大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

旬の口取り

流れていく風景を、眺めるように。

時に小寒。 もうすぐ大寒を迎える、一年で最も寒いころ。 そんな中でも、春に向けて季節はめぐるようで。 七十二侯は、「雉始雊、きじはじめてなく」。 オスの雉が求愛のために、鳴き始めるころ。 時の流れ、季節のめぐり。 決して止まらず流れてゆくそれは…

陽の光ばかり、撮っている。

スマートフォンの写真フォルダは、その人の頭の中を反映しているといわれる。 料理が好きな人は、美味しそうな写真で、 子どもが好きな人は、子どもの写真で、 推しのアイドルがいる人は、その写真で、 ガーデニングが趣味の人は、丹精込めた庭の写真で、 年…

大いなるマンネリ。

「大いなるマンネリ」という言葉がある。 マンネリと聞くと蔑むニュアンスがあるが、「大いなる」という形容詞がつくことで、それは称賛に変わる。 時は、重ねるごとに味わい深くなる。 = 「大いなるマンネリ」の最たるものの一つが、競馬であろう。 年が明…

小寒、春を待つ。

時候は小寒、寒の入り。 ここから大寒、そして立春に至るまでが、一年で最も寒さの厳しい時期である。 ここ数年来、暖冬が続いていたが、今年は厳しい寒さの冬になるそうだ。 年末に続いて、また今週末には寒波が訪れるとも聞く。 暖かい春が待ち遠しくなる…

雪下出麦、寒さ厳しければこそ。

ここ数年、暖冬が続いていたが、この冬は少し様相が違うようだ。 年末寒波がやってきて、久々に「痛い」寒さを味わっている。 しばらく使っていなかった手袋も、衣装ケースから引っ張り出してきた。 来週末には、再び寒波がやってくるようで、予想最低気温は…

おはよう、2021年。

新年あけましておめでとうございます。 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。 何かと騒がしかった2020年も過ぎ去り、新しい年がやってきました。 元旦というのは不思議なもので、何をするにしても気持ちを新たに、丁寧にしようと感じるものです。 前職…

暮れゆく2020年。

クリスマスが終わってから、あわただしく年末に向かう空気感が、好きだ。 みな一様に、なにかに急き立てられるように、いそいそとしだす。 考えてみれば、12月31日と1月1日という年の切れ目は、単に誰かがそうしたというだけで、何かが変わるわけでもない。 …

誰の上にも訪れる、やさしい日。

クリスマス・イヴである。 時間がどんな人間にも平等であるのと同じように、クリスマスは誰にでも訪れる。 それは、どこか救いのように思える。 どんな、クリスマスも。 最高のクリスマスも、最低のクリスマスも。 どんな一日であれ、24時間が経てば同じよう…

冬至、陰極まりて。

寒さも厳しさを増してきたが、暦の上では「ふゆ、いたる」。 冬至である。 一年の中で最も昼の時間が短く、夜が長い時候。 気温はこれから寒さが本番になるが、日の出ている時間はいまが最も短く、これから少しずつ延びていく。 陰極まりて、陽となす。 片方…

雪、寒さ厳しければこそ。

朝起きると、屋根や車のボンネットの上が、うっすらと白く化粧をしていた。 12月に雪を見るのは、久しぶりのような気がした。 ここ何年か、暖冬が続いているからだろうか。 12月に降るときは、結構まとまって降るような記憶がある。 こんな序曲風に降ること…

熊蟄穴。季節が流れるからこそ。

思い出したかのように、急に冷え込んだ。 今年は暖冬にはならないらしく、冬らしい寒さが感じられそうだ。 時はとめどなく流れ、季節は移ろいゆく。 「大雪」も次候、「熊蟄穴(くまあなにこもる)」に移ろう。 この寒さに、熊も冬眠のために巣穴にこもる時…

彩る、大雪。

時に「大雪」。 山々は雪に覆われ、白い帽子をすっぽりとかぶり始めるころ。 目に見える冬の訪れも多く、師走のあわただしい時期でもある。 そんな時候だが、目に映るのは、不思議と彩りが多く。 それを探したくて、寒風に身を縮めながら、娘と外を歩きに出…

橘始黄、たちばなはじめてきばむ、なれど。

時に小雪も末侯、「橘始黄、たちばなはじめてきばむ」。 「橘」とは柑橘類をまとめた総称と聞き、それらが色づくころ。 ミカンなどの柑橘類を目にし始めるのが、この頃だとされる。 枯れ木や落ち葉などの中にあって、常緑樹に色づく暖色の実は、冬のこころを…

風、冷たく。陽、暖かく。月、満ちて。

いよいよ師走も近く、風は冷たく。 深呼吸をすると、胸がその冷たい空気で満たされる。 痛いくらいのその冷気で、肺から身体が清められるような気がする。 冬の、心地よさの一つだ。 そんな冷たさが、戻ってきた。 それでも、まだ日中は、陽が暖かく。 どこ…

細部を見つめるとき、全体とつながる。

時に小雪。 七十二候では、「朔風払葉、きたかぜこのはをはらう」。 「朔風」と書いて、「きたかぜ」。 冬らしい冷たい北風が強まり、木々の葉を払ってしまうころ。 ほんの半年ほど前には、薄いピンクの花弁が空を彩っていた桜並木も、その枝をあらわにして…

小雪、それでも花は咲く。

昨日から二十四節気の一つ、「小雪」に入った。 北風の冷たさが日々はっきりと感じられ、その字の通りきたぐにでは雪がちらつくころ。 まだ寒さはこれからだが、それでも暦は進んでいく。 七十二侯では「虹蔵不見・にじかくれてみえず」、曇り空が多くなり、…

ひとつとして、同じ日はなく。

見上げれば、赤の点描。 春に一面の淡いピンク色で楽しませてくれた桜の木も、いつしかその葉を落として。 新しく芽吹いた命が燃え、咲き、葉を繁らせ、そして枯れてゆく。 飽くことなく、繰り返されるこのリズムには、畏敬の念すら覚える。 ただ一日として…

寒いからこそ、身体に油を差すように。

朝、玄関を開けて浴びる空気が、少しずつ張り詰めた冷たい空気になっていく。 暦の上では、もうすでに冬。 七十二侯では「地始凍、ちはじめてこおる」、地面に霜柱が下りるころ。 肌に感じる冷気よりも、足元の変化に目を向けるのが、なんとも粋なものだ。 …

立冬、冬には赤がよく似合い。

早いもので、もう立冬。 冬、立てる日である。 朝晩の空気の冷たさが、少しずつ真冬の凛とした寒さに近づいていくようで。 けれど、立冬の今日の朝は、どこか暖かかった。 昼過ぎから雨の予報が出ているせいか、昨日までよりも空気がやわらかく、暖かい。 そ…

楓蔦黄、なんと美しき日本語かな。

朝晩の空気のぴんとした冷たさに、冬の訪いを覚える。 もう朝晩の車の中は、暖房をつけないと冷え込む日が増えてきた。 霜降も末候、「楓蔦黄、もみじつたきばむ」の候。 楓蔦黄、もみじつたきばむ。 その名の通り、もみじやつたの葉が色づくころ。 なんとも…

神無月の終わりと、二度目の満月。

神無月も、晦日。 振り返れば、今月の頭に中秋の名月を眺めていた。 その満月も、欠けてはまた満ち、今日はまた満月。 同じ「月」のなかに、二度満月があるというのは太陽暦ならではだが、どこか得をしたような、どこか特別なひと月のような、そんな感じもす…

見上げれば。

時候は「霎時施/こさめときどきふる」。 なれど、晴れの日が続く。 見上げれば、秋の空。 綿のような雲に、秋の陽射しが色を差して。 このやわらかな陽射しの色は、秋の色。 どこかやさしく、どこかあたたかく。 それでいて、どこか寂しく。 だいだい色の、…

霜降、雨のあとに。 

めずらしく、丑三つ時に目が覚めた。 ぼんやりとした夢うつつの中、雨の音を聞いた。 再び目覚めた朝、まだその音は続いていた。 ここのところ、朝晩の冷え込みが感じられるようになっていたが、少し暖かな朝だった。 時に、「霜降」。 冷たい露が草木に宿る…

私の陰は、あなたの陽。あなたの陰は、私の陽。

秋の日はつるべ落とし。 その言葉の通りに、日に日に夕暮れが早くなっていく。 少し前まで、7時を過ぎてなお煌々と明るかったような気もする。 けれど、いまは気づけば5時で夕闇の足音が聞こえる。 秋の夜の、静かな夕闇。 虫の声、風の音。 夕闇のその静寂…

晩秋の訪いは、カラフルな葉の色とともに。

風が、少し冷たかった。 朝方見えていた陽の光は、雲の向こうに隠れてしまったようだ。 ひんやりと肌に触れる、その感覚。 その久しぶりの感覚にしばらく身を浸していたが、ふと我に返ってそれが晩秋の訪いを意味するのだと思った。 時候は「寒露」からもう…

秋、深まるという表現。

夏の終わりとともに透明度を得た空は、いつしかその青さに深みを増していく。 見上げれば、はっと声を上げそうになる青さ。 そんな日の空は、湖底を見渡しているような錯覚に陥る。 プラスチック樹脂で透明な製品をつくるためには、ごく少量の青色の着色剤を…

天使のトランペット。

雨が上がり、夜の帳が降りるころ。 私は走り出す。 濡れた路面は、月明りを映して光っていた。 湿った空気が、細かい霧のようになっていた。 陽の光の下とは、また異なる風景。 その一つ一つの色を愛でながら、私は挨拶を返す。 どこか甘い香りがした。 見れ…

寒露、滴る雨粒に。

朝、家を出た瞬間に「しまった」と思う。 前日の夜から降りしきる雨。 半袖では、もう冷える気温になったのだ。 家に戻り、上着を引っ張り出して車に突っ込む。 時候は、秋分から寒露へ。 朝晩の冷え込みに、冷たい露が降りる。 季節のめぐりは、いつも正確…

秋、日に日に深く。空、いよいよ高し。

秋が日に日に深まっていく。 もう朝晩は、半袖では少し寒いくらいだ。 すでに秋分も末候となり、「水始涸、みずはじめてかるる」の時候になった。 田んぼの水を抜いて、頭を垂れる黄金の稲穂を刈り取るころ。 落ち葉も目立ち始め、冬の気配も少しずつ。 だか…

満ちては、欠ける。

時に、神無月、日に日に深まる秋。 昨日は中秋の名月だった。 てっきり中秋の名月=満月だと思っていたら、昨日は十四日目の月だった。 「中秋の名月」とは、陰暦8月15日のことを指すが、満月の月例が年によって変化する関係で、必ずしも満月とイコールには…