【割烹おおさき】へようこそ

ようこそお越しくださいました。当店の言の葉で、どうぞごゆっくりお楽しみください。

春分の日の首長竜の話

静かな夜ですね。

週末だからでしょうか。

 

・・・左様でございますか、ご子息様が明日から新学期ですか。

子どもにとって楽しみな夏休みというのも、親にとっては大変ですからね。

 

・・・そうですね、私にも子どもがおります。男女の双子ですね。

ええ、かわいいものですが、なかなかかわいいだけでは済まないのが子育てではありますよね。

 

この手に余るくらいの喜びを与えてくれるのが子どもですが、時に思い通りにいかないこともあり、イラッとすることもあり、親として自信がなくなることもあり、自己嫌悪に陥ることもあり・・・

 

・・・そうですか、みなさん同じですよね。

 

いろいろと自分では気づかないことを教えてくれるものです。

 

少しそんな言の葉をご用意いたしましょうか。

 

春分の日のお話でございます。

 

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春分の日に、首長竜の話。

 

先日。もうすぐ5歳になる息子と娘を連れ、少し遠出して恐竜博物館へ。

 

恐竜の特別展を楽しんだあと、ショップでステゴサウルスという恐竜のフィギュアを買いました。そこは動植物園も併設されていて、一通り園内を回ったあと、もう一度その特別展に戻ってきました。

 

そこで息子がもう一体、首長竜のフィギュアを買って!、と。

先ほどのステゴサウルスと一緒に遊ばせたかったのでしょう。

 

「今日はさっきもう買ったから、やめとこう?」

 

そう言って私はその場を立ち去ろうとしましたが、息子は火がついたように大ぐずり。抱っこしたりあやしたり、諭したりするも、全くおさまらず。

 

しばらくすったもんだしているうちに、

 

あぁ、こいつは私自身なんだな・・・

 

と不思議な感覚になりました。

 

 

甘やかすことになる?

お金がかかる?

我慢を覚えさせないといけない?

躾をしないといけない?

 

そんな思い込みにとらわれて、自分の好きな事、やりたいことをブロックして抑圧して制限していた、今までの自分。身近な人ほど、自分の内面を投影する鏡であるなら、息子はそんな私自身を見せてくれました。

 

息子が笑顔で楽しく遊べるなら、それでいいじゃないか。

 

甘やかしたっていい。

躾云々って、結局は息子=自分を信頼していないんじゃないのか。

 

「ごめん、お父さんが悪かった。一緒に買いにいこう?」

 

帰りのバスの中、眠くてぐずっている前の席の女の子に、息子と娘が首長竜のを見せて一緒に笑っていた。

 

首長竜のフィギュアを見るたび、

その三人の笑顔を思い出す。

 

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2017.3.20

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・・・そうですか。ありがとうございます。

 

「自分の周りの他人は、自分を表す鏡」とはいろんなところで言われます。

 

もし当店をお気に召して頂けるのであれば、それはすべてお客さまの内側にあるものを見ておられる、とも言えますね。人は自らの魅力を、周りの人の中にこそ見出すものですから。

 

せっかくの週末です。どうぞごゆっくりしていかれてください。