【言の葉割烹おおさき】へようこそ

人との別離で傷ついたココロは、人との出会いで癒される。私の辿ったそんな体験を、言葉にしてみたいのです。

立春の日に思う、この時期の楽しみ

厳しい寒さの日々の中に、春の芽吹きを見つけること。

それはどんな深い闇の中にも光を探すという、この上ない楽しみです。

 

 

昨日は節分、そして今日が立春

春、立つ日。

しかし暦の上では春と申せど、また今日から強烈な寒波がいらっしゃっているようで、北国や北陸では大雪。まだまだ春らしい暖かさは遠いようです。

 

そうは言っても、一日一日と過ごしていくうちに忘れずにめぐっていくのが季節の素晴らしく美しいところ。

 

夏生まれだからなのか、私は冬よりも夏の方が好きな季節でした。

暑いのには格好耐性があるのですが、寒いのは動きたくなくなるし、気分も沈みがちな気がするのもあります。太陽がギラギラ、蝉もうるさいくらいに鳴いて、生命力にあふれる分かりやすい夏の魅力が好きだったように思います。

 

しかし歳を重ね、いろんな心の世界を見ていくにつれて、冬の魅力にも惹かれるようになってきました。

 

もちろん冬の魅力の一番は、脂の乗った美味しい魚の種類が増え、熱燗と鍋とおでん、そして柚子という冬のオールスターチームの力もあるのですが、それ以外にも冬の美しさをたくさん見つけられるようになりました。

 

指先の寒さに思わず吹きつけた息の白さ。

凛として張り詰めた空気の冷たさ。

そんな朝に差し込む日差しの神々しさ。

 

そして何より、厳しい寒さの中に春の芽吹きを探すことは、毎日を豊かにしてくれます。やはり「日常の細部を見つめる」ことは、生きることを豊かにしてくれるようです。

 

太陽の登る時間が少し早くなったことに気づいたり、

すこしずつスーパーの野菜のラインナップが変わっていたり、

道すがらの草木のつぼみがふくらんでいたり、

 

そんなふうに春を探すことは楽しい限りです。

 

 

そして、暦の上では今日から春ですが、振り返ると去年の12月の冬至から、もうすでにその準備は始まっていました。

私たちの人生の季節も、雪解けのように少しずつ少しずつ一滴一滴の水が根雪を溶かすようにしたたり、気づくとある日、立春を迎えるのかもしれません。

 

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どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。