大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

彩の強肴

書評:ユヴァル・ノア・ハラリ氏著「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」に寄せて

ずいぶん前に買って「積ん読」状態だった「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」(ユヴァル・ノア・ハラリ氏著、河出書房新社)を読了した。 イスラエル人の歴史学者である著者による、世界的に大ヒットした本書は、そのタイトルの通り歴史書である。 歴…

書評:原武史氏著「<出雲>という思想 近代日本の抹殺された神々」に寄せて

昨年の冬至の前に伊勢志摩を訪れた。 夜明け前の外宮、宇治橋で見た日の出、そして早朝の内宮。 いずれも素晴らしい時間だった。 その影響もあり、もう少し伊勢神宮、あるいは神社について知りたいと思っていたところ、年末に立ち寄った書店で手に取ったのが…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅6 ~「旅館橘」名物かきのりと、旅の終わりに

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅5 ~三重県志摩市・伊雑宮 訪問記

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅4 ~三重県志摩市・天の岩戸 訪問記

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む 冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅3 ~三重県伊勢市・内宮(皇大神宮)訪問記

kappou-oosaki.hatenablog.jp kappou-oosaki.hatenablog.jp 宇治橋の大鳥居から日の出を望むことができたのは、僥倖だった。 7時を過ぎてから、鳥居山の稜線に分厚い雲が流れてきたときは難しいかと思ったが、奇跡のような瞬間をこの目で見ることができた。…

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅2 ~内宮・宇治橋の大鳥居から日の出を望む

kappou-oosaki.hatenablog.jp 外宮の駐車場を出て、内宮へと車を走らせる。 午前5時台。 昨年の1月に訪れた際には、ひどく渋滞していた32号線も、行き交う車はほとんどない。 街灯が照らす道路の上に黒い物体が見え、あわててハンドルを切って避けた。 …

冬至を前に伊勢志摩をめぐりて陽を探す旅1 ~三重県伊勢市・外宮(豊受大神宮) 訪問記

去年の1月と3月に、伊勢神宮を訪れた。 kappou-oosaki.hatenablog.jp お伊勢の空気、人のご縁、甘味、そして思いがけず訪れた天の岩戸…いずれも印象深い旅だった。 こういうのは不思議なもので、行ける時にはするすると行けるものらしい。 縁あって、冬至…

数十分前と数十年前の記憶が交錯する白川公園の夜。

地下鉄東山線の伏見駅から、歩いて10分ほど。 名古屋の都心の一等地に、白川公園はある。 美術館と科学館が併設されて、緑と文化の風を感じられて心地いい。 高校時代、よくお世話になった。 田舎の街から地下鉄を乗り継いで通学していた私の定期券は、途…

CHAGE and ASKA 「HEART」に寄せて

何年経っても、折に触れて思い出す言葉、というものがある。 心の琴線に触れたその言葉は、時間を越えて何度でもその人を励まし、勇気づけ、癒し、そして喜びを与える。 それは、 ある小説の一節かもしれないし、 ある舞台の中の一シーンの言葉かもしれない…

愛する対象が、あるだけで。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

東京は東新宿の炭火割烹、「倉乃介」さんを再訪した。 ノンアルコール民の国籍を取得してから久しいが、折に触れて「倉乃介」さんには暖簾をくぐらせて頂いている。 その料理の味、お店の雰囲気、そして大将の飾らないお人柄に惹かれて。 旬のゆり根と、魔法…

遠くスタンドの歓声は海鳴りに似て ~晩秋の東京競馬場 訪問記

霜月の終わり、ジャパンカップ・デーに東京競馬場を訪れた。 この週は金曜日から雨が降り続いていたが、午前中に到着した時はかろうじて雨が上がってくれた。 七十二侯でいうところの「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」、曇り空が多くなって陽射しが弱まる…

変化を、怖れることなかれ。 ~令和元年のジャパンカップが教えてくれたもの

「世界に通用する馬づくり」のためにジャパンカップが創設されたのは、昭和56年だった。 それから数えること39回、奇しくも私と同じ齢を重ねてきた。 されど、今年の海外馬の参戦は史上初めて「ゼロ」となった。 年々、存在感を増す香港国際競争。 昨年…

雨に濡れる欅と、色づく不老不死の実。 ~東京都府中市・大國魂神社 訪問記

霜月の終わりに、東京は府中市の大國魂(おおくにたま)神社を訪れた。 JR武蔵野線の府中本町駅から、東へ歩いてすぐの鳥居を望む。 急に寒くなったり、そうでもなかったり、この時期の気候は気まぐれなのだが、この日も駅の改札を出ると、霧雨のような雨が…

トウカイトリックの寄稿記事に、たくさんの反響をいただきました。

www.uma-furi.com 昨日ご紹介した、こちらのトウカイトリックへの寄稿記事ですが、たくさんの反響をいただきました。 【新着記事】『[平成名勝負]175,100mの軌跡~2012年ステイヤーズステークス・トウカイトリック~』名ステイヤーといえばこの馬、という…

平成の名ステイヤーの思い出に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

人間にも得意・不得意があり、短距離ランナーとマラソンランナーがいるように、サラブレッドにも短い距離を走るのが得意な馬と、長い距離を走るのが得意な馬がいます。 短距離が得意な馬をスプリンター、1マイル(1,600m)あたりの距離が得意な馬をマ…

手前生国と発しまするは尾州は尾張の国にござんす。 ~愛知県一宮市・真清田神社 訪問記

お控えなすって。お控えなすって。 手前、生国と発しまするは尾州は尾張の国にござんす。 尾張と申しても広うござんす… …という仁義は切ったことがないが、私の生まれは尾張の国である。 その尾張の国の「一之宮」といえば真清田神社であり、その神社が鎮座…

平成のジャパンカップの思い出に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

明日は国際GⅠ・ジャパンカップ。 令和初となる今年のジャパンカップは、昭和56年の創設以来初めて外国馬の参戦が「ゼロ」という、ターニングポイントとなる年になりました。 「世界に通用する馬づくり」という目標のために創設された同レースですが、近年…

安納芋の甘さに秋の深まりを感じる夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

気付けば、朝夕の風はコートが欲しくなるくらいに冷たくなってきた。 色づいた葉も少しずつ落ち始めて、いよいよ晩秋である。 そんな晩秋の夜、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを訪れた。 思い返せば、前回は9月に友人のお祝いに同席させて頂いていた。 あの…

変わりゆく街並み、変わらない人風情。 ~名駅4丁目を歩く。

土曜日夕方の名古屋駅は、にぎやかだった。 アングラな雰囲気の残る駅西もいいが、やはり桜通口から広がる東側は王道で華やかだ。 それでも、どこか野暮ったさが残るのが、名古屋という土地の愛するべきところなのだろう。 何軒かの候補に電話してフラれて、…

ブルーベリー慕情。

どうも朝から不思議な日だった。 家を出たときは泣き出しそうな薄曇りの空のはずだった。 それが、午前中に外を出てみると、気持ちいくらいの青空が広がっていた。 けれど、地面が濡れていた。 誰かが水を撒いたのかと思ったが、木の葉に残る足跡に、雨が幻…

天皇賞・秋の思い出に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

去る10月22日に即位礼正殿の儀が行われましたが、明日は「天皇陛下御即位慶祝 第160回 天皇賞(秋)」が実施されます。 慶祝競争にふさわしく、GⅠ馬10頭が揃った豪華なメンバーによって令和初の盾を争う名勝負に、胸が躍ります。 そんな秋の天皇賞…

菊花賞に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

さて、明日はクラシック三冠の最終戦・菊花賞ですが、平成6年の同レースの思い出に寄せて、競馬ブログ&WEBフリーペーパー「ウマフリ」さんに寄稿させて頂きました。 www.uma-furi.com 私が競馬を見始めた頃のスターホースが、ナリタブライアンでした。 そ…

問題とは、思っていた方法では解決しないもの。 ~手塚治虫「ブラック・ジャック」より『山猫少年』に寄せて

手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」は、「火の鳥」とともに小さい頃に私が熱中した漫画である。 この「ブラック・ジャック」が、私を魅力的な漫画の世界へと誘ってくれた。 一時期、ブラック・ジャックに憧れて医者になることを夢見たが、医学部が理系で…

報われる保証のない挑戦を続けることを、才能と呼ぶ。 ~2019年凱旋門賞を前にして

1969年のスピードシンボリからはじまった、日本馬による凱旋門賞の頂への挑戦。 ちょうど今年で半世紀が過ぎた。 日本競馬史を彩る綺羅星のような、のべ22頭の優駿による渡仏の歴史は、そのまま日本馬による海外遠征の歴史でもある。 1999年。 エ…

青空、緑のピッチ、赤一色のスタンド。 ~神無月のパロマ瑞穂スタジアム 訪問記

名古屋市内のパロマ瑞穂スタジアムを、ずいぶん久しぶりにJリーグを観戦に訪問した。 正午過ぎに自宅を出ると、秋の色をした青空が広がっていた。 ただ、この日の名古屋は最高気温が31度と、10月にしてはめずらしい真夏日。 汗を拭きながら地下鉄の駅へ…

書評:根本裕幸さん著『子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる』に寄せて

今日は書評を。 心理カウンセラー/セミナー講師/ベストセラー作家の根本裕幸さんの新刊『子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる』(実務教育出版)に寄せて。 1.物語形式での子育て本 2.「はしごを外された世代」の子育て 3.自分の「スナック」…

人の温かさが秋を運んできた夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」 訪問記

お誘いいただいて、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを再訪した。 お誘いいただいたのは、この「魚屋ごんべえ」さんを紹介頂いたご縁の知人で、その知人のお店の周年祝いとお誕生日のお祝いを兼ねて。 お祝いの席というのは、楽しいものだ。 付き出しの渡り蟹。…

スプリンターズステークスの思い出に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

明日は秋のGⅠシーズンの開幕を告げる電撃の6ハロン、スプリンターズステークス。 秋の中山を舞台にした短距離王決定戦から、競馬ファンのハイシーズンが幕を開けます。 そんなスプリンターズステークスの思い出に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きまし…

時間をかけることを、怖れない。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

人のつながりが、好きだ。 ストレングスファインダーの資質第1位が「運命思考」なのだから、これはどうしようもなく私の気質なのだろう。 その気質は、飲食店の選び方でも出る。 こと自分でお店を選ぶと、顔見知りのお店を選んでしまうのだ。 新規開拓をす…