大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

旬の口取り

雨水の朝に。

雨水の朝。 少し浅い眠りから起きると、雨の匂いと 昨日までよりも暖かな空気。 立春を過ぎて2週間。 あんなにも冷たかった雪も、 だんだんと暖かな雨に変わり、 池や川の氷も溶け始める節気。 春近し。 寒く苦しいときに張った根は、 やがて春暖の空を覆う…

白梅に白亜紀と道真公を想うこと。

花は白亜紀に初めて咲いたんだよ。 真冬のような冷たい風に咲く山茶花をしげしげとながめる私に、最近恐竜熱が再燃している息子が教えてくれた。 白亜紀というと、今から1億5千万年ほど前から6千5百万年前。 大型恐竜や多様な種類の恐竜が登場し、隆盛を…

いまそこにある奇跡。

昔似たようなタイトルの映画があったような。 「いまそこにある危機」だったか。 それはともかく、危機よりも奇跡を見ていたいと思う。 = 立春も過ぎたのに、北極圏の極寒の冷気が南下してくるとかで真冬よりも寒い週末になった。 東京競馬場の開催は中止。…

さびしさこそ、わがライフワーク。

ときに春は、人の心の奥底に沈んだ思い出を、灰汁のように浮かび上がらせる。 半崎美子さんの「お弁当ばこのうら」を朝の車の中で聴きながら、もの思いにふける。 www.youtube.com あなたの好きなものばかり 入れられないのよ 許してね 体のことも考えて作っ…

春、立てる日の朝に。

今日は立春、春立てる日。 まだまだ寒い日が続くが、平安の昔の歌人が、 袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ 夏には袖を濡らした川の水は、寒い冬の間に凍っていたが、立春の今日の風が吹いたことで溶かしてくれるのだろうか、と詠…

如月ついたちにパートナーシップについて想うこと

いつからか、空の写真を撮るのが好きになった。 流れる雲のかたち、 太陽の光の加減、 季節による青色のトーンの違い、 内省を促すようなモノトーンの夜空、 暖色のグラデーションのような夕暮れ・・・ ただ一時として同じ風景のない空を見上げることは、い…

新年雑感 ~ランニングと自覚と筋肉痛と。

2019年の二日目。 年が明けるというのは、世の中の雰囲気がそうなるのか、気分が一新される。 御多分に洩れず、年が明けると私も今年の抱負とか、新年の目標とか、そのようなことを考えるのだけれど(昨日も「ブログ・ポリシー」を設定してみたりもした…

おはよう、2019年。

新年あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2019年を迎えたよき日に、今年は何を大切にここで言葉を綴っていきたいのか、何を伝えたいのか、このブログの「ブログ・ポリシー」として少しまとめてみたいと思います。 …

父の愛した電車と、母の愛した高校と。

昨日の雪空とはうって変わって、抜けるような青空だった。 けれど冬将軍は居座ったままのようで、 風は冷たく鼻腔を刺激する。 菩提寺まで、自宅から車で小一時間。 5時から活動していた子どもたちは、 5分で眠りに落ちた。 八事の山を越えて、 栄の100…

12月26日という一日が、好きだ。

12月26日という一日が、好きだ。 クリスマスが終わった祭りのあとの寂寥感と、 年末に向けた慌ただしさのあいだの、 エアポケットのような不思議な日。 クリスマスが仕事で忙しかった方はヤレヤレ、 年末年始が仕事で忙しい方の気合と、 もうすぐ仕事納…

「さんたさん」がだれなのか、ぼくはしってるんだ。

やあ、みんなげんき? ぼくは「こうていぺんぎん」の子どもなんだ。 今日は「くりすます」だってね。 おいのりをささげて、「けーき」と「ちきん」を食べる日だけれど、「さんたさん」がぷれぜんとをくれる日でもあるよね。 今年はどうしても「さんたさん」…

冬至を前に、季節のめぐりを想うこと

気づけば、もう明日が冬至。 冬の寒さはまだまだこれからが本番だが、 明日を境に昼間の長さは少しずつ少しずつ伸びていく。 一年で最も昼間が短い日が、一年で最も寒い日にならなくて、 一年で最も昼間が長い日が、一年で最も暑い日にならないのは、 ほんと…

吐く息の白さに驚く朝に、虹を見た日。

今日はこの冬初めてのような寒波の朝だった。 名古屋の最低気温は3℃。 週の半ばまでは、最高気温が20℃を超えて夏日に迫る陽気の日もあったことを思うと、夏・秋・冬と一回りの気候がこの一週間で巡ったように感じる。 吐く息の白さに驚き、いよいよ冬がや…

師走の夕暮れ。

師走の夕暮れは、早い。 正午を過ぎて少し経ったかと思うと、 あっという間に辺りが暗くなっている。 もう2週間後には冬至なのだから、 それも当たり前といえば当たり前なのだが。 一年のうちでもっとも、陰極まる時候。 昼の時間が短いと、一日が短く感じ…

大雪と、新月に。

今日は二十四節気の一つ、大雪。 いよいよ、山々が雪に覆われ始め、 本格的な冬の到来が目に見えてわかる時節。 つい先日まで12月とは思えない陽気の日もあったのだが、 この週末はいよいよ寒波が訪れるようだ。 目に映る世界は何も変わっていないように見…

晩秋の冷たい空気のもとに、凛と咲く桜に寄せて

今年一番の冷え込みとなった11月下旬の朝。 吐く息は白く、風は冷たい。 もう季節は冬といっていいくらいだ。 見慣れた風景の通勤路の途中で、木々が淡いピンクに色づいているのに気づく。 一瞬、逡巡したが、車のハンドルを右に切って、その公園のような…

立冬の朝、竹輪とみしらず柿に寄せて。

11月7日、立冬。 まだ木々の赤化粧も途中で、ようやくその身体から木の葉が暖色の吹雪に変わるころ。 晩秋に向かって、静かに死のサイクルは足音を速めていくころ。 暦の上ではもうすでに冬、立てる日。 北国から初雪の便りが届き、遥かな山々の頂には厚い雪…

以前の自分の感情を振り返る、ということ

人の感情、思考は気候や節気といったものに影響される。 何か感情が浮かんでくると、それを抑え込んだり、理由や原因を求めてしまうことも多いけれど、「今はそんな時期なのかも」とその感情をそのままに受け入れることも大切なのかもしれない。 そういった…

霜降に、古い写真に写るあの日の笑顔を想うこと

今日は二十四節気の一つ、「霜降」。 文字通り、北国から順に霜が降り始める時期。 動物たちの冬支度も、この節気のころから少しずつ始まる。 人の思考や感情は、周りの気候というものに影響されるといわれる。 「芸術の秋」とも言われるように、感情が大き…

季節がめぐる、という癒しについて

人の思考というものは、気候に大きく影響される。 日照時間が少なくどんよりとした気候が多いところで、 楽天的で単純明快な思考にはならないだろうし、 年中サングラスをかけたような太陽が顔を見せる地域で、 陰鬱な哲学は発達しないだろう。 いっぽうで、…

気づけば早くなった夜の帳に思うこと

気づけば夜の帳が下りるのが早くなった。 昨日は6時過ぎでこの夕闇。 これから冬至まで、放っておいた薬缶の湯が冷めるように少しずつ夜が長くなっていく。 8月から10月までの間の日の入りの時間の変化は、1日1分以上と大きく変化しているそうだ。 気…

真夏日、夏空、雌、寒露、金木犀

とうに10月の声を聞いて久しいのに、まるで夏に逆戻りしたかのような日だった。 日本海に抜けた台風の影響なのか、真夏日に迫るような気温だった。 何より、陽射しが力強い。 青い雲と白い空、そして刺すような太陽の眼差しに、季節を逆巻きにしたような錯…

空の雲、地上の染み

毎年猛暑、猛暑と言っているような気がするが、今年の夏は別格に暑かった。 41℃という見たこともない予想気温を幾度となく見た。 日中に陽射しのあるところを歩いていると、まるで自分がローストされているようで気が遠くなりそうな暑さだった。 41℃とい…

季節の移ろいに無常と不変を想うこと

季節の移ろいはいつも正確だ。 月の満ち欠け、昼と夜の長さ、花の咲く時期、虫の鳴き声・・・ いつも私たちにつねに変わり続けることと、変わらないことを教えてくれる。 = ある晴れた秋の日の朝の道すがら。 涼しくなった風に、小さな花が揺れていた。 白…

陽中の陰において、己が深淵に潜りて書くことの意味を探ること

漫画「陰陽師」に影響されたタイトルをつけてみたが、今日は秋分の日。 陰陽で見ると「陽極まりて陰となす」の通り、夏至から発生した陰の気がだんだん増えていってちょうど真ん中になるのが「陽中の陰=秋分」と言われる。 陰陽どちらつかずの、宙ぶらりん…

続く秋雨の空に、別離と不在を想うこと

昨日書いた「別離と不在」についての続きを。 先週末から続く雨の影響か、今朝の名古屋は涼しいというよりも肌寒いくらいだった。 ここのところ残暑という言葉を見かけなくなった。 おそらくいままでの中でも最も暑かったと思われる、40度を越えるような猛…

重陽の節句の日に、別離と不在を想うこと

重陽の節句の日を前に、飼っていたノコギリクワガタのオスが力尽きていた。 数日前から昼間も隠れずにじっとしていたのだが、やはり夏の終わりともに弱っていたのだろうか。 8月の立秋前の一番暑いころに家にやってきてから、1か月と少し。 去年の夏に飼っ…

秋の気配と台風、その中に虹を見た処暑の日

昨日は二十四節気の一つ「処暑」でした。 ピークを過ぎて暑さが止む時期という節気。徐々に暑さは穏やかになっていきますが、同時に台風の季節でもあります。 いつも思うのですが、こうした節気が生まれた先人たちの知恵というのは、すごいものです。 昨日は…

誕生日に想う、生と死への眼差し。

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。 店主のおおさきです。 私事ではございますが、おかげさまで今日38回目の誕生日を迎えました。 ありがたいことです。 私は夏の暑い盛りのこの時期に産まれたのですが、年々この…

立秋の日と夏の虫たちに、この世界の完璧なシステムを想うこと

いらっしゃいませ、「言の葉割烹おおさき」へようこそお越しくださいました。店主のおおさきです。 今日は立秋ですね。昨日も名古屋は39℃という体温以上の気温が続いている中で、「暦の上では秋」と言われても、なかなか実感ができないものです。 それでも…