先週の真夏日とはうって変わって、雨でも降り出しそうな曇り空だった。
肌寒いくらいの気温だが、すでにしっかりと湿気を含んだ風が吹いている。
もうそろそろ梅雨入りだな、と思う。
日曜日の日課のような、近所の幼稚園のコッコへの餌やりへ息子と出かけた。
今日のコッコはお腹が空いていたのか、いつもよりアグレッシブだった。
キャベツを無心で剥がして投げ込んでいると、あっという間になくなってしまった。
バイバイ、コッコ。帰り道、梅雨色とも呼べるような色の紫陽花が、大輪の花を咲かせていた。
やはり、紫陽花には真夏のような日差しではなくて、薄曇りの今日のような天気が似合うように思う。
雨上がりで、少し雫がその花びらに垂れていると、なおさら美しいのだが。
それはまだこれからの季節のお楽しみ、ということだろう。
真夏の日差しに映えるのも、
薄曇りの空に映えるのも、
滴る朝露に映えるのも、
あなたがあなたがであるから。
他の誰かにならなくても、あなたはあなたで咲けばいい。