大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

不感症を解消するためには、空を見上げるといい。

どんなに恵まれた生活も、毎日続くと必ず日常になります。

そして慣れることの怖さは、「不感症」です。

それを解消する鍵は、外界からの新しい刺激ではなくて内観だと思うのです。

 

私のストレングスファインダー診断の第5位は「適応性」です。「適応性」はいまこの瞬間を最も重要なことだと考えることができ、かつ突発的な変化を楽しむことができる資質なのですが、これがベースメント(資質が開かれずに負の作用をする)に入ると、漫然と全て受け身で流れていってしまう側面があります。

人は良くも悪くも慣れの動物で、慣れてしまうと漫然と一日を過ごしてしまうという悪癖がありますが、私はとくにそのケが強いのですね。結構な環境でも無理やり「適応」してやり過ごしてしまう。

流れに沿うことは一休宗純の歌の「誕生日は冥途の旅の一里塚」を引用するまでもなく、私たちは例外なく死ぬ運命にあります。死を恐れて縮こまった生になる必要もありませんが、やはり自分の「意志」を持って毎日を生きることも大切です。

今の自分は、何を感じているのか。何がしたいのか。

この与えられた生で、何を大切にして、何を成し遂げたいのか。

ともすれば日常の中に埋もれてしまうと、忘れがちな問いかけなのかもしれません。

そうすると、私たちは退屈を覚え、「不感症」になりがちです。

 

それを解消するために、私は空を見上げるようにしています。

今日の風に流れる雲のかたち

今日のお日さまの位置と、その陽射しの強さ

空一面の分厚い雲、しとしと降る雨

まんまるのお月さま

一日として、同じ風景はありません。

その情景を見て、自分の心が何を感じるか。

5秒でも10秒でもいいので、そのような内観の時間を持つこと。

そうしていくことで自分との対話を取り戻していくと、少しずつ日々ある何かに気づき、何かを感じ、自らの意志気付くことができるようになります。

ちょっとイタい人に見えるかもしれませんが、お客さまが退屈を感じられるようでしたら、ぜひ一度お試しください。

今日はそんなテーマを。


 

雨の音で目が覚める。

放っておくと、延々と続く灯篭の下に、かたかたと自動的に続く回廊のように日々は進んでいくと、不精な私は勘違いしてしまうけれども、毎日は変化の連続に満ちあふれている。

しとしと、しとしと。

毎日変わる自然の声は、優しくそれを教えてくれる。

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2017.7.2


 

さて、今週もまた全国的に冷え込むようです。

風邪など召されないように、暖かくしてお過ごしください。