大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

日々の八寸

もう、一人で頑張る時代は終わったんだなと、改めてマリオに教えられながら。

感染症禍から始まった息子のゲームライフも、ずいぶんと充実してきた。 夏ぐらいに「サンタさんにはニンテンドースイッチを頼むんだ」と息子が言い出したときには、品薄で全く買えない状況だったので焦ったものだった。 しかし、方々手を尽くして何とかクリ…

痛みの記憶、あるいは写真について。

鋭い痛みが、左の親指に走った。 やってしまったと、瞬間的に思った。 調味料のガラス瓶の蓋のプラスチックの部分を、ゴミの分別のため外そうとしていた。 横着をして、手近にあったフォークの先を使って外そうとしたが、思いのほか、その蓋は固かった。 何…

ブランコと無価値観、あるいは罪悪感か。

大寒波が訪れた週末だったが、よく晴れていた。 午前8時の時点で気温はまだ氷点下だったが、晴れていると外に誘われるものだ。 せっかくなのでと、昼過ぎに富士山の遊具がある近所の公園を、息子と娘と訪れる。 午後になって4℃まで気温は上がっていたが、そ…

言葉にする、という強さ。

強さにも、いろんな種類の強さがある。 分かりやすい筋力、腕力といった強さ。 逆境や不運にもめげない、負けない強さ。 初心貫徹、一つの決めたことをやり遂げる強さ。 そのあたりは、誰が見ても分かりやすい。 あるいは、その逆もまた、強さの一つだと言え…

続けていることの恩恵は違和感に気づけること、そしてそれをどうにかしようとしなくなること。

何かを続けていると、わかることがある。 わからないことも、もちろんあるけれど。 それでも、続けているとわかることもある。 多くの場合、それは「違和感」としてやってくる。 続けることは、内省の一部なのではないかと感じる。 = 違和感に気づいたから…

冬と、陽の色。

晴れの日と、 雨の日と、 曇りの日と。 密かに想いを寄せる男子から、どれが一番好きかを聞かれる。 そんな名場面が、アニメ映画であった。 問われた主人公は、確か「曇りの日」と答えたような。 冬晴れの空を眺めながら、そんな甘酸っぱい場面を思い出す。 …

紡がれて、いま。

その日は墓参りに行く予定にしていた。 息子と娘はついてくるとは言っていたが、当日になると「遠い、めんどくさい」とぐずぐずと言い出す。 私は朝から少し感傷的になっていたのだろう。 「だったら最初からそう言え。予定決めた後で言うな」と怒ってしまう…

幼いころの夢を叶えること、叶え続けること。

幼いころの夢を、叶えること。 それは、かくも心を豊かにしてくれるものだと感じる。 どんなくだらないことで、どんな些細なことでも、大人になったいまの自分ができることをしてあげるのは、こころが満たされる。 そしてそれは、次々と循環していく。 童心…

都会を、車で走る。

実家で暮らしていたころ。 そう、高校生くらいになるのだが。 そのころの私にとって、名古屋市内というのは、大都会も大都会だった。 東京は、もはや外国に近い感覚があったが、名古屋は身近な大都会だった。 どうも、中学生くらいのころの、「名古屋に行く…

ぼんやりとした色。

たとえば、どこかのある土地を訪れる。 もしかしたら、それは、ずっと訪れたかった場所かもしれない。 たとえば、だれかある人と会う。 もしかしたら、それは、とても憧れていた人かもしれない。 たとえば、ある何がしかの体験をする。 もしかしたら、それは…

そこにいる。

そこに、いる。 いつもの川沿い、いつもの夜。 いつもの空に、いつもの月。 そこに、いるのだ。 遠目からは、黄色い傘を広げたようにも見える。 周りの風景から、そこだけ浮き上がるかのような、その一角。 ぼんやりと、どこか霧の中に浮かんでいるようにも…

いいじゃないか、こころが喜ぶのなら。

はじめは、息子に頼まれただけだった。 「トモダチがたくさんもってるから、ぼくもほしい」 じゃあ、買いに行こうか、ということでスーパーに買いに行った。 カルビーのプロ野球チップスである。 ポテトチップスに、プロ野球選手のカードが2枚ついている、昔…

ふと肌に触れる冷たさに、ふるさとを想うこと。

たとえば、ふとした風景に故郷を思い出すことがある。 私は生まれた土地に、川という名がついた大きな池があり、その周りぐるっと囲む公園があった。 幼い頃、そこによく連れて行ってもらったこともあるのだろう。 その公園の松並木の雰囲気を、よく覚えてい…

いまではない、いま。

たとえば、初めて通ったはずの道に、既視感を覚えることがある。 いつか、通った道。 あれは、いつ、通ったのだろう。 何の機会に、誰と通ったのだったのだろう。 そんなことを考えるのだが、初めて訪れたはずの土地を、誰かと通ったことがあるはずもなく。 …

目にはさやかに見えねども。

たとえば、以前にとても親しかった友人に、久しぶりに会ったとき。 それまで会っていなかった何年、何十年という時間を飛び越えて、話し込んでしまうときがある。 もちろんお互いに会わなかった時間の分、歳を重ねているのだが、どこか、その当時に戻ってし…

夢、娘との小話。

「おとうさんは、なにになりたかったの」 「何に、かぁ。小学生のころは、プロ野球選手かな」 「やきゅうせんしゅ?」 「あぁ。ナゴヤ球場で、バッターから三振を取ってみたかったよ」 「やきゅうせんしゅには、ならなかったの?」 「あぁ、お父さんは、運動…

トン、トン。

隣の娘が、暗闇の中でごそごそと寝返りを打っていた。 小さなころから寝つきが抜群によかった娘にしては、めずらしい。 「寝れないの?」 「うん」 日中、公園で友だちとたくさん遊んだ反動か、夕食後にうたた寝をしてしまったせいだろうか。 娘にしてはめず…

睡眠は、最高の癒し。

あれは小学生の頃だっただろうか。 小学校の図書館で見つけたのだと思う。 「世界のいろんな人たち」だったか、「ギネスブックの記録」だったか忘れたが、とにかく世界中のいろんな変わった人たちの記録が載った本があった。 漫画のような挿絵が半分入ってい…

結局、体験だけが残る。

仙台の友人を訪ねて行ったことがあった。 仮にその友人をナカタとする。 あれは、たしか9月に入った長い夏休みの終わり際だったと思う。 学生だった当時、神奈川県に下宿していた私は、同郷で仙台に下宿していたナカタを訪ねて行った。 予定もなく、暇だった…

雨と音と記憶と。

雨が降ると、音がする。 傘を叩く音。 その音符。 木々の葉に触れる音。 そのざわめき。 土に吸い込まれていく音。 そのやわらかさ。 雨が降ると、音がする。 音がすると、思い出す。 = たとえば、ある音を聴くと、ある種の記憶がありありと思い出されたり…

嫉妬、女へん二つ。

「嫉妬」という漢字は、なぜ両方に女偏がつくのだろう。 女に、疾。 女に、石。 たとえば、「妊娠」は分かる。 広く見れば雌雄同体などの性質を持つ生き物もいるが、ヒト科においては女性にしかできない所業である。 「妊娠」が女偏二つなのは分かる。 だが…

自らの手を使って、身の回りに愛を差し向ける。

家の中は、自分の心理状態とリンクしているとはよく言われる。 深層意識の部分が癒されると、押し入れや物置の中を掃除したくなったりする。 あるいは、その逆も然りで、見えない部分を整理したり掃除したりすると、妙に気分がスッキリしたりする。 時に、自…

不調こそ、我が実力。

雨が上がったので、走りに出る。 濡れた路面に気を付けながら、ゆっくりとしたペースで走るも、どうも身体が重い。 頭の中の感覚との違いに戸惑い、なぜだろう。 体調が悪いわけではなく、睡眠不足でもなく、怪我をしているわけでもなく。 少し走ってから、…

コミュニケーションの効用は、遅れてやってくる。

少し遅くなって帰宅すると、テーブルの上にノートと書き置きがあった。 「一つ かいたよ みてね」 ピンクのノートは、以前娘と交換日記をしていたノートだった。 久しぶりに、娘は私宛に書いてくれたようだ。 ノートに記された娘の今日の一日を読みながら、…

ストレッチ日記 ~力を抜いたときに伸びる、では、力を抜くためには。

ストレッチをはじめて、2か月が過ぎた。 人間の習慣とは面白いもので、いったん習慣化してしまうと、やらないと気持ちが悪くなる。 朝起きて顔を洗ったり、歯を磨いたりすることも、同じようなものなのだろうか。 寝る前に、20~30分ほど、深く息を吸い、深…

惚れた腫れたの魔法が解けてからが、実は本番だ。

ときに、人は好きなことをしていると、なぜか褒められ感謝される出来事に出逢う。 ただ、何の打算も、犠牲も取引もなく。 ただ、それをしているだけで、周りが喜んで笑顔になってくれる。 ときに、そんなことがある。 何度か、そういった経験が重なる。 する…

不惑を過ぎてからの、身体との対話。

少しサボっていたランニングに出ようと、軽く準備運動としてストレッチをした。 ランニングに出るときの、いつものルーチンだ。 頭の後ろで右手を曲げて、肘を左手で引いたときだった。 明らかに、感覚が違っていた。 以前に比べて、肩の可動域が広がったよ…

青々と実るドングリの下で、循環について想うこと。

風が、強かった。 久しぶりに、息子と娘と公園に行く道すがら。 春の嵐とは違って、どこか清浄な空気が頬を伝っていった。 秋分の日を過ぎて、力尽きたノコギリクワガタを埋葬しに行くためだったが、気持ちよく晴れた週末は、久しぶりだったような気もする。…

なんでもない日は、だれかのとくべつな日。

お世話になっているお店が、今日で6周年を迎えた。 その前のお店からすると、16周年。 時が流れるのは早いものだと愕然としながらも、美味しい思い出の詰まった一年一年を想う。 そして、そんな日をお祝いさせて頂けることに喜びを覚える。 気の置けない仲間…

カブトムシの幼虫を求めて、古い傷の記憶をたどること。

しまった、安易だったと気づいた。 「今年もカブトムシの幼虫を飼うんだぞ」と息子が主張してきたので、いつも行くホームセンターに行ったところ、もう取り扱っていない、と返された。 シーズンもほぼ終わったので、もう外国産のカブトムシとクワガタの幼虫…