大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

さびしさこそ、わがライフワーク。

ときに春は、人の心の奥底に沈んだ思い出を、灰汁のように浮かび上がらせる。

半崎美子さんの「お弁当ばこのうら」を朝の車の中で聴きながら、もの思いにふける。

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あなたの好きなものばかり

入れられないのよ 許してね

体のことも考えて作っているのよ

二十数年前の、私の母もそうだったのだろうか。

時にイナゴの佃煮が大量に入っていたことも、今となっては懐かしく感謝しかない。

いまは亡き父と母との縁もそうだが、人の縁にはタイミングがあり、いまの関係が全てではないように思う。

往く川の流れのように、交わり、分かれ、寄り添い、離れ、また交わることを繰り返していく。

ただ、

すべての川の流れつく先が大海であるように、

最後にはどこかでつながっていると、私には感じられるのだ。

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