言えることは、癒えること。出てくる言葉に、何も色をつけず。ただ、流れていくように。
子どものころ憧れた、ヒーローインタビュー。とりとめもなく、そんなことを思い出す。そんなインタビューを、していきたい。
毒が、痛みが、苦みが、あることを認めること。それは、この世界に自分が存在することを、認めることと、どこか似ている。
人生の半分の期間、寂しい夜をお酒で過ごしてきたとするならば。残りの半分は、どうしていたのだろう。ふと、そんなことを考える、断酒843日目。
名手の技が遺憾なく発揮された砂の熱戦に、そんなことをあらためて感じる、2021年のフェブラリーステークス。熱戦を制したのは、クリストフ・ルメール騎手のカフェファラオだった。
出立の日の朝に、いつもの近くの神社へ。陽の光は、どこかやさしく、あたりを包んでいた。
この青い空が、もう少しぼんやりして霞がかるころ。また、薄いピンク色をした無数の花弁が、空を埋め尽くすのだろう。そんなことを、想像しながら。まだ風の冷たい、川沿いを歩く。