大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

豊かさを感じるためには余白が必要

豊かさとは価値の尺度を上げることでも、保持しているものが増えることでもなく、いまある奇跡に目を向けることだと思うのです。その奇跡に目を向けるためには、一見無駄に見える時間やものごとが呼び水になります。

そして、そんな時間は余裕や余白と呼ばれるようです。


 

道すがらのツツジももうすぐ満開。

誰に教えられるでもなく、時がくれば花は咲く。

季節をめぐらすもの。
その花を咲かせるもの。
月を満ち欠けさせるもの。
その風を吹かせるもの。
この心臓を動かすもの。

ふと立ち止まり、そんな奇跡に想いを馳せて少し深呼吸。

満ち足りた時間。

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2017.4.28


 

お正月はいいですね。

街の雰囲気がのんびり、ゆったりとしていて。

私は以前の仕事が年末年始が繁忙期になる仕事をしていましたが、お客さまからクレームを頂くのが圧倒的に多かったのが12月だったような気がします。これが年を越すとお客さまも新年を迎えてほっこりして、不思議とクレームが少なくなりますし、またこちらもほっこりしているので苦情を頂いても余裕を持って対応できるのですよね。

年の瀬から年が明けるまで数日しか変わらないのに、この年末の慌ただしさ・気忙しさと年始のほんわか感の落差に、お正月のパワーは何なんだろうとよく考えていました。

 

・・・と、ついつい話が逸れました。

さて、そんなパワーのあるお正月だけに、一年の目標を設定する方も多いかと思います。

お客さまは何か今年の目標は決められましたでしょうか。

今年はこれをやりたい!という具体的な目標もそうですが、そうした目標を支える動機を明確に設定しておくと、目標の現実化が早いように思います。

目的の達成には動機(マインド)の部分が大切だからです。

私も例に漏れず、今年やりたいこと、行きたい場所、会いたい人を書き出して手帳に書いてみました。そうした具体的な目標を支えるマインドの部分として、「豊かに生きる」ことを目標にしました。

豊かに生きるということは、一見無駄なような時間を大切にすることのように思えます。

いま食べているご飯を味わい尽くすこと。

季節のめぐりに心を馳せること。

何もしない余白の時間を楽しむこと。

月の満ち欠けを愛でること。

そんな時間の豊かさを感じるためには、やはり自分の心に余白と余裕がないとできません。いま目の前にある奇跡を感じ尽くすためにも、私はこうして日々ここで言の葉を綴ったりして整えていきたいと思っています。

 

年明け早々、厳しい寒さが続きますが、どうぞごゆっくりお過ごしください。