さて、断酒4日目である。
立冬を臨む霜月の小雨の降る橋の上で「断酒」という史上最大の手放しを決意すること。 - 大嵜 直人のブログ
せっかくなので、いま進めている「The Artist's Wayのワーク」とあわせて、「断酒」もコンテンツとして日記を書いていきたい。
「断酒」のメリット・デメリットや、継続でも失敗でもその経緯や、お酒について思うことなどを、20年以上愛飲家を続けてきてお酒を辞めることにした私個人の視点として綴っていきたいと思う。
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すでにでている一つのメリットとして、やはり「頭を使う時間」の幅が広がったということはある。
これはお酒を飲みはじめると「とことん」まで行ってしまう私の性格上の問題でもあるが、お酒を飲む夜は、頭を使う活動は全くできなくなっていた。
お酒を飲まない夜は、ことのほか長い。
そのおかげで、こうしてブログの更新を夜にもできるのは嬉しい限りである。
今まで1日1本を最低目標で継続してきたが、もっと数を増やすことを目指してみようと思う。
ただし、ここで注意して頂きたいのは、
「しらふで生産的な活動をすることが、いいこと」
「お酒を飲んでのんびりすることは、悪いこと」
という色付けをしたいわけではない、ということである。
どちらの時間の使い方も、人それぞれが決めればいいだけであり、自分はどれを選ぶのか、という選択の話だけなのだ。
その意味で、「お酒を飲む」「お酒を飲まない」という選択肢が「ある」と認識することが大切なのだと思う。
そして、どちらにしても「自分自身で選んでいる」という意識があれば、どちらでも幸せなのだ。
いま、私は「お酒を飲まない」という選択肢を選んでみているだけである。
それを誰かに強要するつもりもないし、その選択肢が絶対に正しいなどとも思わない。
ただ、いま選んでいる、というお話し。
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さて、お酒をやめてみて、お酒に対しての固定観念が私にはたくさんあるようだ。
「お酒を飲まない人生なんて考えられない」
「お酒を飲まないのは人生を大きく損をしている」
「お酒を飲むと癒される」
「お酒を飲むとストレス発散になる」
「お酒が強いと格好がいい」
「お酒はインスピレーションを与えてくれる」
「美味しい肴はお酒と一緒に食べるためにある」
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などなど、少し考えただけでもいろいろ出てくる。
しかし、それは本当なのだろうか。
その思い込みが、世界を狭めていないだろうか。
「ノーアウトランナー1塁は、必ず送りバント」
という戦術を固定すると、大量得点を挙げるビッグイニングになる可能性は薄くなる。
お酒を飲むことで、得られるものも上に挙げたようにあるのだろうが、その逆にトレード・オフで犠牲になっていることは、ないのだろうか?
そして、本当にその犠牲になっていることを知った(というより体感した)上で、私はそれを選んでいるのだろうか?
どうやら断酒はなかなかに奥が深く、私の固定概念を壊し、思い込みの壁を破ることの練習となるのかもしれない。
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そんなことを書いていたら、もうだいぶいい時間になった。
明日も二日酔いでない、胃の気持ちのいい朝を迎え、ブログを書くことにしよう。
ということで、断酒4日目の夜も無事に越えれそうである。