大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

トントンカチカチ。 ~福井県勝山市・福井県立恐竜博物館 訪問記

福井県勝山市にある、福井県立恐竜博物館を訪れた。

 

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恐竜化石の発掘の宝庫として知られる勝山市に位置する国内最大級の恐竜専門の博物館で、なんでも「世界三大恐竜博物館」の一つとして数えられるそうだ。

 

8月も下旬の週末だったが、夏休みらしくたくさんの子ども連れの家族でにぎわっていた。 

 

昔も今も、恐竜が子どもたちの心をとらえて離さないのは同じのようだ。

 

未知のもの、大きいもの、強いもの、たくましいもの、いろんな特徴を持った種類がいるもの、滅びたもの、想像力を膨らませるもの…子どもたちがワクワクする要素をすべて備えているからからもしれない。

 

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博物館内の実物大の動くティラノサウルスの展示。

 

特別展やイベントを行った際に、よく東海地方のニュースで流れてくる画像だ。

 

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古代の海の生物の化石。

 

悠久の時の流れに想いを馳せる。

 

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息子の大好きなトリケラトプスの実寸大のフィギュア。

 

1億年以上の太古の昔、この大きな生きものが闊歩していた時代を想う。

 

さて、ここを訪れた目的があって、同施設の野外恐竜博物館で化石の発掘体験ができるのだ。

 

発掘体験は恐竜博物館から専用のバスで20分ほど走った先にある。

 

事前申し込みをして受付を済ませ、専用のバスに揺られる。

 

現場はいまも第4次発掘調査が実際に行われており、許可された車両しか通行できない道を通っていく。

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途中、この福井県で化石が出土してその名が付けられた「フクイサウルス 出没注意」の看板が出てきたりして、雰囲気を出してくれる。

 

この福井県勝山市の北谷断層では、1982年にワニの全身骨格が出土して以来、4次にわたる発掘調査を行っており、「フクイサウルス」の他に「フクイラプトル」、「フクイティタン」、「フクイベナートル」、「コシサウルス」などの郷土の名前が付けられた化石が発掘されてきたことを、バスの中でナビゲーターの方が教えてくださった。

 

40年近くもの、発掘作業を積み重ねてきたことに、敬意の念を払わずにはいられない。

 

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発掘現場に到着した。

 

斜めに見える、古代の地層。

年代は白亜紀前期、1億2千万年前の地層だそうだ。

 

当日も第4次調査がまさに行われており、重機が大きな音を立てて動いていた。

多くの人が発掘作業に携わっておられ、大学の考古学科の学生の方が多いそうだ。

 

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発掘体験は、現場から少し離れた場所にあるテントの下で行われる。

 

実際に発掘現場から持ってきた岩石が並んでおり、その岩石を観察し、割ってみたりして化石を探すのだ。

 

発掘体験に夢中になって写真を撮るのを忘れてしまったが、目を保護するゴーグルをつけて、タガネとハンマーを渡されるという本格的なもの。

 

発掘を実際にされている研究員の方から、化石の見方、探し方、そしてタガネやハンマーなどの使い方、注意点についての説明を受ける。

 

なんでも、実際にこの日の午前中にも、ワニか何かの動物の歯と思われる化石を小学生の訪問者が発見し、研究に回されたそうだ。

 

ちなみに発掘で見つかった化石は、恐竜や動物などの化石は回収され、研究機関に回される。その際、発見者の名前が記録され、学術論文などにも記載されるそうだ。

 

植物や貝などの化石は、参加者一人につき一つまで持ち帰ることが可能とのこと。

 

ぜひ、未知の恐竜の化石を発掘してみたいと意気込んで、発掘体験に臨んだ。

 

トントン、カチカチ。

トントン、カチカチ。

 

意外と上手にタガネとハンマーを使いこなす息子。

 

その横で、まずは石を手に取り、じっくりと観察するおとう。

 

何でも、当日の午前中に動物の歯を発見した小学生は、転がっていた石の表面を観察して、そこに浮き上がっていた化石を見つけたそうだ。

 

二匹目のドジョウを狙って、しげしげと表面を見つめてみる。

 

この岩が形成された、1億2千万年前という時代を想う。

 

トントン、カチカチ。

トントン、カチカチ。

 

ハンマーでタガネを叩く音が響き、無心になっていく。 

 

どこか、こういう作業はランニングなどに似て、瞑想的だ。

 

いくつかの化石なのかアヤシイ部分を、研究員の方に尋ねながら、発掘を進める。

 

トントン、カチカチ。

トントン、カチカチ。

 

「発掘終了です」という声がかかるのは、あっという間だった。

 

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こちらが、発掘体験の戦利品、息子と私でひとつずつ。

 

残念ながら恐竜の化石は発見できなかったが、貝と思わしき化石を見つけることができた。

 

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赤丸の箇所が、巻き貝の化石だそうだ。

 

これが、白亜紀に生きていた貝だと思うと、ロマンが溢れてたまらない。

 

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こちらの大きめの岩にも、小さな巻き貝。

 

こちらの方が、巻き貝と分かりやすい形をしている。 

 

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大きめの石には、植物と思わしき化石も貼り付いていた。

 

黒く繊維状になった、太古の植物の化石。

 

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そのままにしておくと、風化してしまうので、100均ショップで綿とプラケースを買って来て入れてみた。

 

それだけで、圧倒的な「博物館にある標本感」が出た。

 

あとは、発掘日と場所などを書いたシールを貼って、記録しておこう。

 

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実際の発掘現場を前にして。

 

そういえば、小さい頃、図鑑を見ながら恐竜博士に憧れたものだった。

 

トントンカチカチする写真を見ながら、胸を躍らせたものだ。

 

実際にトントンカチカチして、私の中の少年ココロが満たされたようだ。

 

息子は、いつも小さな私の夢を叶えてくれるようだ。

 

また、ここに来たいと思う。

 

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〇大嵜直人の書斎:2019/8/27

1.某メディア様への寄稿記事

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2.ものがたり

→ 執筆中、タイトル未定

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