大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

心から大切な人を想うとき、人はどんな言葉を紡げるのだろう。

心から大切な人を想うとき、

人はどんな言葉を紡げるのだろう。

大切な人にかける言葉を選ぶのに、

いつも逡巡する。

メールなり手紙なりの最後に、

その人のことを大切に想う気持ちを伝えようとしたら、

どういう言葉を書いたらいいのだろう、と。


 
よい日になりますように
 
よくなりますように
 
うまくいくといいね
 
いいことがありますように
 
「うまくいく」「いいこと」「よいこと」・・・
それを「私が」判断することの愚かしさに、

いつも指が止まってしまう。

「塞翁が馬」の故事ではないが、
この世界はすべてひとつなぎの糸でできているように思う。

それがねじれたり、よつれたり、よじれたりしながら、美しい糸を紡いでいる。

天にも舞い上がるほどに浮かれたようなことが、
あとから振り返ると階段を降りるサインだったり、

心をばらばらに打ち砕かれてしまうようなことが、
実はその後の人生の大きなギフトになったり、

そんな経験は、誰にでもあるのではないだろうか。



物憂げな春の陽気があり、夏の気怠い暑さがあり、
秋の寂寞とした夕暮れがあり、張り詰めた冬の朝の空気がある。

それはこの瞬間も留まることなく、流れていく。
そこに「うまくいく」も「よい」も「いい」も、ない。

秋の空の美しさの下で、冬の寒さを気にしだすと、
とたんにその空の色が色褪せる。

「ここ」に未来を持ち込むと、
とたんに葛藤と不安を招き入れることになる。

秋の月の輝きの下で、焼けるような夏の
陽射しに悩むことはできない。

「ここ」に過去を持ち込むと、
とたんに後悔や苦悩、不満の窓を開けることになる。

その人の未来の大きな成功も栄光も、
その人の過去の小さな挫折も失敗も、
大切な人を想うときには要らないように感じる。

その人の最も素晴らしく魅力的なのは、
等身大のいまこの瞬間なのだから。



あなたのことを、大切に想っています。

心から、大切なあなたのことを祈っています。

あなたが平穏と静寂の中で祈れるように、私は祈っています。

大切なあなたへ、祈りとともに。

私はいつもどんな言葉が相応しいのか迷い、逡巡する。

そうこうしていると、やはり単純に、

ありがとう。

が一番伝わるような気もしてくる。



心からその人のことを想うとき、

 

人はどんな言葉を紡げるのだろう。

 

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