大嵜 直人のブログ

人との別離で傷ついたココロは、人との出会いで癒される。私の辿ったそんな体験を、言葉にしてみたいのです。

その神剣、何を断ち切るか ~愛知・名古屋「熱田神宮」 訪問記

昨日に続いて、神社の訪問記を。

今日は地元・名古屋市にあります「熱田神宮」の訪問記です。

 

熱田神宮の起源について、神宮のホームページから引用させて頂きます。

 

熱田神宮の創祀は、三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の御鎮座に始まります。第12代景行天皇の御代に、日本武尊(やまとたけるのみこと)は神剣を今の名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま三重県亀山市能褒野(のぼの)でなくなられました。尊のお妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)は、神剣をここ熱田の地にお祀りになられました。以来、伊勢の神宮につぐ格別に尊いお宮として篤い崇敬をあつめ、延喜式名神大社・勅祭社に列せられ国家鎮護の神宮として特別のお取り扱いを受ける一方、「熱田さま」「宮」と呼ばれ親しまれてきました。

 

熊襲征伐を成し遂げた日本武尊(やまとたけるのみこと)の「草薙神剣」を祀っているとは聞いていましたが、その神剣がいまの名古屋市緑区に留め置かれていたとは初めて知りました。

普段何気なく通っている道も、もしかしたら日本武尊が通った道かもしれないと思うとロマンがあって、郷土史を学ぶのは面白いものです。

 

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その日は車で訪れました。

何も考えずに停めた駐車場が西門でしたが、せっかくなのでぐるっと歩いて正門からお参りすることにしました。

写真はその正門の鳥居です。

 

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気持ちのいい参道。

折しも2日ほど前から急に気温が下がり始め、秋を感じるようになってきて木陰を歩くのが心地よいです。

2週間ほど前までは40℃を超える酷暑もあったのに、季節は流れますね。

 

大都市のど真ん中にあることをわすれてしまう静けさ。

神社を訪れる理由の一つは、こういう時間を味わえることかもしれません。

 

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境内にはなぜかニワトリが何羽か放し飼いに。

トコトコ歩いているところに出くわしましたし、遠くでコケコッコ―と鳴き声が聞こえました。

夕方なのに、サービス精神旺盛なニワトリさんのようです。

 

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本殿の前に、参道から脇道に入ったところにある別宮・摂社などにお参り。

写真は熱田神宮で唯一の朱塗りの社「南新宮社」で、疫病退散の神様でもある素盞嗚尊(すさのおのみこと)が祀られているそうです。

 

社の屋根から伸びる一本の草が不思議と美しくて、しばらく眺めていました。

 

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第2の鳥居を通り過ぎたあたりの手水舎の近くに、見事な大楠があります。

樹齢千年以上といわれ、かの空海大師がお手植えされたという逸話が残っている、境内随一の楠。

 

中に蛇が住んでいるそうで、木の根元には毎日卵がお供えされているそうです。

その蛇を見ることができると、金運が上昇するという言い伝えがあるそうですが、この日はお姿をお見受けすることができず。

上昇する必要もないよ、と言われていると勝手に解釈することにします。

 

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大楠から第3の鳥居をくぐって、いよいよ本殿にお参り。

お空には不思議な形の雲が浮かんでいました。

何かの生き物のような。

 

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本殿の脇から、「こころの小径」と呼ばれるこんな小道に入れます。

ここは以前は立ち入ることができなかったそうですが、2012年から入れるようになったそうです。

 

本殿の西側と北側の脇を通ることができる、めずらしい構造。

そして、この参道の先にあるのが「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」。

熱田神宮の最も神聖な場所だそうです。

 

神さまの穏やかな面を「和魂(にぎみたま)」、ときに現れる荒ぶる魂を「荒霊(あらみたま)」と呼ぶそうですが、この「一之御前神社」に祀られているのは天照大神(あまてらすおおみかみ)の荒霊だそうです。

 

「こころの小径」自体が撮影禁止でしたので写真はありませんが、入り口からこの神社に至るまでの道が、背筋にびりびりとしたものを感じるような雰囲気がありました。

 やはり、「女性」の「荒霊」ほど恐ろしいものはないのかもしれません・・・

 

「こころの小径」を進んだ先にには「清水社」があります。

水を司る神さまを祀っており、古くから「お清水さま」と称されており、平家の武将であった平景清が目を患った際に、この神さまに祈り湧き水で清めたところ、霊験あらたかであったことから眼病平癒の信仰が篤いそうです。

 

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写真はその「清水社」の奥にある「お清水」と呼ばれる場所。

真ん中の苔むした医師は、1500年代にも描かれている楊貴妃の石塔の一部との説もあるそうで、三回水をかけて祈願すると願い事がかなったり、またこの水で肌を洗うと綺麗になるとの案内がありました。

 

バシャバシャバシャ、と三回お水をかけて、手をあわせてみました。

 

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清水社の近くには、こんな楠が。

見ているだけで、雄大さと悠久の時の流れに圧倒されますが、この楠は根っこに触ることができましたので、直接触れてきました。

 

いろいろ調べてみると、熱田神宮には七本の大きな楠があるそうで、そのうち2番目に大きな楠だそうです。

 

先ほど出てきた「大楠」は3番目だそうで、最も大きなものは結婚式が行われる会館の中からしか見ることができないとのこと。

次に訪れたときは、7本の楠を探してみるのもおもしろそうです。

 

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本殿、こころの小径と回ったあとは、もう一度正門のあたりに戻り、こちらの「別宮・八剣宮」にお参りました。

かの織田信長徳川家康による改修の記録が残っているそうで、武士たちの信仰が篤かったとのこと。

凛とした気持ちのいい空気が流れていました。

 

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その「別宮八剣宮」の向かって左側に、並んで建つのがこの三社。

手前から、「大国主社(おおくにぬししゃ)」、「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」、「事代主社(ことしろぬししゃ)」。

それぞれお祀りされているのは、だいこくさまとも称される「大国主命(おおくにぬしのみこと)」、知恵の文殊さまと呼ばれる「乎止與命(おとよのみこと)」、そしてえびすさまと称される「事代主命(ことしろぬしのみこと)」だそうです。

 

毎年1月5日に必ずこの東海地方のニュースになる、商売繁盛や家内安全を祈る「初えびす」の行事はここで行われるとのこと。

恥ずかしながら、初めてニュースの現場を訪れることができました。

 

他にも別宮などの見どころはたくさんあるようですが、今回はこんな感じで一回りすることができました。

 

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さて、私が名古屋で暮らし始めて16年ほどが過ぎました。

 

お恥ずかしながら、その間にこの地元で最も大きな神社の一つの熱田神宮には、友人の結婚式で訪れたくらいで、その際にもお参りなどせずに終わってしまいました。

 

それが、ある一つの区切りがついた日に、午後に少し時間ができたのでふと訪れてみようかと思ったのです。

 

不思議なもので、そうすると午前中の用事へ向かうときに、ナビがいつもと違う道を案内してきまして、なんといつもは通らない熱田神宮の隣の道を通るルートを示してきたのです。

これは呼ばれているとしか思えず、是が非でも、と思い訪れることができました。

 

思えば、去年の多度から伊勢、熊野、宮津、北海道と各地の神社とご縁がありながら、地元の熱田神宮に行っていないとは、不思議なものですが、タイミングとはそういうものなのでしょう。

 

熱田神宮御神体といわれる「草薙神剣」。

その神剣がいろんなものを断ち切ってくれるように、呼ばれたのでしょうか。

 

それは分かりませんが、名古屋の中にあってこんなにも心静かに歩けるところがあることに驚きを覚えましたので、また訪れたいと思います。

 

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