大嵜 直人のブログ

別れによって傷ついたココロは、出会いで癒される。私が辿ったそんな物語を「書く」に至るまでの、記録と変遷のブログ。

彩の強肴

見てくれ、この脚! ~1975年 阪神3歳ステークスに寄せて

平成の競馬ブームの立役者がオグリキャップなら、 昭和のそれはハイセイコーである。 残念ながら、私はいずれもその両馬の走りをリアルタイムで見ることは叶わなかった。 初めて見た三冠馬はナリタブライアン。 1994年秋、淀の直線を独走する彼を、関西…

ふっくら牡蠣を炊く技法に、一期一会を想った日。

昨日に引き続き料理のエントリー。 立派な牡蠣を頂いたので、これをどう料理しようか悩む。 ちなみに殻付きのセルガキも一緒に頂いたのだが、あっという間に殻だけになってしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。 カキフライもいいし、牡蠣飯もたまらないし…

クツクツ煮える「おでん」を眺めながら、「好き」について考えた日。

ものごとを抽象化してみるということは、結構大切なことのように思う。 自分の嬉しかったこと、楽しかったこと、ワクワクしたこと・・・ そんな出来事を抽象化してみると、自分の心の琴線という目に見えないものが具体的になってくる。 たとえば、学生のとき…

必要なものは、必要なときに ~東京・渋谷区「明治神宮」訪問記

初めて明治神宮を訪れたので、その訪問記を。 学生時代に川崎市に4年間下宿していたのに、一回も訪れたことがなかった。 もっといろんな場所に行っておけば、と今になって思うのだが、必要なものは必要なときに与えらえるのだろう。 = 地下鉄の明治神宮前…

「それ」よりもだいじなもの ~東京・港区「泉岳寺」訪問記

上京した際に、赤穂義士が祀られている港区の「泉岳寺」を訪れた。 半年前にも訪れたのだが、そのときのエントリーはこちら。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 6月上旬に訪れたその際は、小雨の降る曇天の空模様と相まって、四十七人の墓地に線香を手向け、手…

日本に生まれた幸せを噛み締める味 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

半年ぶりに東京は東新宿の「倉乃介」さんの暖簾をくぐることができたので、その訪問記を。 以前のエントリーはこちら。 kappou-oosaki.hatenablog.jp = この日は午前中仕事をしたあと、名古屋から新幹線に飛び乗り、品川~渋谷~東新宿まで移動する行程だっ…

I was there. ~第38回ジャパンカップ 観戦記

平成最後のジャパンカップを観戦に、東京競馬場を訪れた。 ジャパンカップを現地で観戦するのは初めてである。 振り返ってみると、府中を訪れたのもエイシンフラッシュが勝ったダービー以来だから、約8年ぶりである。 ずいぶんと離れてしまったものだ。 時…

夜中に甲殻類と格闘したお話し

知人の方から伊勢海老を頂いた。 発泡スチロールの箱から取り出すと、元気に跳ねていたエビさん。 しかしここまで大きいと映画「プレデター」のようなモンスター感満載である。 届いたのが平日の夜だったため、どう調理しようか迷う。 お造り、塩焼き、殻ご…

書評:根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」に寄せて

今日は書評を。 明日11月22日(木)に発売となる、根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」(大和書房)に寄せて。 著者から原稿を拝見させて頂き、発売前の本のレビューを書くという人生で初めての経験をさせて頂くことになった。 気張ら…

We will rock you. ~1989年 マイルチャンピオンシップに寄せて

UKの誇る伝説のロックバンド、「QUEEN」。 全世界でシングルとアルバム合計3億枚を超えるセールスを記録した、モンスター・バンドである。 1991年にリード・ボーカルのフレディ・マーキュリーが亡くなってからも、彼らの音楽は多くのロックバンドやアー…

シラフで一人、旬をつついて癒された週末の夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」さん 訪問記

週末、家族は帰省して一人の夜。 久しぶりに、刈谷の「魚屋ごんべえ」さんを訪れようと思った。 断酒中に加えて車なのでお酒は飲めないが、美味しい魚の定食を食べよう。 kappou-oosaki.hatenablog.jp 車で54号線を走る。 ほどなくして、柔らかな灯りの看…

アーティスト・デート ~愛知県瀬戸市・愛知県陶磁美術館 訪問記

「こっぷがつくりたい!」という息子のご要望により、近場で作陶体験ができる愛知県陶磁美術館を訪れた。 久しぶりに触る粘土は、芸術家心を目覚めさせる素晴らしい体験だった。 ここのところ、「The Artist's Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりな…

「いい女」の必要条件とは ~1999年エリザベス女王杯に寄せて

「いい女」の必要条件とは何か、と問われたら、なんと答たらよいのだろう。 笑顔、知性、美貌、器量、愛嬌、愛情深さ・・・十人十色の答えが返ってくるのだろう。 あくまで極私的な意見ではあるが、一つだけ挙げるとするなら「男を育て、成長させることがで…

断酒と童心と。

kappou-oosaki.hatenablog.jp 今朝の断酒を宣言したこのエントリーからの続き。 = 断酒を静かに決めた、小雨の中の外出から帰ったあと。 めずらしく息子はらくがき帳を取り出し、何かの絵を描き始めた。 絵を書いたり、色塗りをしたりするのは専ら娘の方が…

立冬を臨む霜月の小雨の降る橋の上で「断酒」という史上最大の手放しを決意すること。

本日を以て、無期限の断酒を宣言する。 正確には週末飲んでいないので3日目になるが、酒を断とうと思う。 お酒が嫌いになったわけではなく、また何か失敗をしたわけでもない。 お酒は大好きだし、お酒の魅力も十二分に理解しているつもりである。 だからこ…

澄んだ霜月朔日の青空に、栗毛の快速馬の命日を想うこと

今朝はずいぶんと肌寒い空気で目が覚めた。 気温を見ると、8℃らしい。 今日から霜月らしく、だんだんと冷え込んできた。 澄んだ空気の今朝の空には、まだらな模様の雲が広がっていた。 = 11月1日は、あの快速馬の命日だ。 20年前の今日は日曜日だった…

鰆の塩たたきに沈む ~岡山・「酒囲屋本店」訪問記

岡山県の「酒囲屋本店」さんを訪れたので、その訪問記を。 仕事で訪れた岡山県、実は人生初の訪問。 名古屋からだと新幹線で1時間40分ほど、東京までと同じくらいの時間というのが意外だった。 おのぼりさん気分でパチリ。 駅前には、桃太郎の銅像が。 お…

癒しとは、ただそこにあるものを受け入れることへの報酬のようなもの

ずいぶんと朝晩の空気が冷たく感じるようになってきた。 車のフロントガラスに冷たい露が降りている日が増えてきた。 いよいよ秋が深まってきたようだ。 自宅のベランダにも秋の訪問者が。 疲れていたのか、カメラを近づけても飛び立たず、サービスショット…

絶望と、希望と  ~堀江貴文さん著「ゼロ ~なにもない自分に小さなイチを足していく」に寄せて

堀江貴文さん著 「ゼロ ~なにもない自分に小さなイチを足していく」 を読んだので、感じたことを綴ってみたい。 堀江さんの著作に触れたのは、この本が初めてである。 もちろん、同時代を生きる者として堀江貴文さんの名前は否が応でも耳にしてきた。 ただ…

菊花賞に寄せて、亡き父の思い出を「ウマフリ」さんに寄稿させて頂きました

昨日は全国的に秋晴れだったそうです。 名古屋でも雲一つない青空が、色づいてきた木々によく映えていました。 そんな錦秋の真っ只に行われた菊花賞に寄せて、 「ウマフリ」さんに寄稿させて頂きました。 懐かしい20年前の菊花賞。 昨日と同じような青空の…

会いたい人に、会いに行く。

心の声に耳を澄ませる、ということ。 わがままになってみる、ということ。 好きなものを好きと言う、ということ。 そして、 会いたい人に会いに行く、ということ。 「旅」というものが最も大きな自己投資の一つであるように、 会いたい人に会いに行くという…

忘れるということは、思い出すためにあるのかもしれない 〜愛知・犬山市「お菓子の城」訪問記

小さい頃の記憶を鮮明に覚えている人と、割とそうでもない人がいる。 小学生くらいの頃に友達と話したやりとりを詳細に覚えている人もいれば、自分が浸かった産湯のタライの金具の色を覚えているという人の話も聞いたこともあるが、私は後者の方だと思う。 …

「秋華賞」に寄せて、ウマフリさんに寄稿させて頂きました。

日に日に空は高くなり、ひんやりとした朝晩の空気に、秋の気配を感じるようになりました。 一年で最も気候のいい季節になりいました。 同時に、お馬さん好きにとってはたまらない季節です。 今日は3歳牝馬の3冠最終戦、秋華賞。 その想い出に寄せて、ウマ…

CHAGE&ASKA「PRIDE」に寄せて

好きなことを書くのは、ある意味で勇気が要る。 そこには恥ずかしさだったり、もし批判されたらどうしようという怖れだったり、自分なんかが・・・というような自己否定が入るから。 その怖れを越えて、私の大好きな曲に寄せて書いてみようと思う。 = 人は…

不安と大切なものの関係 〜映画「皇帝ペンギン」に寄せて

人が生きていれば、いろんな「不安」を抱える。 健康の不安、お金の不安、未だ見ぬ将来の不安、言語化できない不安・・・ 人それぞれ、十人十色の「不安」がある。 「不安」とは、ネガティブな未来を予測する能力と言い換えられるのかもしれない。 そうして…

若き日の情熱の炎はかたちを変えて 〜ブラームス、ピアノ・トリオ第1番、第1楽章に寄せて

音楽は時間の芸術といわれることがある。 確かにその通りだと思う。 一つの音と、その次の音との関係性が、音楽を音楽たらしめている。 二つの音の関係は、リズム、メロディ、ハーモニーをうみだし、音に命を宿す。 ときにその音楽は、胸の奥で熾火のように…

ブラームス、ヴェンゲーロフ、ヴァイオリン・ソナタ、そして石川さゆり

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調、第2楽章が好きだ。 初めて聴いたのは、20歳か21歳か、その頃だったように記憶している。 サントリーホールかどこかの大ホールで、マキシム・ヴェンゲーロフの演奏だった。 自分から行こうとチケットを取…

菊花賞の寄稿文の序文を公開してみる。

書けないだ、書くこと意味だ何だと言っても、時間は過ぎていくわけで。 日々の締め切りは待ってくれない。 このブログもそうだし、ウマフリさんへの寄稿も。 気持ちがいい秋のハイシーズンが近づくと、G1シリーズの足音が聞こえてくる。 早いもので、今週…

私にとって書くこととは、何だろう。

人生のクスブリのどん詰まりの時期に、ネットの海で見つけたブログの言葉に救われた。 少しずつ自分を取り戻していく中で、実は書くことが好きだったということに気づき、このブログを書き始めた。 それから1年と少し、毎日書いてきた。 やはりアウトプット…

J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲第5番 2楽章」に寄せて

ある時期において、なぜかメロディが頭から離れない曲、というものがある。 それがずっと続くのではないが、気づくとそのメロディが頭の中を流れていたり、フレーズを口ずさみそうになったりする曲がある。 そんな経験は誰にでもあるように思う。 最近の私の…