大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「くるくる」と、いつかの後部座席の揺れについて。

久しぶりに見た、レギュレーターハンドル。ずいぶんと、懐かしい心地がした。その懐かしさが、父の車の記憶だと気づくのに、しばらくかかった。父が乗っていたセダンの窓もまた、このレギュレーターハンドルだった。

眠り、愛、悩み、肩甲骨。

「おとう、トントンして」めずらしく一緒に寝る、と言って隣にきた息子がそういう。娘に比べて、寝つきが悪いのは赤子の頃からずっとだが、それにしてもその夜は寝付くのが遅かった。

書評:根本裕幸さん著「ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』」に寄せて

根本裕幸さんの新著「ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』」(徳間書店」)の書評を。「逃げる」とは、今いる場所を一度引いて俯瞰して眺めてみること。新しい場所で新しい価値観に触れること。そんな「逃げる技術」を、本書は教えてくれる。

「哲学の道」の思い出に寄せて。

京都の名勝に、「哲学の道」がある。私が訪れたのは、母と二人で京都を観光した際のことだっただろうか。なぜ、私と母の二人だったかの経緯も、覚えていない。ただ、とても、静かな小径だったように覚えている。

大瀬良大地のキラキラカードと、バランスを崩すことについて。

全体の、バランス。最大多数の、最大幸福。それを考えるものまた、長所であり才能の一つなのだろうけれども。時に、それを崩すのも、必要なのかもしれない。

記憶と感情の在りか。

記憶は、頭の中のどこか片隅にある。感情は、心の中のどこかやわらかい場所にある。本当に、そうだろうか。

足元を見つめる、白露。

気付けば、夏が過ぎ行く。秋が、訪れる。どこか、寂しさとともに。どこか、ほっとした感じとともに。