【言の葉割烹おおさき】へようこそ

人との別離で傷ついたココロは、人との出会いで癒される。私の辿ったそんな体験を、言葉にしてみたいのです。

名古屋のど真ん中で35年目の割烹の味 ~名古屋・栄 「洲石」 訪問記

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。

店主のおおさきです。

 

先日、名古屋は栄にあります割烹「洲石」さんを訪れましたので、その訪問記を。

当店も「割烹」を名乗っておりますが、久しぶりの「割烹」についてです。

 

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「洲石」さんは名古屋・栄の繁華街、「プリンセス大通り」沿いにあります。

雑貨のLOFTがある方の端から入ってすぐ、向かって左手沿いにです。

 

プリンセス遠山ビルの2階。

真ん中あたりに漢字二文字の店名が見えます。

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この日は7時半くらいに着きましたが、夏至を過ぎたあたりのこの時期はまだ日が落ち切っていないですね。

 

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2階へあがると、お香のいい香りが漂う入口に誘われます。

いつも入口に盛り塩がしてあり、清浄さを感じます。

 

店内はカウンター5席の他に、奥に6席くらいのテーブル席あります。

テーブル席も落ち着いていいのですが、やはり割烹の醍醐味はもちろんカウンターでのライブ感!ということで、この日もカウンターで頂きました。

 

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ビールで乾杯をしながらの一品目。

渡り蟹をベースに、酢のジュレでさっぱりと。

みょうがの風味がいいアクセント。

 

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軽い酸っぱさで食欲を刺激した後は、長芋と伊勢芋、そら豆を茹でて裏ごしした一品。

じゅんさいを沿えた出汁とあわせて。

 

わさびの酸味と、出汁の旨味、そしてじゅんさいの食感、それぞれがお互いを引き立てる。

じゅんさいの周りのぷにぷにの部分が、あまり見かけない厚さで美味しい。

 

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椀物、この日は鱧をメインにして、冬瓜、ごぼうとあわせて。

鱧、冬瓜と夏の到来を感じさせる椀物。

すだちと梅肉がいい仕事をしています。

 

私は割烹のコースの中で、椀物が最も好きです。

椀物よければ、全てよし。

もう、この出汁だけで酒がいくらでも呑める。椀物LOVE。

 

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お造り、この日は鱧とマグロ。

鱧は梅肉、マグロは刺身醤油で。

椀物もいいけど、お造りも、いい。

 

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洲石さんの構成は面白くて、いつもここで八寸っぽい一皿がでてきます。

フルーツトマト、さつま芋甘煮、卵焼き、アスパラ、海老、アワビ、そしていつも一番美味しいのですが、必ず名前を忘れる豆。

 

全ての品に手間がかかっていて、一品一品にストーリーがある一皿。

この八寸のために来ていると言っても過言ではありません。

 

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次はこの季節の定番・鮎なのですが、あまりに美しいので焼く前に一枚撮らせて頂きました。

ご主人の故郷の岐阜県は郡上の鮎だそうで、いつも個人から買っているそうです。

 

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焼き上がり。

この身体に浮き出る細かい塩の粒子が見えるのが、上手い焼き手の証だそうです。

 

頭からかぶりついて、尻尾まで食べれます。

食べた後に、口の中に残る苦みと、鼻を抜けていく鮎特有の香り。

この感覚は、この時期のこのサイズの鮎だからこそ味わえる至福の感覚です。

夏が来てよかった。

 

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鮎で光悦になっているところに、変化球の一皿。

賀茂茄子、石川芋のふろふきに、卵味噌と万願寺唐辛子をあわせて。 

 

卵味噌のコクが、茄子と芋と万願寺を引き立てます。

鮎の後の一皿として持ってきた、このストーリーに感動してしまいます。

 

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この日は日本酒は「礒自慢」とこちらの「紫」で通しました。

「紫」は岩手県の「廣田酒造店」の逸品。

いつもは「廣田酒造店」さんの「廣喜」(喜は七が三つの旧字)を頂くのですが、この日はその大吟醸を用意してくださいました。

 

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少し濃い味の後は、徳島の手延べそうめん

このコントラスト、緩急、陰影が、割烹でコース料理を頂く至福なのだと思うのです。

たっぷりの薬味がうれしい。

 

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〆のごはんと漬物。

ごまと柴漬けといっしょに。

 

先ほどのそうめんでもそうなのですが、このごまが自家焙煎をしているそうで、異常に香って美味しい。

ごはんの甘みと、飲みこんだ後の鼻に抜ける香りがほんとうに幸せです。

 

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水物は石垣島の黒糖を使った自家製シャーベット。

のっぺりとした平坦ではなくて、表情のある甘さ。

石垣島に惹かれるくらい、この甘味は魅力的。

 

さて、こんな素敵な「洲石」さんですが、偏執狂の気がある私とのご縁は10年以上のお付き合いになりました。

 

名古屋の名料亭から独立して、ご主人がこのお店をオープンしてからはや35年だそうです。

バブルもリーマンショックも経験して、なおこの名古屋のど真ん中でお店を開け続けられていること自体に、尊敬の念を抱かずにはいられません。

 

その秘訣は、きっと流行りの業態や盛り付けや、あるいは高級な素材を無理して使って単価を上げようとするお店が周りにたくさんある中で、日本料理の魅力のど真ん中を提供し続けたことにあるのかもしれません。

あるいは、ただ単に朗らかなご主人の人柄にあるのかもしれません。

 

それは私には分かりませんが、この日の絶品の料理を頂いて、また美味しいものを頂きに上がろうと思ったのでした。

 

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今日もお越し頂きましてありがとうございました。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

 

 

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