大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ときに秋は群青色と飴色に似て。

淡い水色、飴色の葉、燃えるような葉脈。ときに秋は群青色と飴色に似て。今日も世界は美しい。

問題とは、思っていた方法では解決しないもの。 ~手塚治虫「ブラック・ジャック」より『山猫少年』に寄せて

時の流れに耐えうるというのは、名作のみが持ちうる資質なのだろう。私が好きなエピソードに寄せて、いかに手塚治虫先生が人間という存在を深く、普遍的な視点で見ていたのかということについて綴ってみたい。

書くために、整える。

書くために、諸々のことを整える。なにごとも、始めてみないと分からないものだ。

瞬間にこそ愛は宿る。

変わらないものなど何もないけれど、ただ、その瞬間瞬間にこそ愛は宿るのかもしれない。愛とは、いま、ここ、あるがまま。

起稿。

ほんとうに、私は今回もこの画面を黒くできるのだろうか。たまらなく、怖い。たまらなく、怖い。それにしても、今回の怖さは別格だ。

空を見上げるとき、人はいつでもひとりになれる。

空を見上げるとき、人はひとりになれる。ひとり見上げる空は、どんな空も美しい。「ひとり」とは、孤立ではなく、孤独だ。孤立とは物理的であり、孤独はつながりを育む。

寒露の頃に路傍の花の名を想うこと。

世に人は無数にいれども、私が「名前」を呼ぶとき、その対象はただ一人でしかない。名前を呼ぶことで、私は世界のどろどろとした混沌のスープの中に浮かぶその対象に、手を差しのべ、意味を与え、引き揚げる。それは、愛された記憶を呼び覚ます。