大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

吐く息の白さに驚く朝に、虹を見た日。

今日はこの冬初めてのような寒波の朝だった。

名古屋の最低気温は3℃。

週の半ばまでは、最高気温が20℃を超えて夏日に迫る陽気の日もあったことを思うと、夏・秋・冬と一回りの気候がこの一週間で巡ったように感じる。

吐く息の白さに驚き、いよいよ冬がやって来ると実感する。

夏生まれだから、というのもあるのだろうか。

どうも冬は気分がオチることが多くて苦手だ。

食べるものが美味いのは圧倒的に夏より冬だとは思うのだが、昼間の時間の短さと相まって、寒い冬というのは苦手なように思う。

そもそも、人間の思考というのは寒いとネガな方向へ向かいやすいような気がする。

「死に至る病」なんてことを考えるのはデンマークだから成立するのであって、常夏の南の島では無理だと思うのだ。

そんな冷え込む朝から、息子と娘と自転車で買い物に出かけた。

北風が、耳を刺すように冷たい。

マフラーをしてくればよかったと思いながら帰宅すると、娘が「虹がでてるよ」と教えてくれた。

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娘が指さした先は、空ではなくて、すぐそばの壁だった。

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確かに、虹が出ていた。

身体の末端が凍えていたけれど、どこか暖かくなった。

冬も悪くないな、と思った。

今日も、いい日だった。