【言の葉割烹おおさき】へようこそ

人との別離で傷ついたココロは、人との出会いで癒される。私の辿ったそんな体験を、言葉にしてみたいのです。

何かと縁のある群馬でソースじゃないカツ丼をかきこむ ~群馬・高崎「栄寿亭」 訪問記

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。

店主のおおさきです。

 

先日、仕事で群馬県を訪れましたので、今日はその訪問記を。

 

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群馬県には、何かと縁がある。

 

私が5歳になる誕生日の日に、日航ジャンボ機が墜落した。

いつも誕生日には御巣鷹山の慰霊登山のニュースが流れていた。

 

その「日航ジャンボ機墜落事故」を新聞記者の立場から描いた横山秀夫さんの「クライマーズ・ハイ」は、私の最も好きな小説の一つだ。

 

そして、今の仕事でも主要な取引先が群馬にある。

 

そんな群馬県へ出張に行くことになった私は、朝8時台の名古屋発ののぞみに乗り込んだ。

 

朝の東京行きの新幹線の車内は、何だかやる気に満ちている。

隣の席の女性は、ノートパソコンを開いて目の回りそうな数字とグラフを見てカタカタとキーボードを叩いている。

 

前日の晩酌が過ぎてしまい、二日酔い気味であった「意識低い系」のその日の私は、スマホでSNSをザッピングしていると自然と瞑想状態に入っていた。

 

車内アナウンスで瞑想状態から覚めると、新横浜だった。

隣の女性はシンヨコで降りるらしい。

 

ほどなくして、東京に着いた。

 

上越新幹線に乗り換えるまでに、少し時間がある。

いつも乗り換えの時間でサバを読みすぎる私のいつものことである。

 

少し歩いていると、大丸の開店に立ち会うことができた。

百貨店の開店に立ち会うのは、なんだかいい気分だ。

 

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何の気なしに入ってしまい、すぐ左手の「ねんりん家」の行列に吸い込まれる。

 

知らない間に、「もっとしっかり芽」という新作が発売されていた。

大丸東京店限定の「やわらか芽」との詰め合わせを買ってしまう。

 

この時点で、すでにおのぼりさん気分で満足げになる。

新幹線の時間が迫っていることに気づき、急ぎ足で改札をくぐった。

 

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私の乗る「MAXたにがわ」と「MAXとき」が連結されている。

うーん、ロマンがあふれている。

新幹線を愛する息子に見せると、だいぶ面倒なことになりそうな画像でもある。

 

上野を過ぎると、穏やかな風景が広がっていく。

 

それにしても、新幹線とは魔法だとつくづく思う。

ほんの数時間ほど前には、自宅で歯磨きをしていたのに、それがすでに大宮とは。

 

高速輸送という「プロジェクトX」を実現した、名も知らない技術者たちのおかげで、誰しも魔法が使えるようになった。

 

ぼんやりとそんなことを考えながら車窓を眺めていると、人生の豊かさとは「知らず知らずに使っている魔法にどれだけ気づくことができるか」に依っているような気がした。

 

何気なくぽちぽちしているスマートフォンにしても、

絶え間なくビートを刻む心臓にしても、然りだ。

 

50分ほどで、高崎駅に着いた。

高崎駅は昔から交通の要衝として栄え、今でも北関東最大のターミナル駅らしい。

 

しかし、降り立ったとたんに強い日差しに目が細くなる。

名古屋ほどの湿度はないが、刺すような日差しと高い気温は、やはりここも灼熱都市だと思わせる。

 

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駅をバックに。

少し歩いただけで、汗が吹き出て止まらない。

 

ちょうどお昼どき。

二日酔い気味で朝飯も食べずに来たおかげで、いい具合に空腹を覚える。

群馬県民に事前に聞いておいた、高崎駅おすすめランチの店へ歩いて向かう。

 

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その途中で、もの静かなお寺に惹かれて立ち寄る。

弘法大師を奉る「延養寺」とのことだった。

 

私の生まれ故郷である津島市の「津島神社」も、弘法大師熱田神宮に詣でる道中に来臨され、薬師如来を奉安されたという。

こんなところにも、私と群馬との縁を感じ、お参りさせて頂いた。

 

5分ほど歩くと目的のその店、「栄寿亭」が見えてきた。

 

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街中に佇むレトロな外観。

聞けば、大正8年創業の老舗だそうだ。

 

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外張りのガラスに、お品書き。

うーん、どれも安い。

そして、 長い歴史の中で洗練されて残ったメニューなのだろう。

 

お店のドアを開けて、中に入る。

カウンターのみの15席で、11時半くらいに着いたのだが半分くらいが埋まっていた。

 

皆がどんぶりをかきこんでいる。

カウンターの中で料理のオーダーと業務的な会話だけが響く。

 

いい雰囲気だ。

きっとこの栄寿亭さんは、こうしてずっとずっと高崎民のお腹を満たしてきたのだろう。

 

何にしようか迷ったが、最もベーシックな「カツ丼A」(玉子なし)を注文する。

 

すぐに漬物と水が供され、その3分後には丼が出てきた。

 

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カツ3枚、ごはん。

以上。

 

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よくあるソースカツ丼ではなく、甘辛い醤油ベースのタレ。

ごはんにもそのタレが染み込んでいる。

 

カツをよけて、ご飯を一口頂く。

うまい。

絶妙な甘さと辛さ。

 

耐えきれずに、カツと一緒に頂く。

これはうまい。

カツと衣とご飯を一緒に食べる愉悦。

そして時に漬物をかじる。

無心でかきこむ。

 

あっという間に丼の中身をきれいに空にした私は、コップの水を飲みほす。

500円玉を財布から取り出しカウンターに置いて、店員の女性に渡す。

 

銀貨1枚と銅貨2枚のお釣りを受け取った私は、

ごちそうさま、とってもおいしかったです。

と伝え、店を出た。

 

それを伝えたときの女性の笑顔にさらにお腹いっぱいになった私は、すっかり旅情に誘われて満足したのであった。

 

満たされた私は、すでに高崎に来た目的を全て果たしたような気分になるのであった。

 

栄寿亭さん、ごちそうさまでした。

また、高崎に来よう。

 

 

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