大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

写真が嫌いだった、あの頃。

写真が嫌いになったのは、いつからだったのだろうと思う。 幼い頃の写真が数えるほどしか残っていないのは、私が三番目の子どもだったからなのか、それとも実家を整理したときに失われたからなのか、いまとなっては分からない。 「撮られる」側から、自分で…

ランニングの再開と、「やる気」についてのパラドックス

何か外的要因で「やる気」を出すのは簡単だけれども、自ら「やる気」を出すのは本当に難しい。 雑誌やネットで「健康にいい」という情報を見て、「やってみよう」と思い立っても、なかなか「腰をあげて実際にやる」までには至らない、というように。 「やる…

もっと、好きなことに、無心で。

週末、息子とクワガタ捕りに出かけた。 この時期特有の気まぐれな天候に、決行日を振り回されたけれど、子どものワクワクのエネルギー、そして必要以上に心配する大人の浅はかさ…いろんなものを見せてくれた。 信じることも、心配することも、疑うことも、結…

嘘とライフワーク ~映画:「SMOKE」(1995年、アメリカ)に寄せて

久しぶりに大好きな映画「SMOKE」を観た。 学生の頃に観て以来、何度も見返すくらい好きな映画の一つだ。 10代、20代、そして30代と人生の中のさまざまな季節を経る度に、違った感傷を受けるのだが、それはきっとこれからも続いていくのだろう。 ブル…

書評:落合陽一さん著「日本進化論」に寄せて

「現代の魔法使い」と称される、落合陽一さんの「日本進化論」(SB新書)を読んだので、その書評を。 本書は落合陽一さんと現・衆議院議員の小泉進次郎さんの共同企画で開催された、「平成最後の夏期講習」という2018年7月にニコニコ動画の生放送番組…

梅雨の合間に。

梅雨の合間の空の色は、もう夏色だった。 春先の輪郭のぼやけた色調は、もうどこにもなく、透き通った青色のグラデーションが広がっている。 流れる雲の形も、なぜか夏を感じさせる。 降ったり止んだりの空が続いていたが、梅雨の合間の太陽は喜びに満ちてい…

理不尽を、愛せ。 ~令和元年のダービーが教えてくれたもの

早いもので、令和初の日本ダービーからもう半月が過ぎた。 浜中騎手とロジャーバローズのウインニング・ランの勇姿。 いまも瞼に焼き付いている。 あれから時間を重ねてあのダービーを思い出すたび、聴こえてくる声がある。 = 今回のダービーでは、西山牧場…

書評:根本裕幸さん著「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」に寄せて

久しぶりに書評を。 根本裕幸さんの新著「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)に寄せて。 私たちが当たり前のように使っている、「罪悪感」という言葉。 もしかしたら、巷にあふれているこ…

自分を忘れるとき、「問題」が起こる。

人生における「問題」とは、車のわき見運転の警告のようなものだ。 ただ自分の人生を生きることに集中できていないと、「問題」は起こる。 自分の生命の輝きを忘れ、他人の人生を生きようとすると、「問題」はドアをノックする。 人が生きるということの熱量…

入梅、降雨慕情、紫陽花百景。

雨降りの日のあなたの声は、白い空と同じように輪郭がぼんやりして聴こえる。 今日の雨は少し懐かしい匂いがする、とあなたは言った。 それを思い出しながら、匂いや香りというのは、とても霊的なものだと、私は思う。 だって、五感のなかで最も言語化するの…

書けなかった、ラブレター。

やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉となれりける。 「古今和歌集 仮名序」より 千年の昔の歌人の言葉を例に引くまでもなく、 言葉というのは、実に不思議だ。 それはコミュニケーションの手段でもあり、 内省の導きでもあり、 人のこころをあやめ…

断酒日記 【219日目】

さて、断酒219日目である。 そろそろ日数を数えるのも面倒になってきたが、それでも断酒開始してから7か月が経過した。 最近は、 「もうそろそろいいかな…」という気の緩みと、 「これから先、1年、2年と経過したら、さらに変化があるのか?」という期…

「無駄な時間はなくて」 ~ナゴヤドーム・中日×楽天戦 観戦記

20年ぶりくらいに、ナゴヤドームで中日ドラゴンズの試合を観戦した。 中日の本拠地がナゴヤ球場からナゴヤドームに移転したのが、1997年。 私が高校生のころだった。 移転してから何度か足を運んだが、高校を卒業して実家を出てからはあまり訪れる機会…

花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ。

勧君金屈巵 君に勧む金屈巵(きんくつし) 満酌不須辞 満酌辞するを須(もち)いず 花発多風雨 花発(ひら)けば風雨多し 人生足別離 人生別離足る 唐の時代の詩人・于武陵の五言絶句を有名にしたのは、明治に生まれた井伏鱒二の訳である。 この盃をうけてく…

芒種につながりについて想うこと。

今日は二十四節気の一つ、「芒種(ぼうしゅ)」。 「芒(のぎ)」とはイネ科の植物の穂先のことで、穀物の種まき、麦の刈り入れ、イネの植え付けに適した時期とされ、徐々に梅雨入りの報せが聞かれるころ。 前日までとは少し違って蒸し暑く、湿った空気が流…

頑張ることの価値と、人生における幸せの関係。

頑張ってきたこと、積み重ねてきたこと、努力したことには価値がある。 それはその通りだと思う。 けれど、もしかしたらその裏側には、 頑張ってきたこと、積み重ねてきたこと、努力したことにしか価値がない。 という意識が、深いところで刷り込まれている…

いつか、ジグソーパズルのピースのように。

いまは分からなくても、それはいつかあなたの中でぴったりと嵌る時がくる。 いつか、ジグソーパズルのピースのように。 = 40を過ぎて、自分の人生のピースが一気に嵌っていくように感じるの。それは、子ども頃から好きだったことから、いままで重ねてきた…

安田記念に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

令和元年の安田記念が終わりましたが、過ぎ去りし平成の安田記念に寄せて、競馬ブログ&WEBフリーペーパー「ウマフリ」 さんに寄稿させて頂きました。 雄大な栗毛の馬体、弾けるようなストライド。 大雨の中に世界を夢見た、平成10年の安田記念。 思い出と…

あなたはあなたで咲けばいい。

先週の真夏日とはうって変わって、雨でも降り出しそうな曇り空だった。 肌寒いくらいの気温だが、すでにしっかりと湿気を含んだ風が吹いている。 もうそろそろ梅雨入りだな、と思う。 日曜日の日課のような、近所の幼稚園のコッコへの餌やりへ息子と出かけた…

第86回・日本ダービー観戦記

朝5時前に起きて、家を出た。 目指すは東京都府中市。 令和元年の、日本ダービーへ。 新幹線の車窓から覗く霊峰は、皐月の青空によく映えていた。 ダービー晴れ、東京優駿日和とでも言うべきか。 ダービーはワクワクというより、切なくなる。夏の甲子園の決…

アタシ冷蔵庫を開けるたびに、しなびていくキャベツを見ては「そっ閉じ」するんです。と彼女は言った。

「なんかダルいです」 「そりゃ、こんだけ真夏みたいに暑かったり、雨降って肌寒かったり、気圧が下がったり、環境が変わり過ぎたら、ダルくもなるよね」 「ええ、アタシなんて昨日うっかり窓を全開にして寝たら、明け方寒くて起きちゃったし」 「分かる。寝…

赤坂を歩く。 ~東京都・日枝神社/赤坂氷川神社 訪問記

以前から行ってみたかった、東京は赤坂にある神社を訪れた。 千代田区にある日枝神社と、港区にある赤坂氷川神社である。 外堀通りの山王下交差点あたりから。相変わらず、ハードワーカーの朝は早い。 道行くビジネスパーソンに混じって、観光と思わしき外国…

寂しさに追いつかれる。

「寂しさに追いつかれる」とは、美しい言葉だなと思った。 なぜ美しいのか、ぼんやり考えていた。 寂しさに追いつかれた分だけ、私は世界とつながるからなのだろうか。 = 「寂しさ」とは、人が母親の胎内からこの世に生まれ落ちた瞬間から感じ始める、古い…

ダービーに寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

ダービーが終わると、強烈な寂寥感に襲われる。 夏祭りの翌日、そのお祭りが行われた公園を歩くような、寂しさ。 昨晩の賑やかさと熱気は、どこへ行ってしまったのだろうか、と。 寂しがり屋の私は、いつも人一番、この「ダービーロス」とでもいうべき寂寥感…

きななソフトの味。懐かしい、優しい味だった。

会いたい人に、会いに行く。 それは最も自分にエネルギーを与えてくれる行動の一つだと、最近つとに感じる。 ちょっと気になった人、 ふっと顔が思い浮かんだ、以前にお世話になった人、 ぜひ話を聞いてみたい人、 ふと声が聞きたくなった人… 大好きなあのア…

さあ、日本ダービー。

時節は小満。 あらゆる生命が天地に満ち始める節気。 太陽は次第に中天近くまで昇るようになり、 日ごとに気温は上昇していく。 草木の緑は日に日に色濃くなっていき、 空の青さもまた深みを増す。 そんなすべてが満ちる節気の中、東京競馬場では3歳サラブ…

書評:西野亮廣さん著「新・魔法のコンパス」に寄せて

久しぶりに書評を。 西野亮廣さんの新刊、「新・魔法のコンパス」(角川文庫)に寄せて。 タイトルに「新」とある通り、この本は以前に刊行された「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」(主婦と生活社)がベースになっている。 しかし、ただ単にサイズを替え…

アタシ聞きたいんですけど、「癒し」って何のためにあるんですかね?と彼女は言った。

「暑いですね」 「ああ、今日は31℃だってよ。週末は33℃だし、もう真夏だよ真夏」 「気温を聞くとちょっとアレですけど、そんなに耐えられないほどでもないんですよね。これが6月に入って梅雨入りすると、アタシもうダメなんです」 「ああ、名古屋のこの…

「癒し」とは視点を変えることであり、その視点はあなたを愛してくれた人の視点。

「癒しとは、視点を変えること」と言われる。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 視点を変えるとは、自己を客観視すること。 あなたは、目の前でめまぐるしく起こる出来事に反応し、ああせえこうせえと煩く騒ぐ思考に囚われ、それに対して湧き起こる感情に一喜一…

「癒し」とは視点を変えることであり、それは自分を外から見ること。

「癒しとは、視点を変えること」と言われる。 いままで自分の見てきた世界を、少し違った角度から見ること。 それが、「癒し」なのだと。 それは、無理矢理にポジティブな視点から見る、ということではない。 視点を変えるということは、自分を外から眺める…