大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」ことをライフワークにしています。

彩の強肴

いま、その手のなかに「無い」ものは

季節は完璧なまでに美しくめぐる。 日々、 太陽はその雄大な昇る角度を変え、 月はその美しい表情を変え、 星はその瞬きのような並びを変えていく。 誰かが忘れていたとしても、完璧なまでにめぐっていく。 その下で生きる私たちも、同じように。 花も、木も…

しゃあないやん。 〜The Beatles 「Let It Be」に寄せて

大好きなThe Beatlesの名曲、「Let It Be」に寄せて。 リリースは1970年。 半世紀も前に書かれたその曲の響きは、いまも私の心を打つ。 以前も、そしてこれからも。 = 親の聴いていた音楽というのは、その人の音楽的な嗜好に大きな影響を与えるように思う。…

SLは、いくつになっても少年の心を満たす ~愛知・犬山市 博物館明治村 訪問記

犬山市にある「博物館明治村」を子どもたちと訪れた。 以前にこちらのエントリーで書かせて頂いたが、そこからすると2年ぶりということになる。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 犬山市はこの明治村以外にも、国宝犬山城やその城下町、野外民族博物館 リトルワ…

陽光に誘われて ~岡山・吉備津神社 訪問記

吉備津神社を訪れた。 岡山県岡山市は北区、吉備の中山に位置するこの備中の国の一宮は、気持ちのよい神社だった。 駐車場脇に大きな銅像。 誰のものかと思えば、明治期の激動の中に行き、宰相にまでなった犬養毅公。 恥ずかしながら、この備中の国の出だと…

CHAGE and ASKA「ひとり咲き」に寄せて

心惹かれた曲のアーティストの、過去の作品を追うのは楽しい。 確実に黄金が埋まっていることが分かっている、やわらかい金脈を掘るようなものだから。 かつて私が大いに掘った金脈である「CHAGE and ASKA」のデビュー曲、「ひとり咲き」に寄せて書いてみた…

書評:前田裕二さん著「人生の勝算」に寄せて

前田裕二さん著「人生の勝算」を読了したので、今日はその書評を書いてみたい。 1.本書を読むまでの葛藤と杞憂 2.本書の構成と2019年の現在から見るその先見性 3.前田さんの「聖人性」について 4.逆境や問題こそ人生のコンパスを指し示してくれ…

書評:坪田信貴さん著「才能の正体」に寄せて

今日は書評を。 映画にもなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(通称:ビリギャル)の著者であり、「坪田塾」塾長でもある坪田信貴さんの著書「才能の正体」(幻冬舎)に寄せて。 最近触っているTwitterのタイムラ…

Des'ree「Life」に寄せて

人は18歳前後に聴いていた音楽を一生聴き続ける、という話がある。 一理あるようで、私も車の中に置いてあるCDは、その時期(高校生くらい)に聴いていた音楽が多い。 いまのご時世はWeb上でのストリーミングが主流で、CDなど買わないのかもしれな…

クラムチャウダーのアサリは殻付きからつくるのが吉。

ここのところずいぶんと寒くなってきたので、暖かい料理が作りたくなった。 放っておくと和食ばかりつくる私にしては、めずらしい洋食のレパートリー「クラムチャウダー」にしようと思い立った。 以前につくったのだが、あまり納得のいく味に仕上がらなかっ…

「自己犠牲とは、優越感と劣等感をいったりきたり」

チャック・スペザーノ博士の名著、「傷つくならば、それは「愛」ではない」のなかの一節が響いたので、それについて書いてみようと思う。 それにしても、今年の元旦から順番に写経をしているこの本だが、そのときの自分に必要なフレーズが出てくるから、本当…

それから ~1977年 有馬記念に寄せて

平成最後の有馬記念に寄せて、「史上最高の有馬記念」と称された伝説のレースについて綴ってみたい。 そのレースは、1977年の有馬記念である。 そのレースを語る前に、そこに至るまでの物語の序章から綴ってみようと思う。 なにしろ、明日は有馬記念。 …

サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」に寄せて

どうしようもなく悲しいとき、 人生の困難に直面したとき、 出口のない迷路に迷い込んだとき、 人を慰め、励まし、元気づけてくれるものがある。 それは、昔の写真の笑顔だったり、美しい詩集であったり、はっと目に留まった風景であったり、仲間との会話で…

神はあらゆるもののなかにある

今日は、久しぶりにチャック・スペザーノ博士の名著「傷つくならば、それは愛ではない」より。 今年の元旦から始めた1日1項目の写経も、もう早や348項目め。 12月18日の今日が、今年の352日目だから、なかなかいいペースで続けられている。 しか…

いびつな器を愛でるように、いびつな自分を。

先日、作陶体験をした愛知県陶磁美術館を再訪した。 その際のエントリーはこちら。 kappou-oosaki.hatenablog.jp あれから1ヶ月、焼きあがった陶器を引き取りに訪れたのだ。 その際につくった作品がこちら。 お茶碗と小鉢を作ったつもりだったのだが、はた…

見てくれ、この脚! ~1975年 阪神3歳ステークスに寄せて

平成の競馬ブームの立役者がオグリキャップなら、 昭和のそれはハイセイコーである。 残念ながら、私はいずれもその両馬の走りをリアルタイムで見ることは叶わなかった。 初めて見た三冠馬はナリタブライアン。 1994年秋、淀の直線を独走する彼を、関西…

ふっくら牡蠣を炊く技法に、一期一会を想った日。

昨日に引き続き料理のエントリー。 立派な牡蠣を頂いたので、これをどう料理しようか悩む。 ちなみに殻付きのセルガキも一緒に頂いたのだが、あっという間に殻だけになってしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。 カキフライもいいし、牡蠣飯もたまらないし…

クツクツ煮える「おでん」を眺めながら、「好き」について考えた日。

ものごとを抽象化してみるということは、結構大切なことのように思う。 自分の嬉しかったこと、楽しかったこと、ワクワクしたこと・・・ そんな出来事を抽象化してみると、自分の心の琴線という目に見えないものが具体的になってくる。 たとえば、学生のとき…

必要なものは、必要なときに ~東京・渋谷区「明治神宮」訪問記

初めて明治神宮を訪れたので、その訪問記を。 学生時代に川崎市に4年間下宿していたのに、一回も訪れたことがなかった。 もっといろんな場所に行っておけば、と今になって思うのだが、必要なものは必要なときに与えらえるのだろう。 = 地下鉄の明治神宮前…

「それ」よりもだいじなもの ~東京・港区「泉岳寺」訪問記

上京した際に、赤穂義士が祀られている港区の「泉岳寺」を訪れた。 半年前にも訪れたのだが、そのときのエントリーはこちら。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 6月上旬に訪れたその際は、小雨の降る曇天の空模様と相まって、四十七人の墓地に線香を手向け、手…

日本に生まれた幸せを噛み締める味 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

半年ぶりに東京は東新宿の「倉乃介」さんの暖簾をくぐることができたので、その訪問記を。 以前のエントリーはこちら。 kappou-oosaki.hatenablog.jp = この日は午前中仕事をしたあと、名古屋から新幹線に飛び乗り、品川~渋谷~東新宿まで移動する行程だっ…

I was there. ~第38回ジャパンカップ 観戦記

平成最後のジャパンカップを観戦に、東京競馬場を訪れた。 ジャパンカップを現地で観戦するのは初めてである。 振り返ってみると、府中を訪れたのもエイシンフラッシュが勝ったダービー以来だから、約8年ぶりである。 ずいぶんと離れてしまったものだ。 時…

夜中に甲殻類と格闘したお話し

知人の方から伊勢海老を頂いた。 発泡スチロールの箱から取り出すと、元気に跳ねていたエビさん。 しかしここまで大きいと映画「プレデター」のようなモンスター感満載である。 届いたのが平日の夜だったため、どう調理しようか迷う。 お造り、塩焼き、殻ご…

書評:根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」に寄せて

今日は書評を。 明日11月22日(木)に発売となる、根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」(大和書房)に寄せて。 著者から原稿を拝見させて頂き、発売前の本のレビューを書くという人生で初めての経験をさせて頂くことになった。 気張ら…

We will rock you. ~1989年 マイルチャンピオンシップに寄せて

UKの誇る伝説のロックバンド、「QUEEN」。 全世界でシングルとアルバム合計3億枚を超えるセールスを記録した、モンスター・バンドである。 1991年にリード・ボーカルのフレディ・マーキュリーが亡くなってからも、彼らの音楽は多くのロックバンドやアー…

シラフで一人、旬をつついて癒された週末の夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」さん 訪問記

週末、家族は帰省して一人の夜。 久しぶりに、刈谷の「魚屋ごんべえ」さんを訪れようと思った。 断酒中に加えて車なのでお酒は飲めないが、美味しい魚の定食を食べよう。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 車で54号線を走る。 ほどなくして、柔らかな灯りの看…

アーティスト・デート ~愛知県瀬戸市・愛知県陶磁美術館 訪問記

「こっぷがつくりたい!」という息子のご要望により、近場で作陶体験ができる愛知県陶磁美術館を訪れた。 久しぶりに触る粘土は、芸術家心を目覚めさせる素晴らしい体験だった。 ここのところ、「The Artist's Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりな…

「いい女」の必要条件とは ~1999年エリザベス女王杯に寄せて

「いい女」の必要条件とは何か、と問われたら、なんと答たらよいのだろう。 笑顔、知性、美貌、器量、愛嬌、愛情深さ・・・十人十色の答えが返ってくるのだろう。 あくまで極私的な意見ではあるが、一つだけ挙げるとするなら「男を育て、成長させることがで…

断酒と童心と。

kappou-oosaki.hatenablog.jp 今朝の断酒を宣言したこのエントリーからの続き。 = 断酒を静かに決めた、小雨の中の外出から帰ったあと。 めずらしく息子はらくがき帳を取り出し、何かの絵を描き始めた。 絵を書いたり、色塗りをしたりするのは専ら娘の方が…

立冬を臨む霜月の小雨の降る橋の上で「断酒」という史上最大の手放しを決意すること。

本日を以て、無期限の断酒を宣言する。 正確には週末飲んでいないので3日目になるが、酒を断とうと思う。 お酒が嫌いになったわけではなく、また何か失敗をしたわけでもない。 お酒は大好きだし、お酒の魅力も十二分に理解しているつもりである。 だからこ…

澄んだ霜月朔日の青空に、栗毛の快速馬の命日を想うこと

今朝はずいぶんと肌寒い空気で目が覚めた。 気温を見ると、8℃らしい。 今日から霜月らしく、だんだんと冷え込んできた。 澄んだ空気の今朝の空には、まだらな模様の雲が広がっていた。 = 11月1日は、あの快速馬の命日だ。 20年前の今日は日曜日だった…