大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

小さな先生

意味という病。

息子が何度目かの、休日の約束をしてきたと言う。 近所に住む友だちと、日曜日の午後1時に川の橋のところで会う約束をした、と。 間に合うように早めに昼食を摂らせ、待ちきれない息子に急かされて、家を出る。 交通量の多い大通りを渡った公園に行くまで、…

娘、という存在。

何かの気配を感じて、目を覚ます。 ここはどこだったのか、しばしぼんやりしながら考える。 ふと目を遣ると、隣で寝ていたはずの娘が起きていて、こちらを見ている。 悪戯っぽく笑いながら、 おとうさん、おといれ、いっしょにいこう? と娘は言う。 ああ、…

子どもが大きくなるにつれて、問題もまた大きくなるとは言えど。

子どもが大きくなるにつれて、問題もまた大きくなるとよく言われる。 それは半分真実で、半分真実ではない。 子どもが大きくなるにしたがって、問題が大きくなるのではなくて、親自身の深い内面を癒すことが求められるだけのように思う。 結局のところ、子ど…

夏の忘れものとお別れしながら、時はいつか満ちるものだと思った一日。

道を歩いていると、燃えるような晩秋の色に出会う。 小雪から大雪に入り、もう完全に秋から冬へと移りつつあるが、最後に一番燃え上がるのかもしれない。 淡い色をした冬の青空と、赤い色の対比が美しい。 透き通った秋の空から、いつの間にかこの淡い色へと…

子どもの成長は親の想像を簡単に超えるもの ~さて、それは誰のことだろう。

霜月はじめの、息子と娘との休日。 いつもは何をしようか、どこに行こうか、検討することから始まるのだが、その日は違った。 前日に息子がアフタースクールの友達と遊ぶ約束をしてきた、と言うのだ。 「2じにまちあわせをして、こうえんにいくんだよ」 ん…

見えないところの掃除と、マインドの関係。

押し入れや収納棚の中、あるいはベッドの下といった、普段は「見えない場所」と、「潜在意識」はつながっているらしい。 ニワトリが先か、卵が先かの話ではあるが、 心の深い部分がクリアになると、見えない場所を綺麗にしたくなるし、 その逆に見えない場所…

トントンカチカチ。 ~福井県勝山市・福井県立恐竜博物館 訪問記

福井県勝山市にある、福井県立恐竜博物館を訪れた。 恐竜化石の発掘の宝庫として知られる勝山市に位置する国内最大級の恐竜専門の博物館で、なんでも「世界三大恐竜博物館」の一つとして数えられるそうだ。 8月も下旬の週末だったが、夏休みらしくたくさん…

子どもの自己肯定感を育む、「オウム返し」。

子どもとのコミュニケーションの中で、彼らの言うことをまず「オウム返し」することが、子どもの自己肯定感を育むのではないか、と最近つとに感じる。 そして、それは子どもに限らず、全てのコミュニケーションにおいてとても有効な方法論のように思う。 全…

収穫までのプロセスのよろこびに比べれば、結果の良し悪しなんてほんのささいなことなんだ。

とかく人は「結果」を見たがる。 いくつの、どれだけの、何々と比べて、どうだったのか、と。 けれど、ほんとうのところ、大事なのはそこにいたるまでの「プロセス」なのだ。 その「プロセス」を歩むよここびに比べれば、結果の良し悪しなんてのは、ほんのさ…

過ぎゆく夏を惜しむ。

久しぶりに通る街道は、お盆のせいか以前の記憶よりも空いていた。 どうもお盆という時期は、夏の「終わりの始まり」と重なるせいか、感傷的になってしまう。 目印となる建物もあるけれど、ここは通るたびに、少しずつ建物が変わっているように感じる。 され…

感情が眠る場所。

感じきれなかった感情は、心の奥底で感じられるのを待ちながら、眠っているという。 その場所は、ふだんは閉じられている心の深い場所なのだろうけれど、それは物理的な場所の場合もあるように思う。 忘れられたその感情は、静かにその場所でひっそりと、来…

オクラすくすく、カブトムシなむなむ。

7月の上旬あたりから、オクラを育てている。 ベランダ菜園の初心者で、去年は茄子を育てようとしたが枯らしてしまった苦い思い出があるのだが、ホームセンターを訪れた際に息子が見つけてきて、育てることになった。 7月は買ってきた苗をプランターに植え…

誰かにしてほしかったことは、誰かにしてあげるといいこと。

スマートフォンから鳴る目覚まし音が、ずいぶんと続いてから、ようやく眼が覚めた。 深い眠りのところで、セットした時間になったようだった。 昨晩はめずらしく出かけていたので、眠るのが遅かった。 さすがに寝不足か、身体の重さを感じたが、隣で寝ている…

何も先のことを何も考えずに18万を貯めたあの頃。

久しぶりに見た風景だった。 学生時代、毎日毎日足を運んだ部室。 夜9時の閉館まで、そこで延々とセロ弾きのゴーシュよろしく楽器を弾いていた。 なぜ、そこを訪れたのかは分からなかった。 しばらく佇んでいたような気がするが、そろそろ帰らなければ、と…

才能とは、絶望しないこと。

蝉というのは、私にとって特別な存在の一つだ。 幼き日々、どうやら寂しさを両手いっぱいに抱えていた小さな私は、いつも一人、近所の市民会館の横の小さな公園で虫捕りに勤しんでいた。 あれも、うだるような日差しの夏休みだったように思う。 共働きの父と…

水無月の終わりと、いくつかの別れについて。

桜とともに出会いと別れは繰り返すように、 行く川の流れは絶えないように、 季節は止まらずめぐるように、 同じ場所には留まらないのが、人の世の常。 いくつもの別れを経験しながら、 川は大きくなり、海へと流れていく。 = 水無月終わりの週末は、雨模様…

もっと、好きなことに、無心で。

週末、息子とクワガタ捕りに出かけた。 この時期特有の気まぐれな天候に、決行日を振り回されたけれど、子どものワクワクのエネルギー、そして必要以上に心配する大人の浅はかさ…いろんなものを見せてくれた。 信じることも、心配することも、疑うことも、結…

頑張ることの価値と、人生における幸せの関係。

頑張ってきたこと、積み重ねてきたこと、努力したことには価値がある。 それはその通りだと思う。 けれど、もしかしたらその裏側には、 頑張ってきたこと、積み重ねてきたこと、努力したことにしか価値がない。 という意識が、深いところで刷り込まれている…

別れと紫陽花と。

去年の夏から、息子と一緒にカブトムシを幼虫から育てている。 kappou-oosaki.hatenablog.jp なんだかんだ言いながら、秋が過ぎ、年が明け、冬を越し、春までやってきた。 何度目かのコバエの大量発生のため、土を入れ替えようとしたところ、とうとうサナギ…

さて、それは誰に向かって言っているのかな?

自分自身の内面(マインド)が変わると、自分の周りの世界が変わる。 正確を期すなら、起こっていることは全てナチュラルで、内面が変化したことによって、起こったことへの行動が変わる、ということなのだが。 私の場合は、いつもそれを小さな先生が教えて…

保育園の先生に伺った子育ての話が、結局大人の私に必要な話だった件。

不思議なもので、いろんなことろで聞く話が同じことの違う側面のように感じることが増えた。 認知科学で言われるように、人間の認知というのはある種のフィルター(色眼鏡)がかかっており、それは当たり前の話なのかもしれないのだが。 青い色眼鏡をかけて…

小さな自分とキャッチボールをして寂しさが癒された春の日。

朝から少し雲が出ていたが、雲の合間からは日差しが覗いている。 手帳を見ていると、万物清らかな「清明」から、穀物に実りの雨をもたらす「穀雨」に節気は移っていることに気づく。 少し前まで冬物のコートを着込むほどに冷え込んでいたのに、季節が変わる…

春の風に吹かれて中京競馬場で中山グランドジャンプを応援した日。

暖かな春の土曜日、息子と娘と中京競馬場へ出かけた。 暖かな陽射しの下、まだ桜は咲き誇っていた。 この日は中京開催日ではなかったので、人もまばらだ。 名鉄の中京競馬場前駅の近くの駐車場に車を停めて、入場門へ歩く。 我が青春のサイレンススズカの名…

生きるとは、愛を思い出す旅。

朝から気持ちよく晴れた春の日。 気持ちよく晴れ過ぎて花粉が絶好調のようで、寝起きからくしゃみが止まらない。 息子と娘の入学式だった。 桜も今年はのんびりとしてくれて、息子の希望通りに入学式の日まで、その花を散らさずに保ってくれた。 ランドセル…

時間をかけることを覚悟すると、時間が進む。

時間をかけることを怖れると、時間が止まる。 時間をかけることを覚悟すると、時間が進む。 時間という霊薬は、かくも不思議な効用を持っているようだ。 = 夕飯を摂っているいると、一匹のコバエが主菜のお皿に入ってきた。 見ると、テーブルの上からもう一…

桜のトンネルくぐって。

前日までの、春とも思えない冷え込みが少し緩んだ日だった。 子どもたちの保育園の卒園から、小学校の入学式までの空白の1週間。 平日休みを取って、子どもたちと過ごす一日。 暖かい陽気に誘われて、スーパーでおにぎりとパン、お惣菜を買って川沿いの桜並…

眠れぬ夜に「かなしさ」と「いとしさ」について想うこと。

美しさが、残酷さや卑猥さの際にあるように、 愛しさとは、悲しさの際にあるのかもしれない。 = ぼんやりと目が覚めると午前1時過ぎだった。 日付は4月1日に変わった。 会社や学校といった多くの組織で新年度になり、いろんなことが変わる日。 まして、…

球春に小さな私の抱えていた寂しさを想うこと。

友人のクワガタ名人にグローブとソフトボールをもらった。 興味深々の息子はバットもほしいと言うので、ホームセンターで買ってきて、さっそく近所の公園に繰り出す。 革の匂い、ボールの縫い目のでこぼこ、指の感触。 どれも、30年以上前の童心に還らせて…

1年ぶりに見たやさしい奇跡。

金曜日に、名古屋でも桜の開花宣言のニュースを見た息子は、週末が待ちきれなかったようで、近所の川沿いの桜並木のチェックに行こう!と朝から急かされた。 週なかから冷え込んだが、気持ちのいい日曜日だった。 昨日の土曜日は、東京の局地予報では雪マー…

淡いピンクのボケの花に、名前の持つ力と往く春を想うこと。

朝から厚い雲が空を覆っていた。 予報を見ると、昼から小雨らしい。 すでに布団のシーツを洗濯機に入れて回してしまったことを少し後悔したが、最近花粉症らしき症状がひどくなってきたことを考えると、室内干しの方がいいのだろう。 はたして、お昼をはさん…