大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

つれづれ

ほんの小さな。うたかたのような、繰り返し。

結局、人はいま現在にしか生きられないように思う。 過ぎ去りし時間を悔やみ、未だ来ぬ時間を思い煩うのは人の常。 されど、双方に引き裂かれそうになる意識を、いまに留まらせてくれるのが、細部を見つめる、ということなのだろう。 癒しは、細部に宿る。 …

頼まれごとは、試されごと。

頼まれごとは、試されごと。 という格言を聞いたことがある。 自分にできることしか、他人は頼みごとをしてこないからだ。 少し無理かな、と自分では思っても、他人はあなたならできる、と思っている。 実はそれが、自分にとって「試されている」ことの場合…

ほんとうにやりたいことは。

ほんとうにやりたいことを前にしたとき、人は怖れを抱く。 遠い昔の、思春期の淡い恋心に似ているのかもしれない。 告白して振られたら、どうしよう。 私なんかでは、あの人とつり合わない。 もし、想像していたような人ではなかったら。 誰かに知られたら、…

今日もどこかで咲く花のように。

暖冬だと思っていたら、2月に入って寒気が訪れ。 それでも、例年に比べると暖かいようで、SNSで市内の早咲きで有名な桜が咲いたことを知る。 まだ時候は「立春」、ようやく雪解けが始まる「雨水」に向かうころ。 それなのに、桜とは。 季節のめぐりは、かく…

THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」に寄せて

THE BLUE HEARTSが好きだった。 彼らの詩には、哲学を感じるから。 それは、想像の上のものでもなく、紙の上のものではなくて。 べっとりと、彼らの血の匂いがする。 それは、なぜか世界観とか呼ぶよりも、 哲学 と呼びたくなるのだ。 = 彼らの歌と、そのパ…

覚悟は、言葉に現る。

「ベストを尽くします」 そう彼女は繰り返した。 心に秘めた目標も、その数字もあるにはあるだろうが、その言葉を繰り返した。 控えめとも取れる意気込みが、逆にその覚悟を際立たせる。 = ほんとうに強い人ほど、強い言葉を使わないのかもしれない。 あく…

黄色い帽子の群れに寂しさを覚えること。

雲はだいぶ残っていたが、前日までの雨は上がって、晴れ間が見えた。 めずらしく、平日の早い時間に市内を走っていた。 市内の中心部に向かう朝の道は、思いのほか混んでいて、遅々として進まない。 早めに出たつもりだったが、徐々に遅くなるナビの到着予定…

自分を愛するタイミングは、周りが教えてくれる。

多かれ少なかれ、誰しもが思春期に自分の身体について劣等コンプレックスを持つ。 他人と比較して、自分は格好よくない、美しくない、綺麗じゃない、劣っている…と。 私自身も、そうだった。 私の場合は、「くせっ毛」がそれだった。 少し伸びてくると、波を…

書くこと、言葉にすること、形のないものに形を与えること。

日記を書くようになったのは、いつごろからだろうか。 15年近くも使っている1日1ページの「ほぼ日手帳」に、その日のつれづれを思い出しながら、数行の日記を書いている。 その内容は、行動記録のこともあれば、心もようのこともあり。 この年のこの日は…

寝ても覚めても考えることは、大好きなこと、そして才能のあること。

寝ても覚めても、考えていることがある。 夢の中にも出てきそうなくらい、いつも頭を離れないもの。 そんなものが、誰にでもあるのだろう。 それは、大好きなこと、そして才能のあることなのだ。 = ふとした瞬間に、いつも頭をよぎるもの。 ふと、という無…

循環するもの。

循環するもの。 顕在するものと、潜在するものと。 黄金色の朝焼けと、すべての赤を集めたような夕焼けと。 花と、種子と。 制限されることと、自由であることと。 意志と、運命と。 傷だらけの臆病な騎士と、気丈に振る舞う修道女と。 海と、空と。 選ぶこ…

世界に、何を与えるか。

学生時代の音楽仲間から、結婚したとの便りが届いた。 仮に、彼女をトモコと呼ぶことにする。 ウエディングケーキを新郎から食べさせもらっているトモコは、この上なく幸せそうな笑顔をしていた。 トモコは、当時ヴァイオリンを弾いていた。 とんでもなく、…

疾風のように。

短距離走よりも長距離を走る方が、昔から好きだった。 徒競走でもマラソンでも、スポットライトを浴びる側ではなかったけれど、長距離はどこか走っていて楽しかった。 高校の時分、学校の裏山の「一万歩コース」をよく飽きもせず走っていた。 瞬きすら許さぬ…

I was there.

あれは、1994年のサッカー・ワールドカップのアメリカ大会の決勝だったか、それとも1998年のフランス大会の決勝だったか、それともオリンピックか何かの別の競技だったか。 実況のアナウンサーが、その決勝の開始前に 「もし、歴史が動く瞬間をこの…

鶏と卵と鳥と。

梅の花が咲いているのを見かけた週末。 またしても約束をすっぽかされて、暇を持て余す息子とともに、近くの公園を訪れる。 さすがに小学生ともなると、親と公園で遊ぶのも時間を持て余すようで、早々に退散することに。 退屈そうな息子を見かね、私は久しぶ…

行動と応援のふしぎな相関関係。

ありがたい後押しや応援があるから、やる気になり行動できるのか。 やる気になり行動したから、ありがたい後押しや応援が来るのか。 それは「ニワトリが先か、卵が先か」の議論と同じようなものかもしれない。 どちらも正しく、どちらも真実なのだろう。 さ…

論理と感情のはざまに。

何か文章を書くとき。 論理、ロジックを使って書くことがある。 ビジネス文章やレポートなど。 そのとき、私は思考を働かせながら書いている。 A=B、B=Cならば、A=C、などと。 伝えたいことを筋道立てて考え、ロジックという梯子を主題と主題の間に架けなが…

何も起きていない。

痛み、というものは意識を「いまこの瞬間」に強烈に引き戻してくれる。 それはある意味で与えられたギフトなのだが、実のところ、痛みを感じる瞬間というのは、大丈夫なのだ。 その瞬間は、何も起きていない。 ただ、在る、ということを知るだけだ。 = 久し…

お好み焼き慕情。

記憶というものは、感情と密接に結びついていることが多い。 そして感情というものは、何がしかの食べもの、音楽、風景、街…そういったものと結びついている。 ふとした瞬間に、忘れていたような記憶がよみがえることがある。 それは、忘れていたのだろうか…

意味という病。

息子が何度目かの、休日の約束をしてきたと言う。 近所に住む友だちと、日曜日の午後1時に川の橋のところで会う約束をした、と。 間に合うように早めに昼食を摂らせ、待ちきれない息子に急かされて、家を出る。 交通量の多い大通りを渡った公園に行くまで、…

問題は口にした瞬間に、その人の問題になるんですよ、と彼女は言った。

カタカタカタ… 「はぁ…」 カタカタ…カタカタ… 「ふぅ…」 「なんですか、さっきから。キーボード打ちながらため息ついて、うるさいですよ」 「あぁ、すんません」 「そうやってすぐ謝って罪悪感に浸るより、ちゃんと説明した方がいいですよ。めんどくさいんで…

どこかへ流れいったのはあの雲だったのか、それとも、私だったのか。

時速80kmで高速道路を走っている車がある。 後部座席に乗っていたあなたは、ふと窓の外を眺める。 さっきから変わり映えのしないガードレールの風景が、後ろに流れていく。 電信柱が、あっという間に視界の外へと流れる。 周りを走る車もなく、直線が続…

自信って、そんなにも必要かな。

自信があるから行動できるのか、行動するから自信がつくのか。 「ニワトリが先か、卵が先か」の問いのように、答えのない話なのかもしれない。 あるいは、日が沈むから夜になるのか、月が昇るから夜が訪れるのか。 そのどちらもが真実で、ただ、それだけのこ…

「自分を愛せない自分」を愛する、「正しさを手放す」という正しさを手放す、というメタ視点。

自分を客観視することは非常に難しいが、同時に非常に大切なことでもある。 それは、自分という存在を「メタ」な視点から眺める、ということである。 映画や小説の中の登場人物から、それを眺めている観客、あるいは読み手の視点への変換。 そこに自己を客観…

子どもが大きくなるにつれて、問題もまた大きくなるとは言えど。

子どもが大きくなるにつれて、問題もまた大きくなるとよく言われる。 それは半分真実で、半分真実ではない。 子どもが大きくなるにしたがって、問題が大きくなるのではなくて、親自身の深い内面を癒すことが求められるだけのように思う。 結局のところ、子ど…

「自分」を知ること ~美味しいものを食べた時にどう表現するか?

美味しいものを食べた時に、どう表現するか。 いちばん最初に表現する五感の感覚が、その人の最も優れた感覚であることが多い。 その感覚を知ることは、自分を知る一つの手がかりになる。 = 先日、会食をしていた際に聞いた話なのだが、美味しいものを食べ…

ありがとう、2019年。

いよいよ2019年最後の日。 年の瀬の恒例行事になっている、「ほぼ日手帳」の中身の入れ替えをしている。 色目に惹かれた「ロビンエッグ」のカバーも随分と古くなってしまった。 変えようと思うのだが、なかなか愛着がわいてしまってそのままに。 201…

自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら、と大将は言った。

イチローや松井は、毎試合、毎試合、出場し続けることに重きを置いていた。 その試合を観に来た人にとっては、その一期一会の一試合しかないからだ。 自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら。 できるだけ多くの人に、それを伝えたい…

サンタってなんで夜行性なんですかね、と彼女は言った。

「いやー、外回りしてきたけど、街じゅうクリスマスの装飾でいっぱいだな」 「へえ」 「なんだ、その関心がない反応は」 「いや、実際関心がないです」 「へぇ…そうなのか。アレか、クリスマスだけキリスト教徒になって、一週間後には敬虔な神道になるのが許…

3歩進んで、3歩下がる。

しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね 一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩下がる 水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」の歌詞から。 前進気勢のマーチにあわせた明るい雰囲気と歌詞は、やはり高度経済成長を遂げていた昭和という時代の香…