365日、24時間いつも一緒にいるのが、自分という人間。
それだけに変化や成長が気付きにくいのですが、他人との比較という横軸ではなくて、過去の自分との比較という縦軸の視点だと変化がわかりやすいです。
そのために、今の自分を記録することをおすすめします。
人は日々成長するものです。
肉体的な成長はおそらく18歳ごろまでだと言われますが、精神的な領域での成長は止むことがないと私は思っています。それはものごとの捉え方が、ごく個人的な自己の欲求から近しい周りの人との交わりを経て、高次の存在をベースにしたものへと変遷していく過程とも言えます。
ところが、とかく私たちは周りの他人との比較に一喜一憂しがちです。
あの人はあんなに素晴らしいのに私ときたら・・・とか。
私の方があの人より優秀だな・・・とか。
外見的な成長は「背が伸びた!」とか明確に分かりやすいのですが、内面的なそれはなかなか気づき辛いものです。
そのために、周りの他人ではなくて、過去の自分と比べると分かりやすいのです。
例えば、久しぶりに孫に会ったおじいちゃん・おばあちゃんの視点で自分を見てみてはいかがでしょうか。
どんなことをおじいちゃんおばあちゃんは言うでしょうか?
・・・そうですね、「おぉー、半年前に比べて大きくなったなー」ですよね。
そんな目線で自分を見てみると、思わぬ成長に気付きます。
定点観測、ですね。
その地点の自分と比較すると、意外と変化と成長に気付くことでしょう。
もちろん、いま万事が思うようにいかなかったり、しんどかったり、辛かったりすることもあるかもしれません。けれど、それは決して退化しているわけではありません。また3ヶ月後、半年後、一年後に振り返ってみれば、単に屈伸しただけだったと分かるでしょう。
もっとも、人間の記憶は曖昧なものです。
今の自分から過去の自分を想像するのは難しいものです。
そのため、今の自分を記録することは価値のあることになります。
日々の雑感を日記に書く、ブログに書いて残す。あるいはSNSに投稿して残す。もしくは写真を撮って残す。手帳かスマホがあれば何でもできますね。
記録することは、自分を愛でることでもあります。
今日の最後は、そんな定点観測のテーマを。
子どもたちの運動会へ。
去年よりもたくさん増えたできることに、一年間という時間の長さを想う。
定点観測。
見るべきは他人との横軸ではなくて、時間との縦軸。
振り返ると、おとうもこの一年でだいぶ変わった。
葉山に行ってから、ないものを探さなくなって、在るものを見るようになったのが大きいのかな。
「老いは恥ではない」
ジョージ=フォアマンの金言が思い出される、秋の昼下がり。
2017.10.14
3か月前、お客さまは何をされていたでしょうか。
何を想っていたでしょうか。
では、半年前はいかがでしょう?
もっとさかのぼって1年前は?
今日はそんな自分の変化を思い浮かべながら、グラスを傾けてみてはいかがでしょうか。
どうぞごゆっくりお過ごしください。