種を植えることについてのテーマを、昨日に続いて。
好きなものに囲まれて暮らすためには、まず夢の種を植えること。
そして植えた種はビニルハウスの中の温室よりも、外気に晒した方がよく育ちます。
大切なものほど、外の世界に晒すのは怖く、勇気がいります。
けれど自分の中だけで温めているよりも、いろんな人の目に晒された方が、夢の種は大きく育ちます。
「すごく自分の気に入っている写真、スルーされたらいやだな」
「こんなこと書いて、否定されたらどうしよう」
「練習に練習を重ねたこの歌が評価されなかったら、やってられない」
「集大成のこの絵、やっぱり批評されるのが怖い」
夢の種を自分の中だけで温めたくなる心理。
かくいう私もずっとそうでした。
周りの評価を気になって、できるだけ自分を出さないように。
けれど、夢の種は外気を好むと思うようになりました。
もちろん外気に晒すと、ときに北風に晒されたり、冷たい雨に打たれたりすることもあるかもしれません。
けれど、多くの場合は暖かな日差しに見守られて、冷たい風雨も糧にしながら種は育っていくように思います。
必ずその種を温かく見守り、応援してくれる人が周りに現れるのです。
すぐにではないかもしれません。
けれど、必ず晒した夢の種は誰かが見つけてくれます。
ふとしたときにお客さまが、お気に入りの割烹を見つけたり、あるいは心惹かれる写真集が目に入ったり、心に残る言の葉をWebで見つけたりするように。
夢の種を植えていきましょう。
そして誰にも遠慮することなく、それ世界にを与えていきましょう。
それが、きっと生きた痕跡を残すことになります。
それはきっとそれを必要とする誰かが必ず発掘してくれます。
7000万年前に生きた恐竜の痕跡も、こうして発掘されるのですから。