大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「運命思考」第1位の私の才能と悩み。

米国にGallup社という世論調査と組織コンサルティングを行う会社があります。

そのGallup社の開発した「ストレングスファインダー」というテストが面白く、このブログでも何度か取り上げさせて頂いております。

kappou-oosaki.hatenablog.jp

ストレングスファインダーは「自分の弱みを改善するよりも、自分の強みを意識してそれを活かすことで人は能力を最大限発揮できる」という思想のもとに開発されており、書籍に付与されたコードを使用してWeb上でテストを受けると、自分の持っている「強み」が診断される、というものです。

その「強み」について、Gallup社は各分野で活躍されている方の資質を分析した結果、34の資質に分類しています。

その34の資質には「社交性」「原点思考」「親密性」「内省」などの名前が付けられ、大きく分けて「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4つのカテゴリーに分類されています。

テストを受けると、自分の持つ資質の上位5位までを教えてもらえ、自分の「強み」が分かります(追加費用をお支払いすれば、全34資質の順位を見ることも可能です)。

上位5つの資質というのが、その人の持つ才能のありかを表す地図と言え、それを活かすことがその人の能力、魅力を発揮する鍵となると言えます。

そして「自分の長所を見つめる」ということは、そのままそれを世界に投影されますから、「他人の長所を見つけられる」という恩恵も与えてくれます。

また、その上位5つの資質が面白くて、友人の上位資質を聞いたりすると、「あぁ、なるほどねー」と妙に納得したりします。

私の上位資質は、

1.運命思考

2.ポジティブ

3.収集心

4.学習欲

5.適応性

という資質になります。

ポジティブや収集心、学習欲というのは何となくわかるのですが、そもそも第1位の「運命思考」というのが少しわかりづらいかもしれません。

「運命思考」とは英語で"Connectedness"。

connect、という単語に表されているとおり、つながりを感じる資質であり、人と人をつなぐことができる(コネクター)資質です。

以前は「なんだか強みっぽくない資質だなぁ・・・」と思っていたのですが、最近はそれを受け入れて、その資質を磨くことが大切だと思えるようになりました。

そんな「運命思考」第1位の私は、日々こんなことを考えています。

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お、コンビニで買ったカフェラテの製造者の住所が、群馬県伊勢崎市。

群馬県とは、なぜか縁があるんだよな。

群馬県を舞台にした横山秀夫さんの「クライマーズ・ハイ」は、私の最も愛する小説の一つ。

そして、いまは仕事でも群馬県との縁がある。

以前に出張したときに昼飯に立ち寄った、あの定食屋のご夫婦は、今日も元気にお店を開けているかな。

伊勢崎の仕入先様の工場の皆さまは元気かな。

もしかしたら、そのご家族の方とかが、このカフェラテを作っているのかもしれないな・・・

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そんな「つながり」について、私はいつも頭をめぐらせています。

それは、「つながり」を感じられると同時に、その「つながり」が感じられないようになると、しんどくなるときもあります。

それは、寂しさや悲しさという感情や、何かを失う・何かがなくなるという怖れとして現れるようです。

どの資質もそうなのですが、それが閉じていると人は悩みの種になってしまいます。

その人の資質の上位資質とうのは、その人が常日頃、四六時中、何を考えているのか、ということを表している面もあるようです。

ストレングスファインダーの資質でも、その資質が才能として開かれている状態のことを「バルコニー(=ベランダのように開け放たれていて、すがすがしいイメージ)」、その資質が悩みや問題となってしまっている状態のことを「ベースメント(=地下室のようにジメジメして閉じ込められているイメージ)」と呼んだりします。

大切なのは、上位資質と聞くと「天下無双、唯一無二の才能」のように捉えがちですが、それは同時に「どうしようもなく頭を痛める悩み」にもなり得る、ということです。

どうでもいいことで、人は悩まないからです。

仕事のこと、お金のこと、パートナーのこと・・・自分にとって大切なものでしか、人は悩みません。

悩みや問題というのは、その人の才能を指し示す羅針盤、とも言えます。

私自身も、「つながり」の喪失、「寂しさ」や「孤独感」を感じやすい、ということがベースメントになっていました。

難しいのは、自分でその状態が「当たり前」になってしまっているので、それになかなか気づきにくい、ということかもしれません。

私は常に「寂しさ」を埋めることが全ての行動の理由であり原動力になっていましたので、それに気づいたときは愕然としました。

ハードワークも、お酒に潰れるのも、自分でどうしようもない「寂しさ」「孤独感」を埋めるための行動でした。

けれど、それは裏を返せば、最も小さな「つながり」を感じられる才能、とも言い換えられます。

ものの見方、捉え方、心の在り様で、その目に映る景色はいかようにも変化します。

それを教えてくれるのを一端になるのが、ストレングスファインダーと言えます。

資質のありかを教えてくれるストレングスファインダー。

自分を深く知る一つの有効なツールのようです。