大嵜 直人のブログ

人との別離で傷ついたココロは、人との出会いで癒される。私の辿ったそんな体験を、言葉にしてみたいのです。

自分が誰かから与えてほしいと思っていた感情は、実はその人が欲しがっていた感情かもしれない

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。
店主のおおさきです。

 

「自分が」誰かから与えて欲しいと思っていた感情は、実は「その人自身が」欲しがっていた感情かもしれません。

 

そんな心の世界における感情についての不思議なパラドックスを綴ってみたいと思います。

 

昨日、心の世界では原因と結果が表面的に見えるものと逆の場合がある、というお話をさせて頂きました。

 

昨日の例では、

 

周りに尽くして役に立って貢献する
 → 自分が満たされる

 

というのが一見もっともらしく見えますが、実は

 

自分が満たされる
 → 周りに喜びや幸せを与えることができる

 

という例でした。

 

相手から与えてもらうことよりも、まず自分を満たすことが最優先事項です。
穴の開いたコップで美味しいお酒をどれだけ運んだとしても、相手はそれを受け取ることができません。

 

与えようと思ったら、まずは自分を満たしてコップの穴をふさぐこと。
そうすることで、初めて相手に何がしかを与えることができるようになります。

 

そして、相手に犠牲でなく与えることができると、それは必ずめぐりめぐって自分に還ってきます。

 

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豊かな人生とは何か、と考えてみると、それは感情が豊かに循環する人生ではないかと、私は思っています。

 

豊かさの象徴としてよく使われる「お金」にしても、それ自体が豊かさを与えてくれるわけではありません。

 

「お金」を使って得ることのできる「感情」を、私たちは感じたいのです。

 

ずっと大好きなアーティストのコンサートを観に行った感情。
自分の気に入った服を買って着たときの感情。
美味しいお酒と肴を大切な人と過ごした時の感情。
交通費を使って行きたい土地や会いたい人に会いに行ったときの感情。

 

それを感じるために、私たちは「お金」を使っています。

 

さてそう考えてみると、

何かに「お金」を使いたい、
ということは、
何がしか得たい「感情」があるわけです。

 

ここで冒頭に戻りますが、もしかしたら「私が誰かから得たかった感情」は、「その誰かが欲しかった感情」なのかもしれません。

 

例えば、私の場合は「寂しさを埋めたい」というものでした。

 

20歳過ぎに肉親を立て続けに突然亡くして以来、その寂しさに蓋をしてやってきましたが、15年経ってようやくその傷に触れるときがきました。

 

今まで溜め込んでしまった分、何度も何度もとめどもなく溢れてくる「寂しさをどうにかしてほしい、誰かに埋めて欲しい」と思いました。

 

感情は感じることに抵抗すると膨れ上がりますが、感じれば感じるほどに抜けていきます。

 

そうしたてんこ盛りの「寂しさ」が少し落ち着いたあとで、ふと思ったのです。

 

あの「寂しさを埋めて欲しい」という感情は、もしかしたら私の肉親も同じように抱えていたのではなかったのだろうか、と。

 

私は手紙を書くように、ノートにその寂しさに寄り添う言葉を書き綴りました。

 

「寂しかったよね」

「もっと家族で一緒にいたかったよね」

「もっと大きくなった子どもたちと話したかったよね」

「みんなのために、ずっと頑張ってきてくれたんだよね」

「いつか、僕もあんな穏やかな笑顔になれるよね」

「二人の子どもでいられて、本当によかった」

「今まで、本当にありがとう」

「大好きです。また会おうね」

 

それは、私がずっと自分にかけて欲しかった言葉たちでした。


そして不思議なことにその言葉たちを与えると、とても満たされた気分になり、「寂しさを埋めて欲しい」という思いは薄まりました。

 

私と同じか、それ以上に「寂しさを埋めて欲しい」という感情を二人は感じていたのかもしれません。

 

自分が欲しい感情を、与えて欲しいその相手に与える、ということは簡単ではありません。


パートナーであれば競争してしまったり、友人でも恥ずかしさがあったり、家族に対してもどこか拗ねてしまったり・・・誰が相手でも、とても難しい側面があります。

 

特に私の例ではすでに亡くなっている人に対してでしたが、存命の人に対して伝えるのはまた難しさがともなうのでしょう。

 

けれども、もしそれをすることができたら、ものすごくパワフルな恩恵を受け取ることができると思うのです。

 

そして、もしかしたらそれは豊かに人生を送る、一つの秘訣なのかもしれません。


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今日もお越し頂きましてありがとうございました。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

 

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