大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

断酒日記 【39日目】

さて、断酒も1か月を無事に越えた。

昨日も旧知の方と会食だったので居酒屋に入ったのだが、私はノンアルコールビールとウーロン茶で済ますことができた。

さすがに目の前で生大(中ではない)を見ると喉が鳴ったが、ノンアルコールビールでうまくやり過ごすことができた。

ノンアルコールビールは、アルコールへの欲求を揺り起こしてしまうので、断酒には逆効果の場合がある、という話も聞くが、こと私の場合は大丈夫なようだ。

たいていノンアルコールビールを2本も飲むと、アルコール欲がおさまる。

そのご一緒した方は、以前のよく飲む私のことをご存知だったので驚いかれていたが、他にもその方の周りに断酒をされている知人がいるそうで、興味深くお話を伺っていた。

ただ、その知人の方は3年辞めてから、飲酒を再開したそうだが・・・

私の場合も、断酒がストレスになってきたら、また再開すればいいくらいに考えているので、それくらいの緩さでいいのだろう。

さて、そんな断酒1ヶ月だが、ここに記しておきたい変化点が二つ。

一つは、妙に「甘いもの」への欲求が増えたこと。

これは意外だった。

私は甘いのも辛いのも両方大丈夫なのだが、お酒を飲んでいたときは、どちらかと言えば「辛い方」に惹かれ、「甘いもの」は好きだけれどそれほど積極的に摂ろうとすることはなかった。

それが、どうも断酒をしていると甘いものが欲しくなるようなのだ。

以前は買わなかったチョコレート菓子などを間食してみたりするし、「強烈に甘いおしるこ」がなぜか食べたくなったりするなど、断酒の影響なのか、今までにない行動パターンをするようになった。

おかげで体重が増加気味なので、困りものだ。

以前に禁煙したときに、口が寂しくてガムやアメなどをよく食べていたことはあったが、「身体が甘味を求める」というのはあまり経験がないので、不思議に感じれている。

これが継続的に続くものなのか興味深いものだが、甘味という人生の快楽をまた一つ見つけることができたのかもしれないな、と捉えようと思う。

もう一つは、なぜか睡眠が不足すると翌日身体に堪えるようになったことだ。

いつもの私の睡眠時間は6時間から7時間の間なのだが、

睡眠が6時間を切ると、如実に翌日の午後に影響がでる。

眠くて頭が働かず、ぼんやりする時間が増えるのだ。

6時間で、ギリギリか若干寝不足に感じるくらい。

7時間寝ると、だいぶスッキリして翌日の寝起きが快調で朝から気持ちいい。

7時間半以上寝ると、けっこう翌日別世界が見られる。

体調がびっくりするくらい、いい。

これは結構自分の中で実感できていて、夜更かしも楽しいのだが、それ以上に翌日朝からフルパワーで動ける方が楽しいという発見があった。

気づくと布団の中で本を読んだり、スマホをいじったりして時間が過ぎてしまうので、寝るときは何も持ち込まない、という習慣づけをしたいと思う。

お酒を飲むと、どうしても睡眠が浅くなる。

肝臓は深夜残業になって疲れるし、よく眠ったように思っても寝不足に感じることがあった。

もしかしたら、私は慢性的な睡眠不足になっていたのかもしれない。

睡眠の質が上がったことで、「寝不足」を自覚できるようになった、というのが私の仮説なのだが、どうなのだろう。

このあたり、

「迷子になっていた子どもが、親を見つけるとギャン泣きする」

「親知らずを抜いたときの麻酔が切れるとのたうち回る」

「癒しが起こると痛みを自覚できるようになる」

というような構図と似ているような気もするが、どうなのだろうか。

そんなことを考えながらの断酒だが、今のところ続いている。

また変化があったら、ここで報告したいと思う。