大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

未来への手紙。 ~愛知県犬山市・博物館明治村「ハートフルレター」に寄せて

今晩は11月並みの寒気だそうです。半袖では寒いくらいですね。

ほんの少し前まで、残暑が厳しかったような気がするのですが、季節の巡りは早いものです。

こうして寒暖の差が大きくなると、秋の紅葉も綺麗に色づくのでしょうか。

さて今日の言葉の舞台も、秋の紅葉が綺麗な場所です。


 

愛知県犬山市にある、博物館明治村。

明治期の歴史的に貴重な建築物がたくさんあり、SLや市電に乗れたりと1日飽きないのですが、村内の郵便局にとっても素敵なサービスがあります。

ハートフルレター。

手紙を預り、10年後に指定の宛先に投函してくれるというもの。

先日子どもを連れて二十数年ぶりに行った際に、私も投函してみました。

10年度、私はどこで何をして、何を思っているのでしょう。

明日のことさえ考えても分からないのに、10年後の未来なんて鬼が笑い転げるかもしれないですが、今日という日の積み重ねがその日を形作っていく。

それだけは確かなような気がします。

だとするなら、

今日をどう過ごそうか。

やっぱり、好きなことを重ねていくのが一番かな。

まずは自分の心に何が好きなのか、問いかけて、正直になることから・・・

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2017.3.29


 

博物館明治村のサイトはこちらです。

www.meijimura.com

名鉄犬山駅からバスで20分ほど。もしくは名古屋駅の名鉄バスセンターから出ている直行便の方がアクセスがいいかもしれません。

犬山という街は、この明治村に限らず古い街並みが残っています。先の戦争の戦禍を免れた国宝・犬山城とその城下町、同じく国宝の茶室・有楽苑などなど・・・桜や紅葉の時期には多くの観光客でにぎわいます。また明治村の他にも、野外民族博物館リトルワールド、犬山モンキーパークなど、老若男女を楽しませてくれる施設も多いです。

 

さて、その博物館明治村。

明治期の貴重な建物や展示がたくさんあり、子どもはSLや市電などの乗りものや射的などを楽しんだりできますし、大人はその雰囲気や明治期の貸衣装を楽しむことができます。有名なところでは、近代建築の巨匠・フランク・ロイド・ライト氏が設計した帝国ホテル中央玄関などは、写真でもお見受けしたことがあるのではないでしょうか。

その中でもひときわ素敵なサービス、ハートフルレター。

自分宛てにも出すことができますし、投函前であれば宛先を変更することもできます。「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」にあったような、過去からの手紙を実際にできる素敵なサービスです。

私が依頼した際の控えの番号は252923でした。

恐らく25万通ものタイムカプセルが、これまで預けられ、投函されてきたのでしょう。いろんな想いを乗せた手紙が預けられ、そして10年という時に熟成し、投函され、届けられる。そんな25万通の未来へのギフトを想像するだけで、ワクワクします。

 

けれど考えてみると、私たちの一日一日が未来の自分へのハートフルレターなのかもしれません。10年後という日は遠く彼方の向こう岸のように思えますが、3650日の歩みの先に、それは必ずあるのです。

嬉しかったこと
悲しかったこと
腹が立ったこと
楽しかったこと
頑張ったこと

どれも未来への自分への大切なハートフルレターです。

今日という日を味わい尽くすことが、その未来を大切にすることなのかもしれません。

 

さて、お客さまは未来の自分に、今日はどんなハートフルレターを綴られますでしょうか。そんなことに想いを馳せ、グラスを傾けるのも秋の一興です。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。