りっとう
と聞いて栗東市を思い浮かべるのは、滋賀県に縁が深い方か、お馬さんに頭が毒されている輩かのどちらかだろう。
ということで、今日は立冬。
冬、立てる日。
冬が「立つ」という表現がなんとも素敵だなと思うのだが、初雪の便りが届いたり、冬の季節風が吹き始める節気である。
まだ紅葉も深まっていないのに、私が思っているよりも早く季節は移っていく。
遠く離れてしまった夏は、どこか遠い異国情緒を想起させこそすれ、そこに寂しさはない。
残暑が厳しいと言っているくらいの時期の方が、夏に対してのセンチメンタルな感情は揺れるようだ。
憧れと慕情は、遠く離れていることの証左なのかもしれず、
寂しさと切なさは、思うよりも近くに在ることの証明なのかもしれない。
そんな、冬立てる日の、朝。
さて、どう生きようか。
翼を広げた天使の群れのような。今日も世界は美しい。