大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

旬の口取り

向日葵に寄せて。

向日葵が好きだ。 好きな季節の夏の象徴であり、「ひまわり」という名前も好きだ。 街中で見る小さな花のものもいいが、やはり抜けるような青空をバックにした大きな花は、夏の花だという感じがして、見ていて飽きない。 その大きな向日葵は、女性的なたおや…

fireworks.

ひらひらした持ち手の赤色の部分を持つ感触が、久しぶりだった。 風が吹けばどこかへ飛んでいきそうな、軽い感触。 逆側にある先端の、火を点ける部分のふくらみを見ると、いつも蜂のお腹のようだと思う。 ジジジ、と音がしてロウソクの火が赤い穂先に燃え移…

収穫までのプロセスのよろこびに比べれば、結果の良し悪しなんてほんのささいなことなんだ。

とかく人は「結果」を見たがる。 いくつの、どれだけの、何々と比べて、どうだったのか、と。 けれど、ほんとうのところ、大事なのはそこにいたるまでの「プロセス」なのだ。 その「プロセス」を歩むよここびに比べれば、結果の良し悪しなんてのは、ほんのさ…

過ぎゆく夏を惜しむ。

久しぶりに通る街道は、お盆のせいか以前の記憶よりも空いていた。 どうもお盆という時期は、夏の「終わりの始まり」と重なるせいか、感傷的になってしまう。 目印となる建物もあるけれど、ここは通るたびに、少しずつ建物が変わっているように感じる。 され…

感情が眠る場所。

感じきれなかった感情は、心の奥底で感じられるのを待ちながら、眠っているという。 その場所は、ふだんは閉じられている心の深い場所なのだろうけれど、それは物理的な場所の場合もあるように思う。 忘れられたその感情は、静かにその場所でひっそりと、来…

誕生日は、与える日。

今日は、私の39回目の誕生日でした。 SNSやレターポット、手紙を通じて、たくさんのお祝いのメッセージを頂きました。 ありがとうございました。 = 昔から、私にとって誕生日というのは面はゆく、いくぶんかの恥ずかしさと、そして若干の拗ねたような…

秋、立てる日に。

「ここから、そしてこの日から、世界史の新しい時代が始まる」 時に1792年9月20日。 フランス革命軍とプロイセン軍が、フランス東北部にて激突した「ヴァルミーの戦い」が勃発した。 革命によって成されたフランスの国民軍が、王朝に仕える職業軍人の…

蝉の声、故人の声。

亡くなった人のことを思い出すことがある。 それは故人との思い出の写真を眺めていたり、 在りし日に一緒に来た場所を訪れたり、 区切りの命日が巡ってきたり、 そんな分かりやすいシチュエーションではなく、ふと、何の脈絡もなしに。 そういったときほど、…

オクラすくすく、カブトムシなむなむ。

7月の上旬あたりから、オクラを育てている。 ベランダ菜園の初心者で、去年は茄子を育てようとしたが枯らしてしまった苦い思い出があるのだが、ホームセンターを訪れた際に息子が見つけてきて、育てることになった。 7月は買ってきた苗をプランターに植え…

誰かにしてほしかったことは、誰かにしてあげるといいこと。

スマートフォンから鳴る目覚まし音が、ずいぶんと続いてから、ようやく眼が覚めた。 深い眠りのところで、セットした時間になったようだった。 昨晩はめずらしく出かけていたので、眠るのが遅かった。 さすがに寝不足か、身体の重さを感じたが、隣で寝ている…

一年ぶり、葉月。

夏生まれだからだろうか、暑い季節が好きだ。 見上げれば、生命力あふれる雲の形。 ぎらついた太陽の陽射しに照らされた、深い緑色。 相変わらず元気よく鳴く、蝉の声。 アスファルトから立ち昇る、うだるような熱気に辟易しながらも、夏の訪れを感じてにや…

永遠に、未完。

夜明けも早々からの元気な蝉の声で、目が覚めた。 夏の朝は早い。 長引いた梅雨もどこへやら、朝から湿気を含んだ熱気が漂っている。 その暑さで二度寝する眠気も失せたため、コーヒーを淹れながらぼんやりしていた。 ふと、ベランダで育てている朝顔に目が…

無題

アスファルトから立ちのぼる、むせるような熱気にあなたは顔をそむける。 蝉が、鳴いている。 ふっとため息を一つついて、あなたは今日の予定に頭をめぐらせる。 よりどりみどりとも言えるし、ただ単に忙しい、とも言える。 あなたはもう一度、ふうっとため…

水無月の終わりと、いくつかの別れについて。

桜とともに出会いと別れは繰り返すように、 行く川の流れは絶えないように、 季節は止まらずめぐるように、 同じ場所には留まらないのが、人の世の常。 いくつもの別れを経験しながら、 川は大きくなり、海へと流れていく。 = 水無月終わりの週末は、雨模様…

不完全なままでこそ。

ずいぶんと気温が高くなり、蒸すようになった。 また暑い夏が近づいてきたことを実感する。 前日には、久しぶりに梅雨らしい雨が降った。 ふと以前から定点観測を続けている広葉樹に目が行った。 梅雨の合間の陽の光に照らされて、小さな青い実が、輝いてい…

いつだって、変化は遅れてやってくる。

19時過ぎまで明るいことに驚く、夏至を過ぎた今日の頃。 一年で一番昼間の長い時節なのに、暑さがピークを迎えるのは、まだ1か月以上も先だ。 いつだって、変化は遅れてやってくる。 = 悩みが大きいときほど、 進むべき道が分からなくなったときほど、 …

もっと、好きなことに、無心で。

週末、息子とクワガタ捕りに出かけた。 この時期特有の気まぐれな天候に、決行日を振り回されたけれど、子どものワクワクのエネルギー、そして必要以上に心配する大人の浅はかさ…いろんなものを見せてくれた。 信じることも、心配することも、疑うことも、結…

梅雨の合間に。

梅雨の合間の空の色は、もう夏色だった。 春先の輪郭のぼやけた色調は、もうどこにもなく、透き通った青色のグラデーションが広がっている。 流れる雲の形も、なぜか夏を感じさせる。 降ったり止んだりの空が続いていたが、梅雨の合間の太陽は喜びに満ちてい…

入梅、降雨慕情、紫陽花百景。

雨降りの日のあなたの声は、白い空と同じように輪郭がぼんやりして聴こえる。 今日の雨は少し懐かしい匂いがする、とあなたは言った。 それを思い出しながら、匂いや香りというのは、とても霊的なものだと、私は思う。 だって、五感のなかで最も言語化するの…

芒種につながりについて想うこと。

今日は二十四節気の一つ、「芒種(ぼうしゅ)」。 「芒(のぎ)」とはイネ科の植物の穂先のことで、穀物の種まき、麦の刈り入れ、イネの植え付けに適した時期とされ、徐々に梅雨入りの報せが聞かれるころ。 前日までとは少し違って蒸し暑く、湿った空気が流…

あなたはあなたで咲けばいい。

先週の真夏日とはうって変わって、雨でも降り出しそうな曇り空だった。 肌寒いくらいの気温だが、すでにしっかりと湿気を含んだ風が吹いている。 もうそろそろ梅雨入りだな、と思う。 日曜日の日課のような、近所の幼稚園のコッコへの餌やりへ息子と出かけた…

別れと紫陽花と。

去年の夏から、息子と一緒にカブトムシを幼虫から育てている。 kappou-oosaki.hatenablog.jp なんだかんだ言いながら、秋が過ぎ、年が明け、冬を越し、春までやってきた。 何度目かのコバエの大量発生のため、土を入れ替えようとしたところ、とうとうサナギ…

母の日百景。

「母の日」というプロモーションは、ダイレクトメールの類いでは使えないんだ、と前に仕事でつながりのあった宣伝部の友人が言っていた。 新聞や雑誌広告、駅中のポスターなどの不特定多数の人の目に留まる「一般広告」にはもちろん使えるのだが、個別の顧客…

さて、それは誰に向かって言っているのかな?

自分自身の内面(マインド)が変わると、自分の周りの世界が変わる。 正確を期すなら、起こっていることは全てナチュラルで、内面が変化したことによって、起こったことへの行動が変わる、ということなのだが。 私の場合は、いつもそれを小さな先生が教えて…

新芽が伸びていく、という奇跡。

その広葉樹の新芽が、なんだか気になった。 スマホに残った写真の日付を見ると、今年の年が明けてすぐの頃だったようだ。 まだ1月の寒風吹きすさぶ頃に、枝の間から顔を出してきた新芽に目を惹かれた。 「神は細部に宿る」というが、日常の中にこうした奇跡…

終わりの雨、始まりの雨。

平成最後の朝は、雨だった。 いまが盛りのツツジを濡らしていた。 なくなるもの、 過ぎ去るもの、 失われるもの、 戻らないもの… そうした世の不可逆なものに、いつも私の心は締め付けられる。 思春期から社会人、そして人の親となって過ごした平成という時…

競争心と、芸術性。

風の強い日だった。 息子と娘と出かけた近所の公園では、新緑の色をした葉が忍術のように舞っていた。 ベンチに腰掛けて、すっかり新緑の季節の色になった空を見上げると、また内省の時間になった。 最も嫌いな優位的な立場を使ってのマウンティングをされて…

葉桜が好きだ。

葉桜が、好きだ。 満開の桜もいいけれど、葉桜が好きだ。 今年は4月に入っても寒さが戻ってきたことで、桜が咲いている期間は長かったように感じた。 けれど、散り始めたピンクの桜と新緑の緑が一緒の画面で見られる時間が、少なかったように思う。 やはり…

その花を咲かせるもの、あの空の色を変えるもの、季節をめぐらすもの。

今年は4月に入っても寒の戻りがあったおかげか、桜が長く楽しめましたね という会話をつい先日までしていたような気がするのだが、気づけば季節は新緑に向かっていく。 行く道で咲き誇る花の色鮮やかさに目を見張ったり、 冬の間は見られなかった植物が顔を…

生きるとは、愛を思い出す旅。

朝から気持ちよく晴れた春の日。 気持ちよく晴れ過ぎて花粉が絶好調のようで、寝起きからくしゃみが止まらない。 息子と娘の入学式だった。 桜も今年はのんびりとしてくれて、息子の希望通りに入学式の日まで、その花を散らさずに保ってくれた。 ランドセル…