大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」に至るまでの、記録と変遷のブログ。

本来の自分に還る路 〜熊野古道「中辺路」 訪問記

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。
店主のおおさきです。

 

今日は昨日に引き続き訪問記をお届けします。
先日訪れた熊野古道についてです。

 

以前に「英雄の旅」とからめて綴らせて頂きましたが、今日は純粋な訪問記としてお楽しみいただければと思います。

 

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世界遺産熊野古道
中世にかけて、熊野本宮大社熊野那智大社・熊野速水大社の三社への熊野詣が盛んになったそうです。

 

先日も訪問記を書いた「伊勢神宮」がこのあたりでは有名ですが、「伊勢に七度、熊野に三度、どちらが欠けても片参り」と伊勢神宮と双璧をなし、「蟻の熊野詣」と例えられるくらいに多くの人が参詣したそうです。

 

ええ、もちろん先ほどこちらの熊野本宮観光協会さんに教えて頂きました。

そして、私も行こうと思い立って調べ始めてから知ったのですが、「熊野古道」の中にもいろんなルートがあるそうです。

 

今回は最も多くの参詣者が歩いたとされ、また初心者でも歩きやすい「中辺路」の中の「発心門王子」から「熊野本宮大社」を歩く約7キロのコースを歩くことにしました。


熊野は陸の孤島と呼ばれるほど紀伊半島の奥深くにありますので、運転ニガテな私ですが車でトライしてみることにしました。

 

まず最初に目指したのは「熊野本宮大社」です。
私の自宅の名古屋からですと、伊勢湾岸道東名阪自動車道伊勢道紀勢自動車道の尾鷲北I.C.を経て、下道を1時間、細長い三重県を北から南までブッコ抜くというえげつない行程。ナビの所要時間は直行・ノンストップで5時間20分を示します。

 

とりあえず一人旅につきドライブ中の写真はありませんので、いきなり熊野本宮大社に着いたところから。

それまで山道を熊野川沿いに走っていくのですが、急に本宮近くになると開けてきます。

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この日は朝9時すぎに着きましたが、本宮の無料駐車場に車を停めることができました。
そこから「龍神バス」に乗って中辺路を戻って「発心門王子」に向かいます。

 

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69番まである停車場の多さにビビります。

 

バスの後ろにいた熊野古道の案内ガイドの方が仰ってましたが、このあたりは和歌山と奈良を縦断する日本一長い距離を走る路線バスなのだそうです。

 

山道を約15分、「発心門王子」に到着します。

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「発心門」とは仏の道に帰依する心を発する入り口のことで、ここからが熊野本宮大社の神域になるそうです。 

 

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世界遺産を記念した石碑。

多くの参詣者も歩いた熊野古道の歩みがスタートします。

 

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最初はこのように舗装された道を歩いていきます。

道沿いには民家もあり、農作業をされている方の影も見えます。

 

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道中は要所でこのような案内看板が出ていますので、分かりやしです。

 

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少し歩くと、いよいよこんな杉が林立する山道の中に入っていきます。

 

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山道といっても、舗装されていないところも平坦で、そんなに凸凹もなく歩きやすい道が続いていきます。

 

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ところどころで、春らしい花たちが迎えてくれました。

千年昔の参詣者たちも、こんな花たちでその旅の疲れを癒されたのでしょうか。

 

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発心門王子から2キロほど歩いたところにある、水呑王子。

石の模様に歴史を感じます。

 

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そして「水呑王子」からもう少し歩いたところにある、「伏拝王子」あたりの絶景。

長い旅路を経た参詣者が初めて本宮を拝める地点であり、皆が「伏して拝した」ことからその名を残しているそうです。

この日は晴れていて本当に気持ちのいい日でした。

 

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こんな道を歩きながら、古道は続いていきます。

 

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途中で歩みを共にする参詣者にも出会います。


これは後日金華山に登ったときもそう思ったのですが、こういう場所ですれ違う人たちの表情は、誰も彼も自然でいい笑顔をしています。

 

なぜなんだろうと、戻ってから考えてみました。

 

私たちはいつも家族の前だったり、会社の中であったり、友人の前であったり、パートナーの前であったり、何かの「役割」になろうとします。


しかし、山を歩いているときはそれをする必要がありません。

木々のささやきと鳥の歌声に耳を傾け、自分の足元を見つめながら、ただ黙々と歩いていくだけ。


そうしていると、普段持っていた「仮面」を外して、素の自分に戻れるから、山で出会う人々は自然な笑顔をしているように思うのです。

 

誰かになろうとしなくていいし、誰にもならなくていい。

ただ、己が道をそのまま歩いていけばいい。

 

熊野古道はそうしたことを教えてくれているようでした。

 

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途中の分岐点から少し登ったところにある、見晴らし台の絶景。

中央に見えるのが本宮の大鳥居です。

 

以前はあの場所に社があったそうなのですが、明治期に水害で被害を受けたことで、いまの場所に移転した歴史があるそうです。

 

誰も来ず、ただホトトギスの歌声が響く中、ゆっくりとベンチに腰かけて、30分ほど瞑想していました。お昼寝していただけという説もありますが・・・

 

見晴らし台から少し進むと、ほどなく民家が連なる道に出ます。

その中にひっそりとたたずむ「祓殿(はらいど)王子」。

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参詣者が本宮に入る前に、その身体を祓い清める場所だったそうです。

 

ここまで「発心門王子」から約2時間ちょっと。

心地よい疲れと達成感のある熊野古道参詣でした。

 

さて長くなりましたので本宮への訪問記は、また日を改めてご用意させて頂きます。

 

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今日もお越し頂きまして、誠にありがとうございました。

熊野古道の雰囲気を少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

 

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

 

 

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