大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

訪問記

目覚めの声。 ~愛知県名古屋市「熱田神宮」訪問記

夕方から、目の奥がチリチリと嫌な感じがしていた。 この感じは、頭痛の前兆だ。 こういうときは、早めに休みに限る。 朝起きても、目の奥のチリチリと頭痛の気配はおさまっていなかった。 その日は、所用の前に、久しぶりに熱田神宮を訪れようと思っていた…

祈る、ということ。 ~愛知県一宮市「真清田神社」訪問記

定期的に一宮を訪れる用事があるのだが、その度に真清田神社に寄る。 少し早めに家を出て、その空気を吸いに。 ここのところ、気持ちのいい秋晴れの日が続く。 振り返れば、鳥居から一宮の街が覗く。 かつて繊維業で栄えた、古い街並み。 玉砂利の音を聞きな…

いつか歩いた境内に。 ~愛知県津島市「津島神社」訪問記

よく晴れた秋晴れの日、愛知県津島市の津島神社を訪れた。 かつて、生を受け、高校を卒業するまで暮らした、津島市。 その氏神様を、久しぶりに訪れることができた。 かつて、この近くに父方の祖父の自宅兼工場があった。 町工場の鉄工所を営んでいた祖父の…

意味のないことを、人は続けない。

駐車場に着いたときには、もう陽が高かった。 一宮市は、真清田神社。 春先に同じ時間に着いたときは、まだ早朝の空気があったのだが、さすがに8月のこの時期は勝手が違う。 境内には、もう暑気と呼べるような空気が満ちていた。 お盆を過ぎてから、夏が本気…

英傑を育んだ風。 ~岡崎市を歩く

岡崎市を訪れたのは、いつぶりだろう。 同じ県内にあり、私鉄もJRも通っていながら、どこか遠いように感じる街。 遥か江戸の昔ならば、尾張国と三河国という、異なる国だったことも影響しているのだろうか。 旧三河国のちょうど中心に位置する中核都市であり…

七夕近し、真清田の空。

四季を味わう、という観点からすれば、梅雨の時期には雨の音を楽しむのが雅というものだろう。 されど、晴れた空の気持ちよさは、やはり何物にも代えがたい。 週間天気予報が雲と傘で埋まる中で、奇跡的によく晴れた文月の日。 一宮市は真清田神社を再訪した…

雨上がり、いつか見た花は夏色に。 ~愛知県一宮市「真清田神社」訪問記

一宮市は真清田神社を訪れた。 以前にここで書いたこともあるが、私の生国である「尾張国」の「一之宮」が、この真清田神社である。 ありがたいことに、いまの仕事の絡みで近くに寄ることがあり、その都度少し早めに来て、お参りさせて頂いている。 この日は…

ちいさな身体いっぱいに春の息吹を詰め込んで ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

肌寒い日が続いたあとは、春の陽気が訪れる。 三寒四温とはよく言ったもので、冬のコートの出し入れに悩んでいるうちに春はやってくる。 その日の日中は、少し汗ばむような陽気の日だった。 春の陽気というのは、なぜあんなにも、人をぼんやりとさせるのだろ…

コッコさんを探して ~小雨閏日の熱田神宮 訪問記

閏日の墓参りの帰り道、熱田神宮に参拝した。 ニワトリが放し飼いにされていると息子に説明したところ、興味を示した。 少し雨がぱらついていたが、熱田の杜を歩くことにした。 ちょうど午後3時過ぎに着いたが、正門前の駐車場も空いていて停めることができ…

溶けるバターを眺めながら、3年という時の流れに想いを馳せる夜。 ~愛知県刈谷市・「魚屋ごんべえ」訪問記

ものの本によると、新規開店する飲食店の中で、3年後もそのまま営業を続けられるお店は、わずか1割に満たないと聞く。 訪れるたびに風景が変わる名古屋駅や、あるいは雨後の筍のように隆盛を極めるタピオカを売る店などを見ていると、さもありなんと思う。…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅6 ~「旅館橘」名物かきのりと、旅の終わりに

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅5 ~三重県志摩市・伊雑宮 訪問記

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅4 ~三重県志摩市・天の岩戸 訪問記

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪問記

kappou-oosaki.hatenablog.jp kappou-oosaki.hatenablog.jp 宇治橋の大鳥居から日の出を望むことができたのは、僥倖だった。 7時を過ぎてから、鳥居山の稜線に分厚い雲が流れてきたときは難しいかと思ったが、奇跡のような瞬間をこの目で見ることができた。…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む

kappou-oosaki.hatenablog.jp 外宮の駐車場を出て、内宮へと車を走らせる。 午前5時台。 昨年の1月に訪れた際には、ひどく渋滞していた32号線も、行き交う車はほとんどない。 街灯が照らす道路の上に黒い物体が見え、あわててハンドルを切って避けた。 …

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記

去年の1月と3月に、伊勢神宮を訪れた。 kappou-oosaki.hatenablog.jp お伊勢の空気、人のご縁、甘味、そして思いがけず訪れた天の岩戸…いずれも印象深い旅だった。 こういうのは不思議なもので、行ける時にはするすると行けるものらしい。 縁あって、冬至…

数十分前と数十年前の記憶が交錯する白川公園の夜。

地下鉄東山線の伏見駅から、歩いて10分ほど。 名古屋の都心の一等地に、白川公園はある。 美術館と科学館が併設されて、緑と文化の風を感じられて心地いい。 高校時代、よくお世話になった。 田舎の街から地下鉄を乗り継いで通学していた私の定期券は、途…

愛する対象が、あるだけで。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

東京は東新宿の炭火割烹、「倉乃介」さんを再訪した。 ノンアルコール民の国籍を取得してから久しいが、折に触れて「倉乃介」さんには暖簾をくぐらせて頂いている。 その料理の味、お店の雰囲気、そして大将の飾らないお人柄に惹かれて。 旬のゆり根と、魔法…

遠くスタンドの歓声は海鳴りに似て ~晩秋の東京競馬場 訪問記

霜月の終わり、ジャパンカップ・デーに東京競馬場を訪れた。 この週は金曜日から雨が降り続いていたが、午前中に到着した時はかろうじて雨が上がってくれた。 七十二侯でいうところの「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」、曇り空が多くなって陽射しが弱まる…

雨に濡れる欅と、色づく不老不死の実。 ~東京都府中市・大國魂神社 訪問記

霜月の終わりに、東京は府中市の大國魂(おおくにたま)神社を訪れた。 JR武蔵野線の府中本町駅から、東へ歩いてすぐの鳥居を望む。 急に寒くなったり、そうでもなかったり、この時期の気候は気まぐれなのだが、この日も駅の改札を出ると、霧雨のような雨が…

手前生国と発しまするは尾州は尾張の国にござんす。 ~愛知県一宮市「真清田神社」訪問記

お控えなすって。お控えなすって。 手前、生国と発しまするは尾州は尾張の国にござんす。 尾張と申しても広うござんす… …という仁義は切ったことがないが、私の生まれは尾張の国である。 その尾張の国の「一之宮」といえば真清田神社であり、その神社が鎮座…

安納芋の甘さに秋の深まりを感じる夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

気付けば、朝夕の風はコートが欲しくなるくらいに冷たくなってきた。 色づいた葉も少しずつ落ち始めて、いよいよ晩秋である。 そんな晩秋の夜、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを訪れた。 思い返せば、前回は9月に友人のお祝いに同席させて頂いていた。 あの…

変わりゆく街並み、変わらない人風情。 ~名駅4丁目を歩く。

土曜日夕方の名古屋駅は、にぎやかだった。 アングラな雰囲気の残る駅西もいいが、やはり桜通口から広がる東側は王道で華やかだ。 それでも、どこか野暮ったさが残るのが、名古屋という土地の愛するべきところなのだろう。 何軒かの候補に電話してフラれて、…

青空、緑のピッチ、赤一色のスタンド。 ~神無月のパロマ瑞穂スタジアム 訪問記

名古屋市内のパロマ瑞穂スタジアムを、ずいぶん久しぶりにJリーグを観戦に訪問した。 正午過ぎに自宅を出ると、秋の色をした青空が広がっていた。 ただ、この日の名古屋は最高気温が31度と、10月にしてはめずらしい真夏日。 汗を拭きながら地下鉄の駅へ…

人の温かさが秋を運んできた夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」 訪問記

お誘いいただいて、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを再訪した。 お誘いいただいたのは、この「魚屋ごんべえ」さんを紹介頂いたご縁の知人で、その知人のお店の周年祝いとお誕生日のお祝いを兼ねて。 お祝いの席というのは、楽しいものだ。 付き出しの渡り蟹。…

時間をかけることを、怖れない。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

人のつながりが、好きだ。 ストレングスファインダーの資質第1位が「運命思考」なのだから、これはどうしようもなく私の気質なのだろう。 その気質は、飲食店の選び方でも出る。 こと自分でお店を選ぶと、顔見知りのお店を選んでしまうのだ。 新規開拓をす…

曇天の秋の空の下、全人馬の完走を願って。 ~2019年清秋ジャンプステークス 観戦記

久方ぶりに中山競馬場を訪れた。 直近で訪れたのは、いつだったか。 たしか、ディーマジェスティが勝ったセントライト記念だったような気がするから、ちょうど3年ぶりか。 船橋法典駅からの地下道が、えらく空いているように感じる。 重賞も行われない土曜…

「7」を継ぐもの。 ~長月のナゴヤ球場 訪問記

白露を過ぎた9月の中ごろ、中日ドラゴンズの2軍戦を観にナゴヤ球場を訪れた。 前回、20年ぶりくらいに訪れた際に書いたエントリーを見返していたら、4月末の「昭和の日」だったらしい。 kappou-oosaki.hatenablog.jp kappou-oosaki.hatenablog.jp ドラ…

千年の昔から愛でられてきた名月を見上げて、「魚屋ごんべえ」さんで秋の酸味が沁みた夜。

少し前まで、夜中も暑くてクーラー全開だったのに、いつのまにか朝晩の風は涼しく、クーラーなしで過ごせるようになった。 秋の訪いというのは、静かに、それでいて確実に訪れるようだ。 一日、一日を過ごしていると見落としてしまうが、ふと立ち止まると、…

ブルーベリーの実る丘から。 ~滋賀県大津市・ブルーベリーフィールズ紀伊國屋 訪問記

何度目かの訪問になるのだろうかと考えていた。 ぼんやりとそんなことを考えていると、初めて訪れたときと同じように、私は山中の分かれ道を間違えて、延暦寺霊園の方に行ってしまった。 毎回、この岐路を私は間違える。 単純に考えても2分の1のはずなのに…