大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

人のご縁

こころは玉置山に飛んで。

その写真を見てしまったら、もう取るもの手につかなくなった。 SNSで、たいせつな友人の方が、玉置山の画像をアップしたのを見てしまった。 私のこころは、そぞろに。 一年前に訪れた、あの玉置山へと飛んで行ってしまった。 kappou-oosaki.hatenablog.jp =…

ちいさな身体いっぱいに春の息吹を詰め込んで ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

肌寒い日が続いたあとは、春の陽気が訪れる。 三寒四温とはよく言ったもので、冬のコートの出し入れに悩んでいるうちに春はやってくる。 その日の日中は、少し汗ばむような陽気の日だった。 春の陽気というのは、なぜあんなにも、人をぼんやりとさせるのだろ…

ライフワークは、必ず叶います。

ライフワークは、必ず叶います。 と彼女は言った。 そして、続けた。 その第一は、ビジョンを描こうが、描けなかろうが。 今を生きること。 今やれることをやりきること。 彼女の言葉だ、と思った。 = やまとうたは人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれ…

溶けるバターを眺めながら、3年という時の流れに想いを馳せる夜。 ~愛知県刈谷市・「魚屋ごんべえ」訪問記

ものの本によると、新規開店する飲食店の中で、3年後もそのまま営業を続けられるお店は、わずか1割に満たないと聞く。 訪れるたびに風景が変わる名古屋駅や、あるいは雨後の筍のように隆盛を極めるタピオカを売る店などを見ていると、さもありなんと思う。…

持て余す。

多くの人がそうであるように、私は私自身のことが見えない。 だから、他人の目線が必要なのだろう。 私が停滞するときは、「持て余す」ときらしい。 自らの力を、エネルギーを、才能を。 自分の起こした火で、自らの身体が焼け爛れてしまうように。 これは複…

自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら、と大将は言った。

イチローや松井は、毎試合、毎試合、出場し続けることに重きを置いていた。 その試合を観に来た人にとっては、その一期一会の一試合しかないからだ。 自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら。 できるだけ多くの人に、それを伝えたい…

クリスマスイブに寄せて、追憶と奇跡について想うこと。

時にふと、昔の記憶が甦ることがある。 よく聴いていた音楽を耳にしたり、以前に通っていた場所に足を向けたり、鼻腔をくすぐる香りが懐かしかったり、あるいは何か心に刻まれることが起こった季節がめぐってきたり、そのタイミングは様々だったりする。 そ…

からすみ餅の大群と過去の自分に出会った日

よくも悪くも他人のことはよく分かるのに、人は自分のことを自分が一番分かっていない。 だからこそ、他人がいるとも言えるのだが。 そして、一番分かっていないのは、過去の自分のことなのかもしれない。 = さて、断酒も400日を越えた。 世間は師走の忘…

愛する対象が、あるだけで。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

東京は東新宿の炭火割烹、「倉乃介」さんを再訪した。 ノンアルコール民の国籍を取得してから久しいが、折に触れて「倉乃介」さんには暖簾をくぐらせて頂いている。 その料理の味、お店の雰囲気、そして大将の飾らないお人柄に惹かれて。 旬のゆり根と、魔法…

安納芋の甘さに秋の深まりを感じる夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

気付けば、朝夕の風はコートが欲しくなるくらいに冷たくなってきた。 色づいた葉も少しずつ落ち始めて、いよいよ晩秋である。 そんな晩秋の夜、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを訪れた。 思い返せば、前回は9月に友人のお祝いに同席させて頂いていた。 あの…

ブルーベリー慕情。

どうも朝から不思議な日だった。 家を出たときは泣き出しそうな薄曇りの空のはずだった。 それが、午前中に外を出てみると、気持ちいくらいの青空が広がっていた。 けれど、地面が濡れていた。 誰かが水を撒いたのかと思ったが、木の葉に残る足跡に、雨が幻…

相手に喜んでもらうことを、ゴールにはできない。

先日、ハンドメイドのアクセサリーを製作・販売されている方とお話しする機会があった。 依頼されている小説で、私が悶々としていることをお話ししたのだが、いろんな角度からお話を聞かせて頂いた。 その中でも、「喜んでもらうことを、ゴールにはできない…

人の温かさが秋を運んできた夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」 訪問記

お誘いいただいて、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを再訪した。 お誘いいただいたのは、この「魚屋ごんべえ」さんを紹介頂いたご縁の知人で、その知人のお店の周年祝いとお誕生日のお祝いを兼ねて。 お祝いの席というのは、楽しいものだ。 付き出しの渡り蟹。…

表現者としての喜び。

先日ご紹介した、根本理加さんのクリスタルボウルに寄せて綴らせて頂いた「同時代に響く音色」に、理加さんご本人のブログでご紹介を頂きました。 ameblo.jp 何がしかの表現をしていく中で、やはり嬉しいのは感想を頂いたときです。 今回、こんな風にご感想…

「同時代に響く音色」

根本理加さんのクリスタルボウル演奏CD「Crystal Bowl Resonance」に寄せて、理加さんのクリスタルボウルへの想いを執筆させて頂きました。 リンク先のPDFファイルをご覧ください。 nemotohiroyuki.jp 私は2017年の3月に、葉山の海岸で理加さんのクリス…

ブルーベリーの実る丘から。 ~滋賀県大津市・ブルーベリーフィールズ紀伊國屋 訪問記

何度目かの訪問になるのだろうかと考えていた。 ぼんやりとそんなことを考えていると、初めて訪れたときと同じように、私は山中の分かれ道を間違えて、延暦寺霊園の方に行ってしまった。 毎回、この岐路を私は間違える。 単純に考えても2分の1のはずなのに…

あの日、よく晴れた丘で。

何度かここで紹介しているが、吉兆の創業者・湯木貞一氏の、僕が好きな逸話がある。 湯木貞一氏が、昭和のはじめに大阪・高麗橋に店を構えた当時のこと、お越しになったお客様が、 「美味しかったよ」 と仰って帰られるのをお見送りしていると、湯木氏はその…

乗っている人の想いを乗せて。

kappou-oosaki.hatenablog.jp 昨日のエントリーに、たくさんのリアクションや励ましの言葉、記事のシェアを頂きました。 改めて、有難い応援に感謝申し上げます。 投稿した途端に、膝が笑うような怖さを感じ、後戻りできない感に悶絶しておりました。 けれど…

「神降ろし」

霧が、晴れた。 女 は、そういえば今日だったな、と思った。 「大きな川」を意味する名を持つこの村の、奥深く。 その名の通りの「大きな川」は、時の流れと同じように滔々と今日も流れる。 大きな白い帽子を被った山々は、今朝も雄大にそびえ立つ。 そのさ…

誰かに「与える」とは、意識しなくても「与えてしまう」もの。

「与える」ということについて。 誰かに「与えよう」と思うとき、肩に不自然な力が入ってしまう。 ほんとうに誰かに「与えている」ときというのは、意識しなくても「与えている」状態なのかもしれない。 「与えること」とは、メソッドで表せる何かではなく、…

断酒日記 【242日目】

新しいことにチャンレンジする、ということ。 それは「成功も失敗も含めた経験を得られる」という恩恵を与えてくれる。 そしてその延長線上に、「同じ経験をした、あるいは経験をしている人の気持ちが分かる」という大きな恩恵があるようだ。 = 断酒にチャ…

きななソフトの味。懐かしい、優しい味だった。

会いたい人に、会いに行く。 それは最も自分にエネルギーを与えてくれる行動の一つだと、最近つとに感じる。 ちょっと気になった人、 ふっと顔が思い浮かんだ、以前にお世話になった人、 ぜひ話を聞いてみたい人、 ふと声が聞きたくなった人… 大好きなあのア…

受け取る、受け取らないを超えて。

根っからの受け取り下手の私は、自分の何かを褒められたり、魅力を伝えられたりするとが、いまだに苦手だ。 そんなことないです いや、私よりすごい方いらっしゃいます と、冷や汗をかきながら、超高速首振り機能のついた扇風機のようになる。 それでも、伝…

ご依頼頂いた文章を納品した夜。

先般よりご依頼頂いていた文章を、昨日クライアント様に納品させて頂いた。 ご依頼頂きまして、誠にありがとうございました。 今回は、「クライアント様自身」をテーマに、お任せで書いてくださいとのご依頼だった。 従前と同様に、zoom(オンライン会議アプ…

クリスタルボウルの音色との再会と、309号線の追憶。

理加さんが最後に演奏して頂いたのは、「夕陽」という曲だった。 沖縄の海に沈む夕陽の美しさをイメージして、作曲されたとお話しされた。 会場の床に座り、目を閉じた。 ひとつめの音が、鳴る。 その音色に、世界の色が変わった。 二つ目の音が、重なる。 …

京都東インターからの渋滞で柑橘類の残り香に想うこと。

ハンドルを握る手は、汗ばんでいた。 初めて走る道。 夜。 風の噂にその難易度を聞く、大阪の都市高速。 二日続けて早朝からフル活動した疲労感。 運転が得意ではない私にとって、この上なく難しい場面設定のせいもあったのだろう。 けれど、汗ばんでいたの…

保育園の先生に伺った子育ての話が、結局大人の私に必要な話だった件。

不思議なもので、いろんなことろで聞く話が同じことの違う側面のように感じることが増えた。 認知科学で言われるように、人間の認知というのはある種のフィルター(色眼鏡)がかかっており、それは当たり前の話なのかもしれないのだが。 青い色眼鏡をかけて…

ご依頼頂いた執筆の納品をして想う、サービスや作品の「価値」について。

サービスの提供者が決められるのは、「提供者の自己価値」であって「サービスそのものの価値」ではない。 そこを混同すると、世にあるすべての「サービスの質」との比較競争の罠に嵌ってしまう。 その競争は際限がないため、サービスを提供すること自体が苦…

競争心と、芸術性。

風の強い日だった。 息子と娘と出かけた近所の公園では、新緑の色をした葉が忍術のように舞っていた。 ベンチに腰掛けて、すっかり新緑の季節の色になった空を見上げると、また内省の時間になった。 最も嫌いな優位的な立場を使ってのマウンティングをされて…

ツルさんと休まず仕事をした2カ月半。

春先のぼんやりとしたこの暖かさが、今日は鬱陶しかった。 秋のような空気の透明感はなく、それでいて初夏のような日差しに蒸された車内は、汗ばむくらいの気温になっていた。 行き道からずっと痛かった右の後頭部あたりが、また一段と熱を持ったように痛ん…