大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

やはり、新幹線は魔法だ。

上京する新幹線の中でこれを書いている。

席についてほっと一息ついたと思ったら、もう豊橋を通過したらしい。


つい先ほどまで仕事のデスクの前に座っていたはずなのに、もう1時間と少しもすれば、品川に着くだろう。


新幹線は魔法だ。



久しぶりの上京に、朝から心は踊った。


こういう旅行のとき、「せっかく行くんだから」という「せっかく値下げしてるんだから」と同じような謎の理論で、いつもえげつない行程を組んでしまう。


時間の貧乏性とでもいうべきなんだろうか。


まあそれでも、思い出がたくさんできるのはいいことだ。


思えば、学生時代に川崎で4年間住んだ。


何であのときもっといろんな場所に行っておかなかったんだろう、と今になって思うが、必要なものは必要な時にしか与えられないし、得られないということなのだろう。


下宿していたときはそのときで、なんで故郷のいろんな場所を巡っておけばよかったと思ったような気がする。


いずれにしても、昔のことは置いておいて、いまを楽しむのが一番なのだろう、と思う。



学生時代、帰省するときによくチェロを持って帰っていた。


一人分くらいのスペースを取る相棒と一緒に新幹線に乗ると、普通に席に座ることができないので、デッキが私の指定席だった。


なぜか夜に帰ることが多かったような気がする。


車窓から流れるやわらかな灯りを眺めながら、あの灯りの一つ一つに暮らす人たちがいて、家庭があり、食卓があるんだろうな、と夜景を眺めていた。


新幹線に乗ると、どうも郷愁に襲われるようだ。


それは上りでも下りでも変わらないようだ。


やはり旅は、いろんなことを浮かび上がらせてくれる。



そんなことをぼんやり考えていたら、揺れが心地よくてついつい眠ってしまっていた。


目が覚めたら、もう小田原通過とのこと。


定刻通りに通過したらしい。


やはり、新幹線は魔法だ。