大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

世の中にあるキャバクラとホストクラブの比率を考えたら、それはそうなんでしょうね。と彼女は言った。

「買ってきたぞ」

 

「え!THE ALLEY?!ほんとですか?」

 

「どうぞ」

 

「あぁ、やっぱりこのカスタードとマスカルポーネチーズのコクと、ココアパウダーの苦みがアクセントで…って、これティラミスじゃないですか!タピオカ関係ないし!!」

 

「あれ、食べないの?」

 

「そりゃ、食べますけど…バブル期に流行った甘味シリーズですね、完全に。あーあ、盆栽タピオカミルクティーか、黒糖抹茶ラテ、飲みたかったなぁ…」

 

「また今度な。それより、聞いてくれよ」

 

「何ですか、また。昨日のメンがヘラった話の続きですか?」

 

「あぁ、そういうことになるかな。昨日の『男が一人になりたい=ママ、おっぱい』論、友人に話してみたの」

 

「ふんふん…どうでもいいですけど、このティラミス、美味いですね…後で買ったとこ教えてください」

 

「そこのファミマのティラミスパフェだよ。最近のコンビニスイーツはすごいんだよ、ガチで感動するよ…って話逸れたけど、そしたら『一人になりたい』って言われたら、何て返すのが正解なのかね?って逆に聞かれて」

 

「ふーん。それで、なんて答えたんですか」

 

「『あらあら、おっぱいほちいのね。しょうがないわねぇ』かなぁ?…って」

 

「うわ、キモっ」

 

「…否定はしない。それにしても、今日も容赦ないな…」

 

「それで?」

 

「そしたら、『一人がいいの、一人で寝たいの』って言いまくる男にも、同じ対応でいいんだろうか?って。うわ、それは結構刺さるなぁ…って、考えちゃったよ」

 

「あ、なるほど、過去の悪行の数々が走馬灯のように思い浮かんだんですね、わかります。…でも、めんどくさいのは、昔からなんですね。で、男性として、どうなんですか?」

 

「そのマイクを向ける仕草は止めてくれ…妙に恥ずかしい」

 

「はいはい…」

 

「思うんだけどさ、男性の行動原理って、とどのつまり『女の人に褒めてもらいたい、認められたい』に行き着くと思うんだよ。その女の人って、一番最初は『お母さん』なんだろうけど、それが周りの女性や、友達、恋人、パートナーって移り変わる。良くも悪くもなくて、そういう生き物」

 

「まあ、よく言われますよね」

 

「そのために、すぐカッコつけるし、強がるし、勘違いするし…なんか、それに滑稽さというか、しょうもなさというか、生きものとしての弱さ、みたいなものを感じてしまうんだよね」

 

「まあ、それも見方次第ですよね。男性としての自分を否定しているから、そう見えるとも言えるし」

 

「…否定派しないし、そうなんだろうけどさ。ただ、そうした弱さとかを克服するために、世の男性は知恵を得ようとしたり、技術を磨こうとしたり、身体を鍛えたりするんじゃないかなぁ、って。そんで、時にそれが突き抜けると、『才能』と呼ばれるものになることもある」

 

「なんか話が大きくなりましたね。とりあえずティラミス美味しかったっす」

 

「お、それはよかった。えっと、男性の才能を開花させるのも、女性。それくらいに、褒められたいし、認められたいし、よく思われたいんだよね、女の人に」

 

「まあ、世の中にあるキャバクラとホストクラブの比率を考えたら、それはそうなんでしょうね」

 

「えげつない視点を持ち出すな…まあ、それはそれとして、最初に話を戻すと、それくらい『女性によく思われたいはずの男性』が、『一人がいいの、一人で寝たいの』って言いまくるってのは、どういう心理状況なんだろう、と考えてみてほしいわけよ」

 

「どういう状況なんですか?」

 

「それだけ傷ついているか、それとも距離を縮めるのが怖いのか、それとも…いずれにしても、甘えたい、よしよししてほしい、受け止めて欲しい、ってのは本音であるんだろうな」

 

「…つくづくめんどくさいですね、ほんと。それを言うなら、受け入れたい、癒してあげたいと思っているのに、放っておかれる女性は、どんな心理状況になるのか、って考えてみてほしいですよ」

 

「…たしかに…それはそうだな…たぶん、こういう心の世界って、気づいた方がリーダーになるしかないんだろうな。お互いにらめっこしてるなら、先に笑ってあげる方になる、というか」

 

「えー、めんどくさい、ほんと」

 

「…否定はしない」

 

「じゃあ、『一人がいいの、一人で寝たいの』って言いまくるヤカラには、どう言ってあげるのが正解なんですか?」

 

「言葉はなんでもいいんだと思う。正しいも間違っているもないし。強いて言うなら、『私はあなたのことが好きだから、いま一緒にいたいだけ』かなぁ」

 

「うわぁ……」

 

「なんだ、その1アウト満塁で6-4-3のゲッツーを打っちまったバッターを見るような眼は」

 

「いや、そんな生やさしいものじゃないっす」

 

「…否定してくれよ」

 

「まあ、だいぶめんどくさいってことは何となく分かりました。けど、男性全般にそれが言えるんですかね…?」

 

「分からん。俺だけかもしれん。他の人に聞いてみてくれ。けど、男性の『一人になりたい=ママ、おっぱい』をやめさせるためには、女性も『ママ』をやめる必要があるような気がするんだけどな」

 

「まあ、どっちでもいいです。それより、全然関係ない話ですけど、大名古屋ビルの地下の『灯』で、『Bull pulu』が買えるらしいですよ。全然・関係ない・話・ですけど」

 

「ああ、わかった。じゃあ次はパンナコッタだな」

 

「もう、分かってない!ちゃんと褒められるような行動してください!」

 

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