大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

旅情に寄せて 〜旅の大きな恩恵2つ

旅は人生を変える、と言われます。

そんな旅情に寄せて、私が思う旅の二つの恩恵に寄せて今日は書いてみたくなりました。

一つは、その場で得られる知識と体験の蓄積として。
もう一つは、旅を終えてからの在り方の更新として。

ちょうど今触っている私のiphoneにもiOS11.4のアップデートの通知が来たように、後者はスマートフォンのOSの更新のようなものなのかもしれません。

 

以前に聞いた言葉ですと、「人生の豊かさは、移動距離の二乗に比例する」というものがあります。

なぜ二乗なのかはは分かりませんが、確かにそうだな、と思うのです。

手帳を振り返ってみると、私も今年に入って家族でもおひとりさまでも大切な友人とでも、たくさんの旅をしてきました。

旅先で会いたい人に会えたり、、そこでしか見られない景色が見られたり、そこでしか味わえない肴と酒を楽しめたり、そして何よりもその土地の空気、雰囲気、エネルギーといったものに触れることができた経験は、人生を豊かにして私たちを幸せにしてくれるようです。

私が思うに、旅の恩恵は二つあると思うのですね。

一つは、もちろん先ほど挙げたような旅先での知識と経験。

何でもそうなのですが、直接的な知覚により経験に勝るものはありません。

会いたい人に直接会って、その人の雰囲気を感じる。
行きたい場所に直接行って、その場の景色、匂い、音、風の感触を感じる。
その場所でしかできない経験をする。
旅先での美味しい食べ物を味わう。

これらの経験は、私たちの人生を豊かにしてくれます。

例えば私はグランドキャニオンに行ったことはないのですが、あの絶景を直接見たことがある人は、とても豊かな経験と記憶になっていることでしょう。

知識と経験を重ねる、ということは私たちを自由にしてくれます。

「これしかない」という窮屈な観念ではなく、「9月って残暑厳しいっていうけど、軽井沢は だったら天然クーラーのように快適だよね」というように。

それはやはり机上で得たものよりも、実際に肌で感じたものの方が記憶として知識として残っていくものだと思います。

そして、もう一つの恩恵は、旅先から帰ってきたときにもたらされるものです。

それは、あるときに「ふと」何かが変わるのです。

旅先から帰ってきた後には、何か「気づき」がふとした瞬間に出てくるように思います。

旅に出る前の自分なら、そんなこと思わなかったようなことを、ふと思いついたりするのです。

何か、自分の中のOSがアップデートされるような。

よくあるのが、帰りの電車や車の中で、ぼーっっとしながら考えていたまとまりのないことが、帰って来てから少し経ったある日ふっとパズルが埋まっていくように「あ、あれはこういうことだったのかな」とスッキリしたりします。

ちょっと感覚的な話になるのですが、不思議なのです。

もしかしたら、旅にでなくても気づいたのかもしれませんし、それは分かりません。

けれど、そういった機会が何度かあったので、今日は綴ってみようと思った次第です。

「旅に出る」というのは「自分への最高の投資の一つ」のように思えますので、その「投資のリターン」を受け取っているようにも思えます。

自分の行きたい場所に、お金と時間という膨大なコストをかけて行く。
もうそれだけで、自分に最高に与えているわけです。

そう考えると、おそらくその「在り方のアップデート」は、「旅に出る」と自分が決めた瞬間から始まっているような気がします。

もうその瞬間から、自分にお金と時間をかけて「与える」ことを決めているわけですから。

ということで、旅情に寄せて旅の恩恵を綴っているうちに、またこれからも旅に出ることで、大切な自分に与え続けたいと思う店主でした。

 

この旅について綴りながらふと思ったのですが、「旅をすると人生が豊かになる」ということは確かに事実としてあると思うのですが、だからといって「旅をしないと人生は豊かになれない」というわけではないと思うのです。

これはちょっとおもしろそうなテーマですが今日の旅のお話とは離れますので、また別の日に綴らせて頂こうと思います。

それでは、今日もお越し頂きましてありがとうございました。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

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