大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

SNSとはまた違ったブログの恩恵とは?

今日ももう少しブログについて、私なりに少し掘り下げ考えてみます。

 

いま私が考えるブログの恩恵は二つあります。

一つは「残る」こと、もう一つは「冷静な評価」をもらえること。この二つの恩恵について、同じ自己表現をするツールとしてのSNSと比較しながら少し考えてみます。

一つ目の「残る」こと。

多くのSNSにおいては、タイムライン(ニュースフィールド)で他人の投稿を読むことが主流です。そして、よほどその人の熱狂的なファンであったりしない限りは、わざわざその人の投稿をさかのぼって読みには行かないように思います。

どんなにいい記事であれ、いい写真であれ、どんなに「いいね!」や「ハートマーク」がついた投稿であれ、そのほとんどはまず2、3日後にまで目に付くところに残っていることは稀でしょう。いい意味でも悪い意味でも、SNSでの投稿は流れ去り、忘れられる性質があるようです。

いっぽう、ブログはその逆で、残り、留まる性質があるようです。

ブログは時間を越えて残ります。管理者が削除したり、あるいはサービスが終了したりしない限り、Web上の海の中にずっと残ります。何年後かに、何かの拍子で検索の網にひっかかることもあるかもしれませんし、また過去の記事をトレースするのも容易です。

そうして時間を容易に越えて残ることが、私の考えるブログの一つ目の恩恵です。

 

そして、二つ目。

「冷静な評価」をもらえること。

程度の差こそあれ、SNSでは多くの方が実際に知っている周りの方とコミュニケーションを取ると思います。そうすると「私」という人間のバックボーンや言動も、ある程度知られているので説明をする必要がないのですね。

これがブログだとそうはいかないです。

何をしてもニュースになるような著名な芸能人ならいざ知らず、「で、このブログ主のおおさきってのはどこのヤカラですのん?」の状態の読者の方がいらっしゃいます。

その中で、「何やらこの人のことは知らんけど、ええこと書いてはるな」とか、「偶然見つけたブログだけど、この人の書いてることはすごく共感できるな」と思ってもらえるような内容でない限り、また訪れて頂くことは難しいでしょう。

そのためには、一般化して無色透明の当たり障りのない投稿よりも、自分が体験したこと、感じたこと、考えたことを個別化していくことが必要になります。誰がどう思おうとも、私はこう思う、と主張しないと読んでいる人の心には留まらないように思います。

そうして書いた内容が、ブログを読まれた顔も見知らぬ方々にどう映るか。

アクセスや感想は多かったのか、少なかったのか。

多かったら、何が評価されたのか。

少なかったら、足りないのは何か。

内容なのか、文体なのか、宣伝なのか。

 

自分をよく知らない方が読んでなされた評価というのは、自分だったり身内だったりのバイアスがかかっていない分、正確な評価だと思います。

そうした「冷静な評価」をして頂けることが、ブログを書くことの二つ目の恩恵。

そんなに日々のアクセス数にこだわる必要はありませんが、一つの指標にはなります。そしてその評価というのは、先に述べた一つ目の理由の「残ること」の性質上、今日明日といった短期間で見えるものではなくて、もっともっと長いスパンでなされるもののように、私には思えます。

 

だから、焦らず、腐らず、慌てず、日々書き続けていきたいと思います。

このブログもオープンして2カ月半になりました。

素材となる言葉は、8か月前に始めたSNSで書いていた投稿です。

ですからSNSでのつながる恩恵もたくさん見つけることができましたし、それとまた違ったブログの恩恵も書き続けることで発見できて、楽しい限りです。

 

さて暦の上では今日から冬になりました。

日本列島全体が昨日から冷え込んでいるようで、昔の人の知恵というのは正確なものです。

どうぞ、暖かくしてごゆっくりお過ごしください。