけば、もう日は西の山に沈みかけていた。
まだ4時過ぎだというのに。
沈みゆく日がつくるグラデーションを、しばし眺める。
少しずつ配色が変わっていく。
足元を、息子のお気に入りのラジコンが走り去っていく。
今日という日が終わる寂しさはあるのだが、この季節が過ぎゆく寂しさは、秋には感じないように思う。
夏の終わりはその逆なのが、不思議なものだ。
ずいぶんと冷えてきたので、家路へ。
もう西の空が燃えるよう。
秋の日は、つるべ落としに。