大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

秋の日はつるべ落としに。

秋らしい晴れ方の空に誘われて、近所の公園へ。

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徐々に燃えゆく緑が、秋の深まりを感じさせる。

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青、緑、赤。

「光の三原色」と呼ばれる三つの色。

混ぜ合わせると明るくなり、限りなく白に近づいていく配色。

これから白い季節に向かうことを暗に示していると考えたら、少し穿ちすぎだろうか。

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ふと気づけば、もう日は西の山に沈みかけていた。

まだ4時過ぎだというのに。

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沈みゆく日がつくるグラデーションを、しばし眺める。

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少しずつ配色が変わっていく。

足元を、息子のお気に入りのラジコンが走り去っていく。

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今日という日が終わる寂しさはあるのだが、この季節が過ぎゆく寂しさは、秋には感じないように思う。

夏の終わりはその逆なのが、不思議なものだ。

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ずいぶんと冷えてきたので、家路へ。

もう西の空が燃えるよう。

秋の日は、つるべ落としに。